「何を捨てるか」は「何を選ぶか」と同じくらい大切…こどもと始める意思決定の第一歩
こんにちは。彩菜です。
キャリアコンサルタント試験対策として、心のつぶやきとともに自学noteをまとめていきます。
今回は、キャリアコンサルティング相談過程における
「意思決定の支援」と「意思決定理論」のあたり。
意思決定とは「ある目標を達成するために、複数の選択肢の中から、自分自身が考えて、最も適した選択をすること」で、決断・判断という言葉にも言い換えることができます。
「決められない」
「わからない」
「決め手がない~!」
と意思決定できないことってありませんか?
身近な相談者様(小2娘)と一緒に、「意思決定の支援」や「意思決定理論」で学んだポイントを生活の中で理解を深めたいと思います!
意思決定の支援
意思決定の前提
・受動的でなく積極的に
・「何を捨てるか」は「何を選ぶか」と同様に重要
・意思決定には必ず「不確実性」を伴う
・意思決定のタイミングは、その内容と同様に重要
意思決定のプロセス
・達成すべき目標と、それを選択したことによる利点を確認
・目標に至るプロセス、行動計画を検討
・その行動をとった場合の各ステップのメリデメ、必要な経費、実現可能性を検討
・検討するための情報を収集、活用
・専門家の意見、技術的援助等も広く求める
・最終決定の前に各選択肢のメリデメを比較検討
・予測される危険や困難性にどう対処したらよいか対策を用意
意思は、人によって、タイミングによって、答えが違います。
意思決定の支援では、その人にとっての選択肢や、メリデメなどの情報を整えること、決断するための筋道を支援します。
ジェラットの意思決定理論
「連続的意思決定プロセス」(前期理論)
スムーズに探索的決定から最終的決定へと意思決定が進行するプロセスとして、3ステップが繰り返されるとした
キャリア決定は、自分の興味に関連しているからこそ望ましいものに思えてくるという、「主観的可能性」が採用されやすいと考えた。
⇒主観的可能性による誤った判断や不合理な判断を避けるため、客観的なデータを収集・検討し補うことが必要
「積極的不確実性」(後期理論)
変化が多く、予測していたことも通用しない・一貫性が保たれない時代。
本人の興味や価値観も、様々な経験を積むうちに変化する可能性がある、という社会的背景から新たなガイドラインで補った。
「将来は存在せず、予測することもできない。将来は想像され、創造されるべきである。合理的戦略は役に立たないのでなく、もう有効でないだけ」
「変化と曖昧さに対処し、不確実性と矛盾を受け入れ、思考と選択の非合理的・直感的側面を活用できるように支援をすることが重要」
ディンクレッジ「意思決定の8つのスタイル」
意思決定を7段階であらわしたとき
①決定内容の明確化→②情報収集→③選択肢の明確化→④根拠の評価→⑤最終選択→⑥行動→⑦決定と結果の振り返り
以下8つのスタイルに分類される
計画型|①~⑦の段階を踏んで、自分で決定できる
苦悩型|②③で選択肢で迷ってしまい、決断に自信が持てない
衝動型|②③④のプロセスを知らないか、重視しないで即決する
直感型|計画的な段階を踏まず、自分の経験・判断に依存する
従順型|他人の言動に同調するタイプ、本人が最終決定する支援が必要
延期型|決定を延期し続けるタイプ、メリデメ支援が必要
運命論型|意思決定を流れに任せようとするタイプ
無力型|過程や結果が怖いため前に進めないタイプ
試験対策メモ
クランボルツ「キャリア意思決定に影響を与える4要因」
①遺伝的特性・特別な能力|遺伝的特性と環境との相互作用の結果
②環境的状況|コントロールできない状況・出来事(経済・政治・自然災害…)
③学習経験|道具的学習・連合学習(バンデューラ)2つのタイプの学習
④課題接近スキル|課題や活動に適応・行動するスキル
※③④は変えられる
4要因が複雑に影響しあって、キャリア意思決定に影響を与えるとした
ヒルトン「認知的不協和理論」
意思決定は、個人の自己概念や希望、期待、職業観といった「前提」に対し、外界からの情報との間に生じた不協和(不一致)の解消が意思決定の過程であるとして意思決定モデルを提唱した。
ティードマンとオハラ
キャリア開発における意思決定プロセスを、「予測」と「実行と修正」の2つに分けて考えた。
予測(予期)|探索→結晶化→選択→明確化
実行・修正|導入→変革→統合
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