リーダーは「弱さを見せてください!」という理由。これからのリーダーのバルネラビリティとは?
「実は・・本当に困ってて・・自分管理職に向いてないかな・・なんて思うんだよねー」
こんなふうに、本音や弱さを見せるのは、あってはならない!っていいますけど、ほんとう?
リーダー、管理職たるとも強く、堂々と、威厳を持ってないといけないと思われてきたのですが、
ここにきて、
「弱さ」バルネラビリティ(vulnerability)
に注目が集まっています。
「弱さ」を見せることで、配下の社員に心理的安全性を上げ、助けたい!という貢献心を高める効果があるというのです。
■こちらもご参考:「リーダーのバルネラビリティ」
弱いリーダ―でもうまく行く?
そういえば、最近、あまり指導的でなく、周りに助けられているリーダー、管理職のチームって、結構うまく行っているということはないでしょうか?
そうです。
「弱さ」をうまく使うことも大事なのです。
昔は、ネットがなく、生きた情報、最先端の情報は、上層部から降りてくる一部のリーダーしか持っていませんでした。だから、誰もがリーダーになると情報力という観点でも「強さ」を持てたのですが、この複雑な時代、誰もが最先端のスキル・情報にアクセスできます。
よって、リーダー、管理職よりも詳しい部下、優秀な部下さえ存在する可能性があります。よって、「力が平準化」された今、リーダーは完ぺきではなく、「弱さ」を見せつつも、全体の調和と目標達成の羅針盤として機能していく役割になりました。
リーダーも肩の荷が下りる
リーダーも、「完璧でなければならない」というプレッシャーから解き放たれ、できないものはできない、自分は弱くていいんだと、考えることができたら、メンタル疾患の予防にもなるかもしれません。
どうやってやるの?
いきなり、リーダーが弱音を吐き始めたら、ちょっとびっくりするかもしれません。段階を踏むことも大事でしょう。
お勧めのやり方としては、グループ会議などで、
「今日のお困りごと、弱っちゃったこと」を共有してみてはどうでしょう。
もちろん、リーダーもメンバーも全員、何か話すというルールにしましょう。仕事でも家庭でもOKとしましょう。
そうすると、実は、こんな弱さがある、こんな悩みがあるんだと「弱さ」をうまく開示していくことができます。
弱さを使おう
これからは「強さ」「権限」で、統制する時代ではありません。お互いが「弱さ」を出して、助け合うことで、一体感が醸成され、強固なチームになっていくかもしれませんね。
ロバート・キーガン先生の本もお勧めです
「なぜ、弱さを見せあえる組織が強いのか」☟☟