そもそも「副業」とは何?法的な定義はない曖昧なもの。
副業解禁!副業禁止!など、最近「副業」という言葉で、世間は騒がしいですね。ここまで使われるなら、副業の定義について知りたいものですが、とくに「副業」の定義は、何もないというのはご存じですか?
例えば、副業解禁!といっても、「で、副業で何ですか?」と聴かれても、「・そういえば、よくわかりません」というのが、よく聴く現状です。
なんとなくの定義として、本業以外の業務に携わること、収入を得る事というのが一般的な「見解」かと思います。しかし、法律上の定義がないので、副業している、していないは、個人の解釈次第で、非常にあいまいなのが現状です。
メルカリ、ヤフオクは副業?
メルカリは副業でしょうか?これも、どのようにも捉えれます。新品を仕入れて、事業目的で売って、利益が出たなら、副業っぽいですが、たまたま、新品を買って、気に入らなかったから、売ったなら、単なる中古品売買で、副業ではないかもしれません。
週末のボランティアは副業?
ボランティアは副業ではないという見解が多いとは思いますが、ボランティアでも謝礼を頂く場合があります。図書券、物品でいただくこともあります。これも副業だ!という人もいれば、そうではないという人もいます。
学校のPTA活動は副業?
これはさすがに、副業ではないと思うかもしれませんが、とある企業の人事部門の方は、「立派な副業だ」「申告してほしい」という人もいるようです。
アルバイトは副業?
アルバイトは一般的に「雇用」となります。「雇用される」というのは、一般的に「副業」と判断される可能性が高いでしょう。ここは、一つの大きな分かれ目かとは思います。
しかし、昨今ブームとなっているUberの宅配をされている方々は「雇用」ではなく「個人事業主」なので、副業ではないという人もいます。
正直よくわかりませんというのが現状です。
これほどまでに「副業」はあいまい
日本国内では、副業という言葉は、法的な定義がない以上、本人の想いや主観により曖昧なものだという理解はしておくべきでしょう。
海外においては、働き方がJOB型であり、通常自身のJOB(仕事範囲)が完了したなら、その後の仕事、生活を縛ることは当然会社としてはできません。職業選択の自由なわけです。副業も昔から、普通に定着しており、そもそも「副業」の定義など気にして、「解禁」!とか言う必要はないのです。
ではどうするのか?
まず、副業禁止!だからといって、何でもかんでも禁止されているわけではないということです。副業を狭い解釈で捉えれば、アルバイトなど雇用されること以外は、基本的には、副業は自由だと思っても良いと思います。政府も、副業は後押しする立場に立っています。
仮に「副業禁止」といわれる中で、唯一気を付けるのは、「雇用されないこと」(特に競業他社に)、「企業秘密」「顧客情報など」を利用しないこと、「本業の就業時間内に副業に取り組むこと」ぐらいであり、その他は、基本的には、許容される可能性が高いのです。
副業は周囲にアピールして百害あって一利なし
気を付けることのもう1点として、よく、副業が軌道にのってくると、周囲にアピールしたくなる方がいます。これで、副業をしていることがわかってしまうケースが大半だということです。
また、仮に副業を全面的に解禁している企業なら、全面にアピールしてよいだろうと思われる方も多いのですが、あまりお勧めできません。一部の先進的な考え方を経営層に持つ企業を例外としますが、仕事主義ではない(基本、メンバーシップ主義で、企業への奉公を美徳とする)日本は、外で仕事をしていること、活躍していることを100%喜べるという経営層は多くはないようです。
昨今、ブームとなっている副業解禁ですが、人生100年時代、その言葉の曖昧さを気にすることなく、最低限の留意事項だけ守って、まずは取り組んでみたらいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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