「承認欲求」の強さはどう決まるのか?人によって違うのはなぜ?
承認欲求が、きわめて強い・・そんな方、周りにいませんか?
こんにちわ。行動心理士のりおです。
実は、承認欲求が高い人ほど、活動的で、飲み会で人を集めたり、SNSで露出したり、組織で出世したい(褒められたい)と願うことから、役職者に多く実在したりします。
しかし、過度な「承認欲求」は周囲を困惑させたりもします。
承認欲求(他者から認められたいという欲求)の強さが人によって異なる理由は、多くの要因が絡み合っているためです。以下に主な要因を挙げ、AI(ChatGPTの加えながら)それぞれについて簡単に説明していきましょう。
1. 生育環境
親の養育態度
幼少期に十分な愛情や肯定的な評価を受けて育った場合、自分に対する基本的な信頼感が育ち、承認欲求が過剰になる可能性は低いとされています。一方で、否定的な態度や厳しい期待を受けて育った場合、「認められなければ自分の価値がない」と感じ、承認欲求が強くなることがあります。
例えば、受験期に親が厳しく、希望校に合格しなかったことで、認められてなかったなどのケースです。
兄弟姉妹との比較
兄弟姉妹がいる場合、比較されることで自己価値を認めてもらおうとする欲求が強まることがあるようです。「お兄ちゃんは、できるのに、あなたは・・」と言われるケースです。
冒頭言った通り、役職者の方と、お話ししたりすると、全てではありませんが、幼少期に「親が厳しかった」「兄弟と比べられた」「苦労した」などのエピソードが飛び出すことが多いと感じます。
2. 性格や気質
生まれ持った性格特性
例えば、外向的な人は他者とのつながりを重視する傾向があり、他者からの評価や承認を求める傾向が強いことがあるようです。一方で、内向的な人は自己評価に基づいて自分を認めることが多く、他者からの承認をそれほど必要としない場合があります。
外交的で飲み会に仲間を誘っていく人ほど、武勇伝を語って、承認をして
もらいたいという傾向があるのもこのケースです。
自己効力感や自己肯定感
自己効力感(自分で物事を成し遂げられるという感覚)や自己肯定感が高い人は、他者の承認を過度に求めずに自分の価値を認識できます。一方、これらが低い人は他者の評価に依存しがちです。
例えば、飲み会で、過度にお金を出してくれてしまう方も、実は、自己肯
定感が低めと言えることもあります。お金を出すことで、価値を認めても
らいたいと思うからです(全てではありません)このような方は、隠れた
承認欲求は実は高めと言えるでしょう。
3. 社会的要因
文化的背景
個人主義的な文化(例: アメリカ)では、自己表現や個人の達成が重視され、他者からの承認を得る行動が強調される傾向があるようです。一方、集団主義的な文化(例: 日本)では、周囲との調和が求められるため、他者の承認を通じて自分の位置を確認することが多いです。
会社員だと、入社した同期はもう昇進している・・自分はダメだとなって
しまうケースです。他者と比べてしまう点で、他者との比較の承認欲求が
高いのが日本人ともいえそうです。
SNSやメディアの影響
現代社会では、SNSの「いいね」やフォロワー数が承認欲求を強く刺激しています。これにより、自分の価値を他者の反応で測ろうとする傾向が増加しています。
4. 過去の経験
成功体験と失敗体験
成功体験が多い人は自己効力感が高まり、他者の評価にあまり左右されなくなる場合があります。一方、失敗体験が多い場合は、自分の価値を感じにくく、承認欲求が強まることがあります。
よって、残念ながら、失敗経験を過度に重ねた方、かつ十分にフォローさ
れなかった方は、承認欲求が強まる傾向にあるようです。
トラウマ
過去に否定的な評価や拒絶を受けた大きな経験があると、「認められること」に過度に執着する場合があります。
5. 心理的なニーズ
マズローの欲求階層説
マズローの理論では、承認欲求は基本的な生理的欲求や安全欲求が満たされた後に生じる高次の欲求とされています。しかし、これらの欲求が満たされていない場合でも、承認を求める行動が強化されることがあります。
なぜ人によって違うのか?
これらの要因はすべて相互に影響を与え合います。一人ひとりが異なる環境や経験を持ち、それぞれの性格や価値観が形成されるため、承認欲求の強さやその現れ方に違いが生じます。
まとめ
承認欲求の強さは、生育環境、性格、社会的背景、過去の経験、そして心理的なニーズが複雑に絡み合って決まります。
他者からの評価にどれだけ依存するかは個人差があり、バランスを取ることが重要です。また、承認欲求が強すぎる場合、自己肯定感を高めるための心理的なトレーニングやカウンセリングが役立つこともあります。
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特に40歳前後は、自己認知力が大事です。一度、承認欲求を捨ててみて、今後どうしたいか、専門家に相談してみるのもよいでしょう。