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キャリアコンサルタントの平均年齢はどうなる?高齢化がもたらすインパクトとは?

☆この記事の編集者:高橋秀誓👦|国家資格キャリアコンサルタント
キャリア相談スキルシェアサービス『coachee』運営者|人材業界歴約10年。人材業界での経歴は大手人材会社パーソルキャリアをはじめとして、
人材サービス会社2社経営し、現役でキャリアアドバイスも実施

★この記事の執筆者:りお👦|国家資格キャリアコンサルタント|Webアナリスト&ライター|SEOコンサルタントGig Labo/Meta Laboで無料講座|メタバースでもキャリア相談してます|上級バーチャルリアリティ技術者|リード・キャリアで、キャリア学習講師| |Xでフォロバ中!


昨今は、国家資格キャリアコンサルタントの数も増えてきました。その数、登録者はざっと7.7万人というところでしょうか。

[参考参照:2024年12月末都道府県別登録者数.pdf]
https://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/pdf/about/2024%E5%B9%B412%E6%9C%88%E6%9C%AB%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%88%A5%E7%99%BB%E9%8C%B2%E8%80%85%E6%95%B0.pdf

突然ですが、国家資格キャリアコンサルタント有資格者の平均年齢は何歳でしょう?

具体的な数字定かではありませんが、以下、労働政策研究・研修機構 の「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」(2023年)によれば、以下年齢分布となっております。

引用元:Jilより抜粋:jil.go.jp/institute/reports/2023/documents/0227.pdf

こうしてみると、50代が40.5%と一番多く、次いで、60代の24.0%です。よって、平均年齢は、明らかに50代後半~60代に差し掛かっているように思えます。

しかも、当然ながら、少子高齢化が劇的に進む日本では、高齢化の流れは止められないでしょう。

あと10年もたつと、日本のキャリアコンサルタントのほぼ半数以上は60歳以上という超高齢化資格になる衝撃的な可能性もあります。

日本のキャリアコンサルタントの高齢化が社会に与える影響

写真はイメージ

上記の通り、近年、日本のキャリアコンサルタントの高齢化が劇的に進んでおり、その影響がさまざまな形で社会に現れてくると思われます。

本記事では、キャリアコンサルタントの高齢化がもたらすメリットとデメリットを整理し、今後の対策について考えていきます。

キャリアコンサルタントの高齢化の現状

日本において、キャリアコンサルタントの資格取得者は年々増加していますが、特に40代・50代以上の中高年層が資格を取得し、実務に携わるケースが多いのが特徴です。

これは、定年後のセカンドキャリアとしてキャリアコンサルタントを目指す人が多いためです。

一方で、若年層も興味を示して、受験し合格していますが、絶対数が少なく、業界全体として、急速に高齢化が進んでいるという課題があります。

高齢化によるメリット

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高齢化にはもちろんメリットもあります。それは、以下の3点でしょうか。

1.豊富な経験と知見

高齢のキャリアコンサルタントは、長年の社会経験や業界の知識を活かし、求職者や転職希望者に実践的なアドバイスを提供できます。

2.中高年の求職者に寄り添った支援が可能

同世代のキャリアコンサルタントが増えることで、50代・60代の求職者に共感しやすく、的確なアドバイスができる可能性が高まります。日本の平均年齢は、約48歳と言われていますので(2022年時点)、日本人の母数が大きい年齢層に、共感もしやすく、的確な情報提供ができるキャリアコンサルタントが対応できるという利点はあります。

3.セカンドキャリアの促進

高齢者の活躍の場が広がることで、人生100年時代における新しいキャリアモデルの確立につながります。

人材不足が続く日本にとって、高齢者のセカンドキャリアの取り組みは待ったない課題であり、その支援の一翼を担うことができるのも、シニアなキャリアコンサルタントの利点でしょう。

高齢化によるデメリット

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また、高齢化によるデメリットも挙げられます。

1.若年層の求職者への理解不足

若い世代の働き方や価値観を十分に理解できない場合、的確なアドバイスが難しくなることがあります。世の中が劇的に変動する中、シニアな世代と若手の世代の価値観の違いは、想像以上に大きいものです。この価値観を理解できないまま、対応することで、信頼を築けないリスクもありそうです。

もちろん、プロのキャリアコンサルタントは年齢層にかかわらず、価値観を尊重し、関係構築すべきものの、世代間のギャップによる支障がないわけではありません。

2.IT・DXの知識不足

現代の転職市場では、オンライン面接やデジタルスキルが重要視される傾向があります。高齢のキャリアコンサルタントがITスキルに疎いと、最新の転職事情についていけない可能性があります。

上記のレポート(「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」)でも、高齢者キャリアコンサルタントのITスキル不足は指摘されています。

最近の転職は、高度なITツールを使います。このプロセスに関するアドバイスが全くできない状態が懸念され、また、AIやメタバースの業界など新しい産業の知識も疎くなってしまう可能性があります。

3.業界の新陳代謝の低下

若いキャリアコンサルタントが少ないことで、新しい視点やアプローチが業界に取り入れられにくくなり、全体の発展が停滞する可能性があります。

今後の対策と展望

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  1. 若手キャリアコンサルタントの育成支援
    若年層にもキャリアコンサルタントの職業魅力を伝え、資格取得や実務経験を積む機会を増やすことが必要です。20代、30代のキャリコンを増やすことが喫緊の課題となりそうです。

  2. ITリテラシーの向上
    高齢のキャリアコンサルタントも、最新の転職市場の動向やデジタル技術に対応できるよう、定期的な学習機会を設けるべきです。ITの基本から、DX,AI,メタバースなど積極的に学ぶ必要がありそうです。

  3. 多世代間の協力体制の構築
    若手とベテランのキャリアコンサルタントが協力し、お互いの強みを活かせる体制を作ることで、より質の高い支援が可能になります。こういった交流の場を設けることも必要ですね。

まとめ

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日本のキャリアコンサルタントの高齢化は、経験や知見の蓄積というメリットがある一方で、ITスキルの不足や若年層との価値観の違いといった課題も生じています。

今後は、若手の育成やデジタル対応の強化、多世代間の協力体制の確立が求められます。変化する労働市場に対応し続けるために、業界全体で持続可能な成長戦略を考えていくことが不可欠です。

☆この記事の編集者:高橋秀誓👦|国家資格キャリアコンサルタント
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