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ラーケーションのその計り知れないメリット10選とは?

★この記事の執筆者:りお('▽')|国家資格キャリアコンサルタント|海外にてラーケーション型プログラムを体験し、その面白さから2020年よりラーケーションについてマガジン初執筆|ラーケーション・ラボ(Since2020)にて、相談・イベント開催中|Wikipediaで参照先1位 ラーケーション - Wik

ラーケーションとは?

ラーケーションとは?

ラーケーションとは、「ラーニング(learning:学習)」と「バケーション(vacation:休暇)」を組み合わせた造語で、学びを目的として休暇を楽しむことです。

もともと海外の企業がリーダー育成などの人材開発の一環で行われていたものですが、日本では、愛知県で2023年度に導入された制度で、子どもが保護者の休暇に合わせて学校を休み、校外でさまざまな学習活動を行うことを指します。

参考:愛知発の新しい学び方


これには、学習の進捗の遅れや公平性の課題はあるものの、それを上回るメリットがあるので、こちらで紹介していきます。

そのメリットを、「楽しいからいいです」という単純なものではなく、将来の学び、能力の向上、キャリア自律など「科学的に」解説していきます。

ラーケーションのその計り知れないメリット10選とは?

計り知れないメリット10選

もちろん、ラーケーション自体の目的をどこにするかにもよりますが、将来の健全なキャリア育成、能力の向上とするのであれば、以下の10つのはかりしれないメリットがあるので紹介しましょう。

1.左脳優位学習から右脳優位学習
2.キャリア自律の向上
3.リフレッシュできる(ストレスフリー)
4.家族と過ごせる効果
5.テクノロジ―への興味
6.モデリング効果
7.異文化体験を通じた実践的な学び
8.人との出会い
9.親自身のモチベーションアップ
10.観光産業の発展

1.左脳優位学習から右脳優位学習

左脳優位学習から右脳優位学習

どうしても、教室に座って行う授業や、研修室にこもって行う研修は、左脳優位になりがちです。要は記憶学習が中心で、論理的思考力のトレーニングになってしまいます。こればかりやっていては、世界で勝っていけないのは、失われた30年が物語っています。

新しいもの、アート、自然、テクノロジーに触れて、創造性を膨らます。この学習が、いま世界のGAFAMや先端企業が行っている学習法です。右脳を働かせる機会刺激を、子供のうちからたくさん取り入れるのは最大のメリットでしょう。

2.キャリア自律の向上

キャリア意識の向上

早期のキャリア自律力が求められています。今の日本では、50歳を過ぎてキャリア教育をしてみるなど、世界がびっくりする遅れをとってますが、以下に小学生のうちから、キャリアに自立心を芽生えさせるかが大事です。

そのためには、体験です。年に数日でも、「自分で行きたいところを決める」「本当に好きな事を楽しむ」「自分のキャリアに置き換える」機会があれば、その目的に寄与することでしょう。

3.リフレッシュできる(ストレスフリー)

リフレッシュできる


ストレスの多い毎日ですが、ふと日常から離れて自然を感じることで、ストレスが回復するかもしれません。

森林に行くとストレスが解消される理由は、科学的には以下の点が挙げられます。

フィトンチッドの効果:植物が放出するフィトンチッドという化学物質には、リラックス効果や免疫力を高める作用があり、自然環境にいることで心身が癒されます。

副交感神経の活性化:森林にいると、副交感神経が優位になり、心拍数や血圧が下がり、リラクゼーションが促進されます。これによりストレスホルモンのコルチゾールが減少します。

自然音や景色の効果:自然の音や緑の景色は、脳の扁桃体(感情を司る部分)を鎮静化し、不安やストレスを軽減する効果があります。

これらの要因が組み合わさることで、森林にいるとストレスが軽減されるのです。これは、参加する両親も子供も両方のメリットがあります。

4.家族と過ごせる効果

家族と過ごせる効果

実は、親が「休日土日勤務で、いつもあまり遠くへはいけないんだー」という子供も、平日に休みを取ることが可能です。これにより、家族と過ごせる時間が増えることで、両親も子供も、家族での大切な時間、思い出を増やせるかもしれません。

また、これも科学的に証明すると、家族で過ごすとオキシトシンが分泌され、さまざまなポジティブな効果があります。

オキシトシンは「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」と呼ばれる脳内の化学物質で、親密な人間関係やスキンシップを通じて分泌されます。家族との時間がオキシトシンの分泌を促すことで、次のような効果が得られます。

ストレスの軽減:オキシトシンはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、リラックス効果を促します。

信頼感や絆の強化:家族とのつながりが深まり、相互の信頼感が高まります。これにより、家族関係が安定し、幸福感が増します。

免疫機能の向上:オキシトシンは免疫系を強化し、健康にもポジティブな影響を与えるとされています。

心の安定:家族との交流によって不安感や孤独感が軽減され、精神的な安定が得られやすくなります。

このように、家族で過ごすことでオキシトシンの分泌が促進され、心身ともにポジティブな影響を受けることが科学的に示されています。

5.テクノロジ―への興味

テクノロジ―への興味

新しい場所、都市、海外に行ければ訪れてみれば、新しいテクノロジーに出会うことがあります。子供ながらに、「これはどういう仕組みなんだろう」「面白い!」と興味を抱くことから、IT業界に興味を持つということがありえます。STEM・理系人材が増えない!という日本の課題解決に寄与するかもしれません。

日常、学校との往復だけだと、理科室ぐらいしか、珍しいものはない環境よりも、外に出てみて、刺激を受けたことが、将来の技術者になるきっかけを与えるかもしれません。

6.モデリング効果(あの人になりたい!)

モデリング効果(あの人になりたい!)

モデリング効果とは、心理学者のアルバート・バンデューラ氏が提唱した「社会的学習理論(モデリング理論)」に基づく学習効果です。この理論では、他者の行動を観察・模倣することで学習できることを説いており、モデリング効果は、その学習効果を指します。

例えばの事例です。

Aくんは、ディズニーランドに初めて訪れたのですが、そこで感動したのは、面白いアトラクションではなく、エンターテイメントも兼ね備えた案内キャストです。写真も撮ってくれて、ちょっとダンスしてくれたりサービス精神旺盛のキャストの方。テーマパーク全体が、皆エンターテイメントを演出してくれる!これはすごい!こういう場所で働きたい!とオリエンタルランドへの就職を将来夢見ているようです。

人間、動機づけの一つにモデリングがありますが、これは実際に見て、接してみないと生まれないものです。この貴重な機会に巡り合えたのでしょう。

7.異文化体験を通じた実践的な学び

異文化体験を通じた実践的な学び

異文化を感じることは、大きな学びになります。

外国に行くと一番学びにはなりますが、外国に行けなくても、他県に行くことで、方言や、食べ物の文化、ちょっとした習慣の違いなどを学ぶことは、小さな子供にとっては、大きな刺激になるかもしれません。小さいうちに異文化体験をすることは、将来の好奇心を育てるのに大きな役割を果たすともいわれています。

もちろん、森林浴やテーマパークも楽しいですが、「異文化」をテーマにどこかを訪れてみるのもよさそうです。

8.人との出会い

人との出会い


普段接している人間関係だけでは、日常の学びから抜け出すことはできません。新しい友達に会う、親戚に合う、現地の人と交わることで新しい学びを得ることもできるでしょう。また、それがきっかけで、長く親友関係が築けるかもしれません。

特に子供は今いる世界が全て、変えることはできないと思い込みがちです。「学校でうまくいかなくても、外の世界はこんなに広い!」と感じられることがあれば、生きていく活力になるかもしれないですね。

9.親自身の学び直し効果

親自身のモチベーションアップ

日ごろ忙しくて、なかなか子供と接する機会がない。たまに休暇がとれるけど、子供が平日だと休みづらい・・という状況を一変させるかもしれません。

子供だけでなく、親も、このラーケーションを使って、ストレス解消や学びにつなげることができるでしょう。親もまだまだ、学び直しの一環として、新しい刺激は必要です。観光で訪れた土地が気に入る、60歳以降、ここで事業をやってみたい!という思いが生まれることもあります。

10.観光産業の発展

観光産業の発展

日本人はまだまだ働きすぎで、旅行はしたいけどできない。外国人の方が日本を知っているような残念な状況が生まれています。

「それに加えて、休日、連休は値段が跳ね上がって、費用が高くてとても旅行に行けない。平日学校が休みならいけるんだけどな。」という状況です。

ラーケーションは、これを解決するかもしれません。

もちろん、これは、家庭や子供に対する効果ではないものの、日本人によって観光産業が発達していくチャンスを生み出すかもしれません。

自分の都市へも観光客が増えるなら、受け手としての刺激も増えるかもしれませんね。

まとめ

まとめ

ラーケーションが生むはかりしれない10のメリットはいかがでしょうか?ラーケーションは、ますます全国で導入が進んできています。あなたの街にも、来年にも導入されるかもしれません。

ラーケーションが導入されたら、何をしますか?どこに行きますか?
楽しみに待っていたいですね。

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