見出し画像

海外・越境型SEOとは何か?今すぐ取り組むべき理由と4つの方法。

海外・越境型SEOとは、 海外の検索ユーザー向けにサイトを最適化するための取り組みのこと です。「多言語SEO」とも呼ばれるようです。

英語やスペイン語、タイ語など外国の言語に翻訳したWebサイト(ブログ記事)を検索エンジンに認識させ、ユーザーに閲覧してもらう、主にグーグル上位表示に挙げるための取り組みです。

海外SEOとは

なぜ、いま、海外・越境型SEOか?

シンプルな理由は、2024年、日本の人口がさらに激減し、一方で、海外の人口は増えるという逆転現象です。当たり前ですが、純粋な「日本人」の数は、どうみても今後増えることはなく、減少速度は加速していきます。(1年で80万人、つまり東京杉並区に相当する人口が減ります)

このまま、何もしないとウェブサイトやブログなどの日本人の閲覧数は、当然減っていきます(Z世代が2倍速で見るという例外などは除き)

それなら、外国の方にコンテンツを見てもらう取り組みをしないとSEO対策の効果が見込めなくなるのは目に見えています。

どのような分野で必要?

どのような分野で必要?

以下のような分野では海外越境SEOをすることで、国内のサービスの認知が上がったり、個人複業家の収益に貢献したりするでしょう。

・観光業
・越境EC業
・小売業(観光客向け)
・人材サービス(外国人向け)
・地方の公共事業(外国人誘致)
・介護福祉業(外国人誘致)
・その他企業(認知度を上げたい企業)

どうすれば、海外のユーザーに見てもらえるか?

では、そもそも、どうすれば海外のユーザーに見てもらえるのか?

海外SEOの仕組み

まず仕組みから言いますと、基本的には国による規制がない限り、オープンなインターネット上では、海外からの貴方のウェブサイトが検索される可能性は今でもあります(Indexされていることが必要)。すでに、世界と「つながっている」のがネットの世界です。(サイトの言語設定を「英語」にして、英語で制作する必要はあります)

なぜ、見てもらえないか

しかし、
・多くが日本語のコンテンツであること
・英語でも質の低いコンテンツをただ英語に翻訳して提供している
・外国人向けの仕様・情報になっていないこと
・全地域網羅的に展開しており、特定の国をターゲットにしていない

などの理由で、海外SEOはなかなか難しいとされています。

なぜ、日本人は苦手?

英語、異文化理解も苦手な日本人においては、なかなか海外からのアクセスが得られないのが現状です。また、海外SEO対策している方も、単に自動翻訳しているだけなので、質が低いとGoogleから評価されず、海外SEOは失敗につながっていきます。

海外・越境SEOで取り組むべき4選

海外・越境SEOで取り組むべき4選


では、少しでも海外ユーザーに検索され、閲覧いただくためにはどうしたらよいのでしょうか?

1.海外ユーザーの需要ワードを理解する
2.ターゲット国のユーザにとっての質の高いコンテンツに取り組む
3.海外SEOの設定と分析法を知る
4.フリーランスマーケット(SkillShare)、SNS-SEOも最大活用する

1.海外ユーザーの需要を理解する

海外ユーザーの需要

まず、海外ユーザの需要をしっかりつかむことが大事です。これは、SEOに詳しい方なら、グーグルキーワードや、各種SEOツールを使えば、基本は同じでしょう。地域(例:アメリカ)で絞込み、特定ワードの需要ワードを調べましょう。海外では、日本人とは違うキーワードの組み合わせに需要があったりと、発見があるはずです。

2.海外ユーザにとっての質の高いコンテンツに取り組む

海外ユーザにとっての質の高いコンテンツ

言語の質:
まず、英語や、タイ語、韓国語など様々な言語がありますが、日本語で書いた言語を、そのままグーグル翻訳にかけると、文章としては、現地の人にとって不自然であることが多いです。

英語をグーグル翻訳等で日本語に訳された経験があるかたは、何となくお分かりでないでしょうか。わかるけど・・日本語として変ということになりがちです。

文章の自然さは、読者の滞在時間に影響してきます。単なる自動翻訳だと、離脱率も高いでしょう。なお、最近登場したChatGPTの方が多少自然な表現が得られるという事実もありますが、ベストは、ネイティブチェックをしてもらうことでしょう。

海外SEOのブロガーの多くの方が強いのは、ネイティブのパートナーがいる、家族が外国籍という方がほとんどです。

コンテンツの質:
また、言語の問題自体だけでなく、質の問題で言うと、グーグルガイドラインの基本方針と基本は同じ(EEAT)とみていいでしょう。

レイアウト:
また、一般に外国人は、日本人が好きな「人物の画像」や「対話の漫画が出る」などのレイアウトは、子供っぽいと思われ、敬遠されます。テキストであれば、テキストのみで、しっかり情報が詰まったコンテンツが好まれます。こういった文化的特性の違いも理解する必要があります。

一番良いのは、ターゲット国(例えば、マレーシア)の競合となるウェブサイトを研究することが近道です。

3.海外SEOの設定と分析を知る

海外SEOの技術を知る

基本は、コンテンツの質とはいうものの、以下の設定も留意するとよいでしょう。
①言語設定を「英語」ないし、ターゲット国の言語にする
②サーバーは、可能な限り、ターゲット国の近くのものにする
③サーチコンソールで地域ターゲティング[ジオターゲティング]を設定する
④URLに地域名を入れるとベスト(hreflangアノテーションを使用)
⑤コンテンツ内のリンクは現地で権威力のあるリンク先にする
⑥現地のパートナーと相互リンクできたら効果絶大

分析については、GA(グーグルアナリティクス)が基本となるでしょう。どの国からどの程度の流入があるのか?です。

海外向けのコンテンツを作ってもサーバーの関係からか、どうしても日本在住の外国人のヒットが多いのは否めません。しかし、越境してくる人たちの区別分布をみると特徴と傾向がわかったりもするでしょう。

参考例:

GA(グーグルアナリティクス)とある事例

4.フリーランスマーケット(Skillshare)、SNS-SEOも最大活用する

◇参考:世界の主検索エンジンとSNS/クラウドソーシング

世界の主検索エンジンとSNS/クラウドソーシング

最後にSEOで勝てないなら、別の手段でトラフィック・アクセス数を得る手もあるでしょう。例えば、日本ではX(旧ツイッター)を利用する方が多いですが、世界でXを利用するのは、アメリカ人と日本人が中心で、世界的には、InstagramやPinterestになります。Tiktokはアジアで強いでしょう。

◇参考引用:Lifepepper 海外と日本のSNSユーザー数

1位Facebook 24億9,800万人
2位YouTube 20億人
3位WhatsApp 15億人
4位WeChat 11億6,500万人
5位Instagram 10億人
6位TikTok 8億人
7位Linkedin 6億7,500万人

〇アメリカのSNSユーザー数・普及率
Facebook
Facebook messenger
Instagram
TikTok
Twitter

〇韓国のSNSユーザー数・普及率
KakaoTalk
Instagram
Facebook
KakaoStory
Twitter

SNSは、当然、グローバル(越境型)であり、貴方の投稿が国境を超えることは、SEOよりも容易です。ターゲットとする外国人向けSNSアカウントをつくって、SNSからのリンクで集客する方法も並行するとよいでしょう。

また、SNSではないですが、Skillshareで貴方の知名度を上げるという手もあります。世界的には、米国のUpwork、オーストラリアのFreelaner、イスラエル初のFiverrが有名です。

米国Upwork https://www.upwork.com/

豪州フリーランサー ※日本語あり

イスラエル発Fiverr https://www.fiverr.com/


まとめ

はっきり申し上げて、海外・越境型SEOへの取り組みは時間の問題です。もう、国内だけ・日本人相手だけでは、ビジネスが成り立たなくなる時代が来ます。今から、海外・越境型SEOへの取り組みを始めてみませんか?

SEOを頑張る方もキャリア・トーク(座談会講座)

動画で学ぶ海外SEOはこちらも便利


いいなと思ったら応援しよう!