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世界的にも異常な「1円より安く」日本が生まれた3つの理由は?
「1円より安く」を求めて、スーパーを駆け回る-
日本人として日常の光景ですが、外国人から見ると異常に見えるようです。確かに私も世界5か国に住んでいて「他店より1円も高くありません」的なアピールは見たことありません!
なぜ、日本では「1円でも安いを求めるか」の根本理由は!それは、
「賃金が会社に依存的だからです」
その理由の背景は3つです。
1.90%近くが雇われサラリーマン(副業禁止)
2.賃金が上がらない非正規社員
3.まだまだ多い専業主婦
順番に見ていきましょう!
1.90%近くが雇われサラリーマン(副業禁止)
日本の就業人口の約8割~9割はサラリーマンです。最近はフリーランスも増えてきていますが、サラリーマンとの兼業も多いでしょう。
サラリーマンは、月1回の給与が与えられるのみで、それ以上の副収入は、原則としてありません。まだまだ多くのサラリーマンが副業は禁止されています。そうすると、月1回の給与しか、収入源としてはないので、当然、出ていくお金はなるべくSaveしたくなるわけです。
海外では、副業は当たりまえ。月に1回の給与のみって感覚の方が珍しいです。常に収入源(副業、投資、2つ目、3つ目の会社)を複数持っているので、1円程度高い、低いでお店を変えたりはしません。
日本人は、月1回の給与(不可抗力で自分では変えられない)のみに頼っているため、支出をおさえるしかないという考え方に傾きがちです。
2.賃金が上がらない非正規社員
有名な話日本は、ここ30年程度給与は上がっていません。また、労働組合を抱えるような大企業の正社員ならまだしも、非正規社員は、今後しばらく、賃金が上がる要素がありません。
給与が上がらないなら、支出をおさえるしかないという考え方に行きつくのは当然です。
3.まだまだ多い専業主婦
日本では、世界的にはまだまだ多い専業主婦。更に、
「実は専業主婦」がいいという割合も3割いるとか。
専業主婦は当然、パートでもしていない限り、収入はありません。稼ぎ頭のパートナーの収入を所与のものとして、どれだけ節約できるかが大事な役割になります。1年でも安いスーパーを駆け巡るという結果になります。
「1円でも安く」を打破する方法
「1年より安く」を打破する方法は、
副業を本当の意味で、全面解禁するのが非常に有効だと思われます。つまり、収入源を1か所から分散するのです。副業は解禁されているように見えますが、実際のところ、多くの企業は認めていません。
結局、多くの企業が労働力を囲い込んでおり、囲い込んでいるのに、賃金を下げているという悪循環になっているのです。
広く労働力を社会に開放し、副業(複業)を活性化することで、二つ目の収入源を創り出し、将来の安心感の糧にするのが良いでしょう。
二つ目の財布で安心したAさん
こんな具体例があります。副業(複業)を開始したAさんは、少ないですが、月数万円の副収入が得られるようになりました。比較的、時間を見つけて、自分でサービスやモノをうるC to C型のギグワークです。
「1円でも安いものを苦労して見つけるぐらいなら、1回サービスを売る方が効率的です。あまり安さにこだわらなくなりました」
と言っていました。
収入源を会社という組織に依存し過ぎない。この仕組みをつくることがとっても大事ではないでしょうか。パラレルキャリア、始めませんか?
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