VR技術者認定試験の取得メリットと最短合格の勉強法&参考書とは
VR・メタバースに関して興味がある!
何らかの資格を取得してみたい!と考えるなら
「バーチャルリアリティ技術者認定試験」
も選択肢に入れてみてはどうでしょうか?上級VR技術者またはVR技術者の称号を得ることができます
◆日本バーチャルリアリティ学会のURLはこちら
VR技術者認定試験とは
日本バーチャルリアリティ学会が主催している認定試験です。 VR技術を正しく理解し、正確に取得することを目的としています。 試験はセオリーコース(基礎理論)とアプリケーションコース(応用)の2種類があります。
試験概要と合格率
試験問題は全て記号選択回答であり,60%程度の正答率が合格の目安です。自宅からオンラインでウェブテストを受けることが可能です。常にカメラをオンにしながら、試験を受けるので、試験が終わるまでは、離席などはできません。合否はウェブページ上とメールで通知され,合格の場合にはVR技術者認定証書が送付されます.
講習と試験
講習会と試験が分かれて、申し込みを受け付けており、前者が非会員の場合17,000円、後者が8,500円です。更新料や、更新学習などは必要ないようです。
難易度
合格率は8割~9割以上と思われます。意外と合格率は高い!と思うかもしれませんが、おそらく全く勉強しないとまず受かりません(試験自体は結構難しいです)
基本テキストを買う必要がありますが、読んでみると、中身はそう簡単ではありません。しっかり、最適でも3か月間は、毎日1時間以上、勉強することをお勧めします。
VR技術者認定試験の取得メリットは
では、多少お金を投資して、取得するメリットは何でしょうか?3点挙げたいと思います。
1.体系的にVRの基礎から知識が身につく
2.これから知っておくべき技術
3.いい意味でユニークで注目される
1.体系的にVRの基礎から知識が身につく
まだまだ、VRやメタバースといった民間の資格はほぼ存在しないですし、それがまとめられているアカデミックなテキストも少ないない中、その学術的かつ実用的な観点から、しっかり理解できるという意味で、知識をしっかり得たい方には最適な資格です。
2.これから盛り上がる技術
アップル社がVision Proという最先端のVRゴーグルを発表し、これから、空間コンピューティングの時代にも突入しそうです。メタバースは、確実に伸びていく市場です。今から、その技術を習得していくのは、決して無駄にはならないでしょう。
3.いい意味でユニークで注目される
名刺などに「上級VR技術者」「VR技術者」など記載すると、お客様や同僚とにもちょっとした話題作りになる可能性も。ウェブに関する資格は、あふれていますが、まだまだVRを持っている人は少ないので、珍しいスキルとして、市場でよい反応があるかもしれませんね。
では、ぜひ取りたい!と思ったときに、まだまだ情報が少ない中、どういった最短勉強法と参考書があるのかを紹介していきましょう。
VR技術者の最短勉強法と参考書
まず、最短合格のための勉強のヒント3選を挙げましょう。
1.過去問題を解く
2.参考書を購入して読む
3.学会主催の事前講義に参加する
順番に見ていきましょう。
1.過去問題を解く
この試験は、ほぼ過去問題、その類似問題から出てくるようです。ですから、しっかり過去問題を解いて、その出題傾向を理解しておくことが何より大事です。過去問題は、すべて学会のウェブサイトからダウンロードできるので、可能なら最低でも過去5回分、できればすべての過去問題を解いておきましょう。
2.参考書を購入して読む
次に参考書です。参考書は、学会が出している以下テキストで、これ以外はありません。逆にこの1冊に集中すればいいので、まずは、Amazonなどで購入して、しっかり読み込みましょう。意外と難易度が高いので、このテキストを読んで、自分が挑戦できそうかを判断するのもよいでしょう。
3.学会主催の事前講義に参加する
学会主催の試験前の事前講義がありますので、予算が許すならぜひ、参加しておきたいところです。1日(通常1日プログラムのようです)かけて、著名な大学講師の講義が聞けるのは、なかなかない機会です。上記テキストでは、どうもわかりにくい内容を、イラストや具体例、具体的体験で、教えてくれるので、理解が一歩進みます。最後に投影資料スライドも頂けるので、その後の勉強も効率化できるでしょう。
この試験で誤解しやすいこと
最後の、この試験はVRという名前は付いていますが、その歴史や、人間の感覚、システムの基本構成要素など、今すぐ使える技術(UnityとかC#とか)の試験ではありません。その技術の根っことなる学術的な知識を身に着けるものです。もし、VRでのワールドやコンテンツ作りの技術を身に着けたいなら、少し期待値が外れるかもしれませんが、その土台として持っておくべき知識ですので、将来役に立つことはありそうです。
■この記事の筆者
Lio(りお)/VR技術者・メタバースキャリコン集会(VRChat)参加中