キャリアカウンセラー資格とは何があるのか?キャリアコンサルタントとの違いは?
☆この記事の編集者:高橋秀誓👦|国家資格キャリアコンサルタント
キャリア相談スキルシェアサービス『coachee』運営者|人材業界歴約10年。人材業界での経歴は大手人材会社パーソルキャリアをはじめとして、
人材サービス会社2社経営し、現役でキャリアアドバイスも実施
★この記事の執筆者:りお👦|国家資格キャリアコンサルタント|GCDF-Japanキャリアカウンセラー|Lead Careerにてキャリアコンサルタント受験&活躍支援&Banso Worksにて越境キャリアの支援
キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラー
キャリアに関するサポートを提供する職業として、日本では「国家資格キャリアコンサルタント」と「民間資格のキャリアカウンセラー」という二つの資格が広く認知されています。しかし、これら二つの資格には異なる特徴があり、それぞれが求められるスキルや資格取得のプロセスも異なります。
本記事では、日本の公的なキャリアコンサルタント資格と民間のキャリアカウンセラー資格の違いについて詳しく解説します。
1. キャリアコンサルタント資格とは
まず、国家資格キャリアコンサルタント資格は、2016年に施行された「職業能力開発促進法」に基づき、厚生労働省が認定する国家資格です。この資格は、職業生活におけるキャリアに関する相談に応じ、相談者が適切な職業選択やキャリア形成を行うための助言や指導を行う専門家を対象としています。現在7万5千人(24年8月現在)が、登録しています。
主な役割
キャリアコンサルタントの主な役割は、求職者や転職希望者、または学生に対して、職業選択やキャリアプランの設計に関するアドバイスを提供することです。また、企業内での従業員のキャリア形成支援や、職業訓練を行う場面でも重要な役割を果たします。
資格取得プロセス
キャリアコンサルタント資格を取得するためには、指定された養成講座を修了し、国家試験に合格する必要があります(実務経験次第で、直接受験も可能)。国家試験は、学科試験と実技試験の2つで構成されており、キャリア支援や労働市場に関する幅広い知識と実践的なスキルが求められます。
求められるスキル
キャリアコンサルタントには、労働市場や職業能力開発に関する知識、キャリア理論、相談者とのコミュニケーションスキルが求められます。特に、相談者のニーズを正確に把握し、適切なアドバイスを提供するための高いコミュニケーション能力が必要です。
2. キャリアカウンセラー資格とは
キャリアカウンセラー資格は、主に個別の心理的支援を重視した資格であり、キャリアコンサルタントとは異なるアプローチでキャリア支援を行います。この資格は、特定の認定団体が提供しており、国家資格ではないものの、専門性の高い分野で活動するために必要な資格とされています。
日本での主なキャリアカウンセラー民間資格
1)GCDF-Japanキャリアカウンセラー
2)産業カウンセラー
3)キャリアカウンセラー資格CDA(Career Development Adviser)
主な役割
キャリアカウンセラーは、相談者のキャリアに関する悩みやストレスを理解し、心理的なサポートを提供します。職業選択や転職だけでなく、職場での人間関係やストレス管理など、キャリア全般にわたる心理的サポートが求められます。
資格取得プロセス
キャリアカウンセラー資格を取得するためには、上記に挙げたような指定の養成講座を修了し、所定の試験に合格する必要があります。認定団体によっては、臨床経験やカウンセリングの実務経験が求められる場合もあります。
求められるスキル
キャリアカウンセラーには、心理学の知識、特にカウンセリング技術が求められます。相談者の心理状態を理解し、適切なカウンセリングを行う能力が必要です。また、信頼関係を築き、長期的なサポートを提供するための人間的なスキルも重要です。
3. キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーの違い
キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーの大きな違いは、そのアプローチとサポートの内容です。
アプローチの違い
キャリアコンサルタントは、主に職業選択やキャリア形成に関する具体的なアドバイスを提供することに重点を置いています。労働市場や職業能力に関する知識を活用し、相談者が現実的かつ効果的なキャリアプランを構築できるよう支援します。
一方で、キャリアカウンセラーは、相談者の心理的な側面を重視し、感情やストレスの管理、職業生活における心の健康に関する支援を行います。職業選択や転職に関するサポートも行いますが、より深い心理的、メンタル面でのケアを提供する点で、キャリアコンサルタントとは異なるアプローチを取ります。
資格の違い
キャリアコンサルタントは国家資格であり、法的な認可を受けた資格として、労働市場における信頼性が高いです。一方、キャリアカウンセラー資格は特定の認定団体による資格であり、国家資格ではないものの、心理的なサポートに特化した専門資格として評価されています。
活動分野の違い
キャリアコンサルタントは、企業内のキャリア支援、人材紹介業、職業訓練機関など、幅広い分野で活動しています。特に、労働市場の動向や企業のニーズに応じたアドバイスを行うことが求められます。
キャリアカウンセラーは、職場でのメンタルヘルス対策や、個人のキャリアに関する心理的サポートを提供する分野で活動することが多いです。心理カウンセリングに特化した施設や、学校のカウンセリングルームでの活動が主な舞台となります。
4. まとめ
日本におけるキャリアコンサルタント資格とキャリアカウンセラー資格は、どちらもキャリア支援において重要な役割を果たしますが、そのアプローチや活動分野、求められるスキルに違いがあります。
キャリアコンサルタントは、職業選択やキャリア形成に関する具体的なアドバイスを提供する一方で、キャリアカウンセラーは、相談者の心理的側面を重視し、感情やストレスの管理に重点を置いた支援を行います。
資格の選択は、個人のキャリア支援に対する関心や目指す方向性によって異なるでしょう。どちらの資格も、社会において必要とされる専門性を持っており、キャリアに関する課題を抱える多くの人々をサポートするために欠かせない存在です。
☆この記事の編集者:高橋秀誓👦|国家資格キャリアコンサルタント
キャリア相談スキルシェアサービス『coachee』運営者|人材業界歴約10年。人材業界での経歴は大手人材会社パーソルキャリアをはじめとして、
人材サービス会社2社経営し、現役でキャリアアドバイスも実施
★この記事の執筆者:りお👦|国家資格キャリアコンサルタント|GCDF-Japanキャリアカウンセラー|Lead Careerにてキャリアコンサルタント受験&活躍支援&Banso Worksにて越境キャリアの支援