なぜ日本人の承認欲求はやや強め?の納得の理由。
「あの人、きらきらしすぎてない?承認欲求強めだよね」
「SNSで「いいね」がないと落ち込んじゃう」
「役員に褒められたことが一番の会社人生の思い出です。」
なんて、会話も聞こえてきたりします。
なぜ、日本人ってもしかしたら、承認欲求やや強めなの!?
なぜ、日本人は承認欲求が強すぎる?
マズローの欲求5段階説というのは非常に有名ですね。
人間の欲求は、生理的欲求➡安全欲求➡社会的欲求➡承認欲求➡自己実現欲求の順番に欲され、満たされていくとされています。
■参考:マズロー欲求5段階説とは(Freret-plus.com)
よく、日本人は、「承認欲求の塊」、強すぎるとも海外からは見られています。
なぜ、日本人は4段階目の承認欲求に長くとどまってしまい、5段階目の「自己実現の欲求」に行かない方が多いのか。
私も、古今東西、外国人の方も含め、様々な方とお話しする中で、このマズローの欲求5段階に照らし合わせると、その動機づけの度合いに非常に個人差があるなと思うわけですが、特に日本人の場合は、3段階目の所属欲求→4段階目の承認欲求が強い方が非常に多いと肌感覚でも感じます。
日本人が承認欲求が強すぎる理由は以下3点がありそうです。
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1.日本は村社会のDNAが残る点
2.年功序列型会社で育ってきたという点
3.組織の上下関係があり、「承認」を喜びとする価値観
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マズロー欲求5段階説も交え、考えてみましょう!
そもそもマズローの欲求5段階説とは?
人間の動機づけは、主に5つの段階があるということです。これは、低次な欲求から満たされ、満たされると次に行くというメカニズムといわれています。以下の5つが有名です。
★知っておきたいあなたの知らないマズロー欲求段階説は👇
日本の歴史は村社会
日本の歴史は長く農耕民族であり、ムラ社会(同じ集団)で長く生活をしてきました。
国土が広く陸続きのアジアともちがい、フロンティアで開拓できた米国とも違い、長く同じ場所にとどまり、その集団の中で、奉公し、承認されるのが大きな動機づけになっていたのは要因としては大きいと思います。
そもそも、所属・承認の動機づけDNAが、他の国よりも根強く残っているのではないでしょうか。つまり、強すぎるということかもしれません。
組織や会社から引退したとたんに、どこかに所属と承認を懸命に求めてしまうのも日本人らしいのかもしれません。
所属・承認欲求だけでは危険だという説も
承認欲求とは、人から認められたいと思う欲求です。
例えば、この承認欲求が強い人は、組織に所属し、そこでの評価を非常に遣り甲斐とし、非常に気にします。
会社での評価を上げたい、上位者に認められたいと強く思うわけです。認められないと、非常に落ち込んでしまいます。
日常生活でも、SNSで、毎日いろいろな記事を発信し、「いいね」が少ないと、気分が落ち込んでしまう方は「承認欲求」が強い方と思います。
承認欲求が強くない人ほど成功する?
成功している起業家などは、ほとんどSNSの評価などは気にしないと言います。(主にはマーケティング目的でSNSをやっているだけのようです)
承認欲求は人間として、必要な動機付けですが、それだけだと危険だという考え方もあります。
「人から認められる」だけが自分の人生になってしまうのです。
例えば、アドラー心理学では、「承認」をするということは上下関係からくる行為だし、「承認」ではなく、対等な関係である「感謝」であるべきだと言っています。
承認欲求が強い方は、自分も承認されて嬉しかったからから、人も褒めたがります(同時に自分も承認されたがりますが)。
これは実は、必ずしも良いとは限らないのです。部下は「承認」されることに過度に慣れてしまうと、「承認」されないと不安になる、次の「自己実現」の段階に進めなくなることもあるのです。
5段階目(自己実現)に進める方、進めない方
やはり、欲求5段階説にもある通り、5段階目の自己実現に向かうのが、個人のキャリア実現には健全です。
4段階目「承認欲求」でとどまってしまっている方は、ある意味、人の評価など気にせず、自分がやるべきだと思うことに突き進むことも必要です。
日本社会は「承認欲求」を美徳して成り立っているところは、まだまだありますし、そのような価値観を保持したままの方もたくさんいらっしゃいます。しかし、「本当に他人・組織の評価だけで生きていていいのか」は、考えてみる価値はありそうではないですか。
実は6段階目もあるマズロー欲求段階説
実は6段階目があるのをご存じですか。
「自己超越」(他社貢献)の欲求です。自己実現した後、次なる段階は他者に貢献する動機づけが生まれるというものです。
よく、事業で成功した方は、その利益を社会のための還元する事業家もおりますね。その段階でしょうか。
いずれにせよ、3段階目、4段階目の欲求から抜け出せないのはもったいないですね。今一度、ご自身の動機づけの段階を見直してみるといいかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。合わせて読んでおきたい「承認欲求」の呪縛とは👇