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そろそろ知りたい!心理の「防衛機制」をわかりやすく具体例で。
防衛機制とは、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムとされています。
人間の欲望をおさえるもの
人間だれしも、欲望があります。この抑えきれない欲望をイドとフロイトは言いました。特に性的な欲求はリビドーとも言います。
人間社会に順応するには、これを何とかおさえつけて、自我を保たなければなりません。
そこで、「防衛機制」という心理メカニズムで「無意識に」この欲望をおさえつけているんです。気づかないかもしれませんが、きっとあなたもそうでしょう。
防衛機制の事例
アンナ・フロイトは主要な防衛機制として、退行、抑圧、反動形成、分裂、打ち消し、投影、取り入れ、自己への向き換え(自虐)、逆転、昇華の10種類を挙げています。これらを見てみましょう。(参照:Wikipedia)
退行- 耐え難い事態に直面したとき、現在の自分より幼い時期の発達段階に戻ること。以前の未熟な段階の低次な行動をしたり、未分化な思考や表現様式となる。
長男が、赤ちゃんが生まれたことで、赤ちゃん返りをするなどはこれにあたるかもしれません。
抑圧 - 実現困難な欲求や苦痛な体験などを無意識の中に封じ込め忘れようとすることである。その内容には観念、感情、思考、空想、記憶が含まれる。
都合の悪いことは、忘れてしまう。こんな人会社にもいませんか?('ω')
反動形成- 受け入れがたい衝動、観念が抑圧され、無意識的なものとなり、意識や行動レベルでは正反対のものに置き換わること。本心と裏腹なことを言ったり、その思いと正反対の行動をとる。憎んでいるのに愛していると思い込んだり、愛他主義の背後に実は利己心があったりと、性格として固定されることも多い。
好きなのに、嫌いと言ってしまう心理。真逆の行動をとる人です。
分裂 - 対象や自己に対しての良いイメージ・悪いイメージを別のものとして隔離すること。「良い」部分が「悪い」部分によって汚染、破壊されるという被害的な不安があり、両者を分裂させ、分けることで良い部分を守ろうとする。
人によってがらっと態度変える人っていませんか?良い部分を守るための行動かもしれません。
打ち消し - 罪悪感や恥の感情を呼び起こす行為をした後で、それを打ち消すような類似の、またはそれとは逆の行動を取ること。
投影 - 自分自身の中にある受け入れがたい不快な感情を、自分以外の他者が持っていると知覚すること。例えば、自分が憎んでいる相手を「憎んでいる」とは意識できず、相手が自分を憎んでおり攻撃してくるのではないかと思い恐れる。
自分が嫌いな相手だと、相手も攻撃してくるのではないかと避けたりします。
取り入れ- 投影と逆で、他者の中にある感情や観念、価値観などを自分のもののように感じたり、受け入れたりすること。特に他者の好ましい部分を取り入れることが多い。
昇華ー 反社会的な欲求や感情を、社会に文化的に還元出来得るような価値ある行動へと置き換えること[5][6]。例えば、性的欲求を詩や小説に表現することなどである。