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キャリアコンサルタント試験!JCDA&CC協議会どっちで受けるか違いまとめ!
国家資格キャリアコンサルタント試験ですが、受験団体が二つあります。どっちで受けるべきなのか、迷いますよね('ω')
なぜ、2団体あるの?と言われますが、国家資格される前の2016年は、キャリア支援者の資格検定は数団体あり、どうしても1本化できなかった事情があるのでしょう。
基本知識ですが、どちらで受けても学科は同じです。実技(論述・ロープレ)は内容が異なります。
1.JCDA「日本キャリア開発協会」
JCDAでは、「キャリアカウンセリングを社会システムとして構築する」というビジョンのもと、すべての人が定期的にキャリアカウンセリングを受けられるようになることを目指しています。みなさんも、あなたらしい領域・方法でよりよい社会をデザインしませんか。
2.キャリアコンサルティング協議会
特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会はキャリアコンサルタントを養成する団体、能力評価試験を行う団体及びキャリアコンサルティングの実践・研究等に関わる団体が相互に協力して、キャリアコンサルタントの資質確保活動とキャリアコンサルティングの普及啓発活動を行うことを目的として設立した団体です。
どっちで受ける?について各々の試験団体の違い
1.基本スキルは同じ[ロープレ]
2.基準項目の違い[ロープレ]
3・テーマ感の違い[ロープレ]
4.論述試験の違い[論述]
5.受験者・合格率の違い[実技全般]
6.どっちで受けるのか?
1.基本スキルは同じ
ロープレの指針を見ると、どちらの団体も以下が掲載されています。要は、大事なのは、関係構築➡問題把握➡気づき➡成長です。
この部分は、両団体とも変わらない故、基本的なスキル、アプローチが出来れば、両団体ともそこまでの違いを意識しなくても、受かると考えても良いでしょう。
ロールプレイ:
・ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分間という設定で行う。 ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける
私も3年間、受験生の方を見ていますが、基礎的なスキルがあれば、おそらくどちらで受けても合格すると思っています。
2.合格基準の違い
採点基準の書き方に若干違いがあります👇これは目に見える形の違いですので、ここはしっかり、意識する必要があるでしょう。
[JCDA]150点満点で90点以上の得点。
ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要
[CC協議会]150点満点で90点以上の得点
*但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要
ここから読み取れることは、JCDAは「傾聴」「主訴・問題の把握」に力点が置かれ、CC協議会は、「態度」「自己評価」に力点が置かれそうです。お互いオリジナルなところです。具体的展開は、両団体の共通項目です。
ここから読み取れることは、
JCDA・・傾聴をしっかりして、その人の主訴・問題点をしっかり把握できるスキルが必要。
CC協議会・・自己一致した状態で、態度も含めて、総合的にバランスが取れたスキルが必要。
上記とみていいでしょう。あくまで傾向です。
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3.テーマ感
ここからは、試験団体に書いてあることではなく、各々の団体の論述問題の出し方や、受験者の感想を含めたテーマ感の違いです。
(試験団体の見解ではなく、個人的見解です)
JCDA・・どちらかというと心理学的理解、カウンセリングに近いアプローチを好みます。よって、CLに思い込みや捕らわれがあり、それが、自己理解をゆがめているというテーマ感です。よって、CLの話をじっくり聞き、どこに思い込みや捕らわれがあるのかをキャッチする能力とその問題点解消のプロセス(ツールに頼らず)が求められる傾向になると考えられます。
もちろん、自己理解の問題ばかりでなく、仕事やコミュニケーションの不足も考えうるのですが、圧倒的に、CL自身の内面の問題を取り上げることが多いです。
CC協議会・・総合的なアプローチが好まれると思われます。もちろん、自分の思い込みや捕らわれというテーマ感もありながら、仕事や同僚、取り巻く方々、環境との影響を加味した上での対応です。多少は実践的にJOBカードなどのツールを使うこともありと言われています。なぜなら、問題が心の底の思い込みや捕らわれなどそこまでに深い部分にはなく、引き続き、カウンセリングによる深堀は不要な段階であるためです。
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4.論述試験の違い
JCDA➡逐語録から出題があります。2-3ページにわたり逐語の分量が多い。難易度は高め。1問目は、用語を用いて、事例の良し悪しを区別する文章作成力が必要。3問目以降は、CC協議会とほぼ同じです。
CC協議会➡文章量は少なく、JCDAに比べるとやや易しい。一方、受講者同士そこまで差がつかないため、実技ロープレでの勝負となり勝ち。2問目の意図性の問題について、意図を外してしまうと、大きな失点はある。3問目以降はJCDAとほぼ同じ。
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5.受験者・合格率の違い
これは、各団体のページから考察しましょう!基本的に合格率は、どちらもそこまで変わるわけではありません。(なお、学科試験は共通です)
CC協議会➡実技合格率57%~68%
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JCDA➡CC協議会よりやや規模は劣る。実技合格率57%~59%。
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6.どちらで受けるのか?
どちらで受けるのか?は、最終的にはご自身で決められることですが、どちらの試験団体を好むのかは、以下の違いがあるような気がしています。
JCDA・・福祉団体、就労支援団体、NPO、公共施設など、「じっくりお話を聴いて、CLの内面を捉えるのに長けている方」が受験される印象があります。
CC協議会・・企業人事の方、人財エージェントの方など、実践的なスキルを用いて仕事をされている方が受験される印象があります。
上記は、私が3年間見てきた印象であり、必ずしも上記の基準で受験する必要はありません。
繰り返しになりますが、基本的なスキルがある方はどちらの団体でも合格するのではと個人的には考えます。頑張ってください!
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