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常にある恐怖

「再発」という漢字2文字の言葉ですが、その2文字は想像を絶する大きさの背景がある。

経験したこと本人や家族でしかわからない怖さ。

・治ったは「心配ない」ではない
・「寛解」はゴールではない
・退院しても不安は逆に増える

入院中の不安や大変さがあるように、退院したら退院後の生活が新しく始まるから、新しい不安も出てくる。

「再発」もそのうちの1つです。

「いつ」くるのか、「絶対」くるのか、「確率は」どれくらいなのか

誰にもわからない

だから怖いし、不安がなくならないのは、このことです。

まあいいかとはならない

我が子のため、家族のため、そして「命」がかかってるから、親ももちろん全力かそれ以上のパワーで頑張っていくのよ。

助けたい!!
居なくなるなんてありえない!


これ以外になにもないよ。

小児がん治療は、長期戦です。
患者本人も付き添い者もその家族も。

100%以上の力を最初から使うと、持たない。

だから、家庭全てを崩壊させるのが「小児がん治療」の一番悪いところ。

すべてを崩壊させて平然としているのが「癌【がん】」なんです

我が子のためなら親は、藁にも縋る思いでいくし、効果があるならとどんなことをしてでも助けたいと思う。

「どんなこと」でいい方向だけならいいが、「悪い方向」にも行きやすい。

「●●に効くから飲んで」とか、誘い文句で陥れる変な人もいるから、正常な判断ができない状態になりやすいから、余計に危ない。

そんな時こそ、「周りを巻き込んで」ということ。

周り=第三者に、正常な判断ができるように、助言をもらう。
これは「甘え」ではなく、立派な「手段の一つ」です。

各部門での専門家にどうしたらいいか、何ができるか、まず声をあげて、ファイティングポーズをとろう。

一人では戦えないから。

周りを巻き込んで、最善の選択をして、癌を黙らせることに全集中。

そのために、付き添い者も倒れる訳にはいかないから、メリハリをつけて、休むこともしないと、乗り切れない。

頑張ってるから、頑張ってる分と同じくらい頑張らなくていい時を作ろう!

決してサボる意味ではない。

戦うための蓄えです。

今日も皆さんお疲れさまでした。

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