【ことばの由来】「関の山」って何か力士のしこ名みたいだけど
「関の山」と聞くと、何か力士のしこ名みたいに聞こえますが、その言葉の意味は"なし得る限度、精いっぱい"という意味です。
関の山」の「関」とは、東海道五十三次の47番目の宿場町として栄えた関町のことです。
「山」は祭りの山車(だし)のことです。
ここの江戸の元禄年間から続くという伝統の祇園夏祭りでは、豪華絢爛の山車が互いに競い合い、町内を練り歩きました。
豪華絢爛山車が勢揃いすれば狭い街道はそれだけで埋まってしまい、身動きもとれないほどであったことから、精いっぱいの意味で用いられるようになった
「関の山」とはそこから、関の山車以上に贅沢なものは作れないだろうということから、またあるいは、関の山車が道をふさいで、これ以上通れないというところから、「関の山」という言葉ができたと言われています。