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5月18日「ことばの日」 役不足の本来の意味を間違えて使っていませんか?

文化庁が行う国語に関する調査では、「役不足」の意味について間違えてとらえている人が多い結果となりました。

世論調査では、「力量に対し役目が重い」を選んだ人が51.0%と過半数を超え、ほぼ全ての世代で、「力量に対し役目が軽い」を上回りました。


「力量に対して役目が重い」のは、力が足りないのですから「力不足」。「役不足」は、逆に役目の方が足りないということです。
「力量に対して役目が軽い」ときに使う言葉です。

辞書で調べてみると、次のように掲載されています。
「大辞林 第3版」より
役不足
俳優などが与えられた役に満足しないこと。
能力に対して,役目が軽すぎること。「―で物足りない」
〔「役不足ですが頑張りたいと思います」などのように,自分の力量をへりくだる意味で用いるのは誤り〕

つまり、例えば、自分が大きな役割を任された時、「役不足ですが頑張ります」と表現するのは間違いということです。
この意味としてとらえている人が、全世代すべてで、本来正しい意味である「力量に対して役目が軽い」を上回っています。


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