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引っ越し魔だった葛飾北斎は江戸時代版ごみ屋敷の住人だった
葛飾北斎が生涯93回も引っ越しを繰り返した意外な理由とは
明治初期に書かれた「葛飾北斎伝」によると、「生涯の転居93回、多いときには1日3回も引っ越した」とあります。
葛飾北斎は、現在の東京墨田区に生まれ、93回も引っ越ししながら、そのほとんどを墨田で過ごし、両国橋や牛嶋神社などの名作を残したと言われています。
なぜ、そんなにまで引っ越しを繰り返したの?
その理由は、とても意外なことでした。
葛飾北斎は、黙々と絵を描くことに集中していたため、家事は一切せず、食事は買ってきたもので生活し、そのごみは家の中で散らかり放題だったそうです。
ごみで埋め尽くされた部屋は、狭くなったり臭くなったりと、絵を描くことにも支障をきたすほど。
そこで、ごみの無い新たな部屋に移りたいという理由での引っ越しだったようです。
そのために、生まれた現在の東京墨田区から遠い場所には引っ越すことはしなかったそうです。