秋にふさわしい表現「さわやか」「うららか」どれ?
秋の天気っていうと、皆さんはどういうイメージをお持ちですか?
基本的に、からっとした空気で、空は澄みきって晴れ渡っているイメージではないでしょうか?
そのイメージ通りで、間違いではありません。
大陸性の高気圧に覆われて、乾燥して水蒸気やチリが少なく空気が澄んで空が高く見えるのが、秋の空の特徴といっていいです。
よく考えてみると、「秋晴れ」という表現はありますが、「春晴れ」とは表現しません。
「秋晴れ」と聞くと、先ほどのような澄み切った青空をイメージするのではないでしょうか?
そんな秋の空を表すのにふさわしい言葉は、「さわやか」「うららか」どちらが秋にふさわしい表現でしょうか。
「さわやかな秋空」「うららかな秋空」
どちらがぴったりの表現でしょうか?
まず「うららか」ですが、童謡「花」の歌詞に「♪春のうららの隅田川」と登場します。
まさにこの通り、春のイメージにピッタリの表現で。春の季語にもなっています。
一方の「さわやか」は、秋の季語です。
平安時代から使われている歴史のある言葉と、秋の空を表すにはピッタリの表現です。
年中通して、「さわやかな空」と使われていますが、できるだけ秋にピッタリの表現ですから、秋に使うのが正しい表現の言葉です。