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古代のアイスはなんと「健康食品」だった

古代のアイスクリームは、紀元前4世紀頃には、今のシャーベットのような、アイスクリームの原型にあたるものが存在していました。
旧約聖書にも、シャーベット状のアイスドリンクを示す表現があるとされて、これが文献による最古の記録だと言われています。

自然にあった氷や雪は、はじめは食品を保存するために利用されていたようですが、そののち冬に貯蔵しておき、夏に食べるようになったそうです。

「古代のアイス」は、中国ではなんと紀元前2000年ころに、家畜の乳などを雪で冷やしたアイスミルクのようなものがあったとの説もあるぐらいです。

どうやら大昔から、人々は冷たいものを口にしていたようです。

そして、紀元前4世紀の大帝国マケドニアの権力者アレクサンドロス。英語名アレキサンダー大王も、山の氷や雪に果汁や蜜をかけたものを食べたと伝えられています。
そして、それを兵士たちにも分け与えたと言われているんです。

それは、お菓子としてではなく疲れた体を元気にする「健康食品」とて誓われています。
古代ギリシャやローマで、そして中国でも、この「古代のアイス」は次第に人気を高めて、王侯貴族や裕福な人たちの嗜好品となっていきます。

その後、この古代のアイスは「健康食品」としてではなく、純粋に嗜好品として広めたのが、ローマの英雄ジュリアス・シーザーだといわれています
彼は、権力者の特権というべきか、若者を山から氷や雪を運ばせ、ミルクや蜜、ワインなどに混ぜて飲んでいたと伝えられています。


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