「フランクフルト」「ウィンナー」の違いを説明できますか?
何気なく口にしている「フランクフルト」と「ウィンナー」。
その違いを聞かれて、説明できますか?
なんとなく、フランクフルトの方が大きくて、ウィンナーが小さいというくらいはわかると思いますが、もう1つ決定的な違いがあるのです。
フランクフルトの名前の由来は、ドイツの都市フランクフルト。
フランクフルトで作られていたソーセージを「フランクフルター・ヴルストヒェン」と呼んだことが由来と言われています。
「フランクフルター」はドイツ語で「フランクフルトの~」という意味です。
ウィンナーの名前の由来は、オーストリアの都市ウィーン。
「ウィンナー」とはドイツ語で「ウィーンの~」という意味です。
そんな「フランクフルト」と「ウインナー」は、まず太さが違うのですが、それ以外に決定的な違いがあります。
ソーセージは、なんと紀元前3000年頃のシュメール、あるいは、紀元前の古代ローマなどの説があって、相当古いことは間違いないようです
フランクフルトの起源は13世紀、豚肉をミンチにして豚の腸に詰めたものです。
さらに時代が下がって18世紀の終わり、フランクフルトで作られるソーセージ「フランクフルター・ヴルストヒェン」作りを修業した職人がウィーンで独立して、独自のソーセージを販売したところ、「ウィンナー・ヴルストヒェン(ウィーン風のソーセージ)」と呼ばれるほど有名になったことが由来と言われています。
彼が作った、その独自なものとは、牛と豚を混ぜた肉で、少し細身のソーセージでした。
そのソーセージを細くするために、フランクフルトに使われている豚の腸ではなく羊の腸を使ったのです。
フランクフルトとウインナーの違いとは、太さとともに、この皮の材料の違いでした。
これは日本のJAS規格で、原料・加工方法・太さが定義されていて、この定義に合わないものに関しては表示してはいけないという「名称使用制限」があるそうです。
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