大工道具は知恵と便利のかたまり!〜水糸編〜
職人の道具って、見た目だけでは使い方がさっぱり分からないものだらけです。
でも使ってみると、なるほどーー!便利じゃん!なんで使わないの!となるものもあれば、使いこなす事すら難しいものまでさまざま。
その中でも今回紹介する水糸は、熱心なDiyerなら1つ以上は持っておきたい道具のひとつ。大きなものを作りたいときは特に便利。
水糸をつかえば作業が速く正確になります。
ホームセンターに行くとこんな感じの、見たことあるかと思います。これはだいぶ古い形ですが。
水糸があれば、いたるところに(空中にも)長い直線を出すことができます。「長い直線」が便利なポイント。
壁貼りをしている時は水平に貼れているか確認できるし、床を貼るなら接している壁との平行も確認できるし、屋根や床の勾配の確認もできる。
2個あれば直角も出現させられますね。基礎打ちの準備などに使います。
他にも例えば、こんな板が手に入ったとして、
のた(皮側、耳)の部分をまっすぐに切り落とすときのイメージ確認にも使えます。墨つぼを使えば墨までひけますが。
とにかく、
長い直線を至るところに出現させる、という所がすごく便利な道具。
ちなみに上の画像はサワラの木。水に強く油がのっていて柔らかいので加工もしやすいです。
*使い方*
右側の「かるこ」と、左側の糸巻クルクルの両方に針が付いてます。
ご想像どおり、かるこの針とクルクルの針を基準点にぶすぶす!と強く刺して直線を出すわけですが、ポイントは2つ。
糸は針に3回ほどぐるぐる巻き付けてから刺すこと。
直接木に刺しただけでは絶対に安定しません。
そして必ず、ピーーーーン!と張ること。
緩んでたらなんの意味もありません。
逆を言えば、ピーーーン!と張るから針に巻き付けないと安定しないのです。
使ってみればわかります。
水糸を使って素早く正確なモノづくりを体感してみてください。
以上、水糸の紹介でした。