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「チームマネジメントが年々、難しくなっている」という話

最近、阪井の周りで少しずつ、増えてきているのがこの
「チームマネジメントが昔よりも難しくなってきた」という話。
みなさんの周りではどうですか?
 
この話を考えるきっかけをくれたのは、またしても阪井のコンサルティングの受講生さんです。

その受講生さんは、ある大手医療系企業の友人から、若手育成に関する相談を受けたそうです。その悩みとは、
「チームマネジメントがうまくいかない」
「若手社員の育成がうまくいっていないから、チームが上手く回らない」

というものでした。
受講生さんは、この時はただ仕事の悩みを聞き、大変だねと共感して終わったそうなのですが、阪井とのコンサルのときにふとそのことを思い出し、話題にだされました。そのとき、受講生さんがおっしゃったのは「コロナ禍に入社した世代だから、いろいろ違って大変なんでしょうか」ということでした。
 
確かにコロナ禍は、様々なことが制限され、多くの方が大変な思いをされたでしょう。中でも大きな影響を受けたのは、子供たちやこれから初めてを経験するタイミングにいた新入社員や新入生たちではないでしょうか。そう考えると、確かにコロナ禍入社で今までとは異なる状況でキャリアのスタートを切らなければならなかった若手社員たちには、不足していることも多くあるでしょう。でも、本当にそれだけが原因でしょうか?
 
コロナ禍を境に確かに様々なこと、環境が大きく変化しました。ですが、よく思い返してみるとコロナ禍での変化と思っていたものは、既にその前から始まっていたのです。ZoomでのオンラインミーティングやLINE、FacebookなどのSNSでの発信やコミュニケーション、そしてリモートワークも既にありました。ですから、チームマネジメントがうまくいかない原因は、実は若手社員のせいでも、コロナ禍のせいでもなかったのだと阪井は思います。
 
そう考えたとき、このチームマネジメントがうまくいかない原因はどこにあるのか。それは、「価値観の共有」がうまくいかなかったからではないでしょうか。
 
阪井はnoteの記事だけではなく、セミナーや講演、SNSでもお伝えしていますが、人を理解するための大きな要素は「価値観」です。
もしNLPを学んだことのある人ならば、思い出してほしいのですが、NLPでも「価値観」をとても大事に扱います。自分の価値観と相手の価値観、両方を知り、理解し、そして尊重することでいい人間関係を築くことができます。

この「価値観」について、今までは同じ場所で働き、多くの時間を一緒に過ごすことで分かった気になっていたのに、コロナ禍で急にリモートワークやオンラインでのコミュニケーションが増えたことで、実はリーダーはどういう考え方でチームを引っぱって行こうとしているのか、チームメンバーのA君はどんなことを大事にして仕事をしているのか、など物理的距離が離れたからこそ、意思疎通に必要な「価値観」の理解や尊重ができていないことに気づいた。その結果、なんだかチームマネジメントが難しいぞ、という感覚になったというのが本当のところなのではないかと思います。
 
これが真実だとすると、チームマネジメントがうまくいかないのは、コロナ禍入社の若手社員のせいでもなく、世の中が変わったからでもなく、本来できていなかったことが露呈しただけ、ということです。いつの時代も、そしてどんな状況でも、大事なのは「人」です。だからこそ、同じチームのメンバーの大事な物、つまり価値観をどれだけ同じように大事にしてあげられるかということは、チームマネジメントにおいて、基本であり、とても重要なことなのです。

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