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【直球勝負】SNS社会で憂うこと

▲昨今youtubeやinstagramに代表されるSNSでは野球の技術指導動画が非常に多い。「こうすればいい」「ここに注目」といったワードは見飽きるほど検索画面に出てくる。以前どこかで聞いたことのある内容をあたかも自分発信で行っているかのように見せたり、結論がぼやけている内容ばかりだ。
そして1番の問題は現場の指導者がyoutubeなどで見た内容をそのまま現場で使っていたりすることだ。指導者に練習の意図を尋ねると、プロがやっているような練習でさえ根拠すら確認せず、間違った認識で選手にさせていたりする指導者もいる。

▲指導とは何か?ここでは言葉の意味から見てみよう。「ある目的に向かい導くこと」が本来の意味とのこと。つまり目の前の人に対して、目的に向かいための教えを説いたり、導いてあげたり、サポートをするということ。
どの競技でも体罰や行き過ぎた指導が問題になっているのは、時代が~という意見もあるが、目の前の人を教え導くことをしていないからだ。

▲SNSの投稿はカラフルで非常に見やすい。多くの一般家庭にあるwi-fiを使えば非常に多くの情報を手に入れられる。ただ情報を受け取る側が情報過多になったり指導の本来の意味を考えれば、目の前の人が何を求めているか分からない状態で、「これもいい」「あれもいい」「これもやってみませんか」を提案するのは指導する、情報を流す側としてあまりにも無責任だ。
ましてや練習の意味を考えずして選手にやらせようとするなど言語道断だ。

▲論語には「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。」とある。学んでも自分で噛み砕いて考えなければ見につくことはない、逆に考えてばかりで知識を入れようとしないのは独りよがりな考えになるから危険である、という意味だ。SNS社会で情報過多になりやすい環境だからこそ、そして若年層は特に最初に得た情報を頼りにしがちだ。だからこそ指導者も相手の状況、レベル、心情、様々なことを考えた上でSNS上にある情報もしっかり噛み砕いて、常に取捨選択を選手に応じてやらなくてはいけない。
もし指導者を求めているのなら、ぜひ私に指導をさせてほしい。セミプロの現役目線でさまざまな工夫を教えられるだけではなく、選手それぞれの「すればいいこと」だけではなく「しなくてもいいこと」も教えられることは、他人にはない僕の魅力の一つだ。SNSでは伝えられない”野球の面白さ”を共有できたらと思う。

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