#4趣味のススメは人生をススメル?
昔村上龍さんの「無趣味のススメ」なんていう本がありましたね。
世間一般では何かを楽しむために、例えばエクザイルのライブに行く、ケーキを食べる、食べ歩き、旅行、夏フェスに行く、サッカーを見る、スポーツを楽しむ…なんていう気分転換法をお持ちの方も多いと思います。
まさか作家の方が無趣味を勧めるなんて、と思ってビックリしましたが、
そんな僕に思い当たる節がありました。
それは趣味がないことです。
野球が趣味かと言われると・・・そうではないとはっきり否定する自分がいます。もちろんシーズン中の自己管理は基本なので、何かが妨げになるようなことはしてはいけません。ケーキ食べたり、炭酸飲んだり、ポテチ食べたり・・・いわゆる一般の人がやっているようなことは基本的にNGです。
他のスポーツやダンスなどを見ていると、野球のどこに活かせるのか、なんてことが常に思い浮かび、
サッカースタジアムに行った時にチアリーダーのパフォーマンスを見ていてもカメラ小僧が必死に撮っている横で、
容姿より先に「どうやってうまくターンできるかな」「着地するときは脚のどの部分からなのか」「立っているときの姿勢はどうあるべきか」と思って見てしまう異常性。もはやそれは趣味ではなく研究なのだろうか。
そんな僕を見て友人が一言。
「お前は変態のオタクだ」
そして友人はこう続けた。
「このままではお前、本当に潰れるで」
失恋しても、辛いことがあっても切り替えが早い女性の姿に毎回驚かされています。それに習って目の保養と題してかわいいチアリーダーを凝視するわけにもいかず・・・(恥ずかしくてそんなことできない)
友人も趣味が少ないそうですが、自分よりやばい僕を心配してかけてくれたその言葉にただならぬものを感じた僕は、趣味を見つける旅に出ました。
行先は本屋さん。
世の中のありとあらゆることについて書かれた本が置いてあるここなら、僕を満足させてくれるものが置いてあると思い、棚をくまなく探索。
介護はこんなに覚えることがあるんや・・・
看護士さんは大変やな・・・
ホテルのコンシェルジュの方はここまでケース想定しているのか、すごいな・・・
結局驚かされることばかりで、特に見つかりませんでした(笑)
ターニングポイントとなる何かを求めていた僕にとって、全く収穫のない日になりました。
でも一つだけ気づいたことがあります。それは趣味を楽しんでいる人はなんだか楽しそうに見えるということです。
趣味の意味合いとしては専門とは違った何かの楽しみ、があてはまるのでしょうか。服を買いに行く女性、ケーキをほおばる女性、ラジコンやプラモデルに熱中する男性、登山やキャンプをする家族。
本屋さんでもファッション雑誌やグルメ本を見ている人は皆時を忘れて夢中になっていました。
大変なことはあっても、その時その時は何かを忘れて没頭しています。
そしてみんなでやれば楽しそう。
もし趣味が人生のステージを前に一歩進めることになるのなら、それは人としての成長にもなりますし、それだけ幸せな時間を増やせるということです。そしてその逆も言えるでしょう。
だからこそ楽しそうに見えて、魅力的に目に映る。
趣味なぁ・・・と迷って数日。
そういえば人生のステージ、少しでもいいからあげてみたいな。
上からの景色、どうなんやろ。
心から楽しめて、楽しそうに見えること。
チアリーダー、1度ちゃんと見てみようかな。
今日も明日も趣味探しの日々は続きます。