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【西心録】独学の落とし穴

▲僕はかれこれ数年にわたり野球選手としてのパフォーマンス向上につなげる為トレーニングをしている。ダルビッシュさんが、野球選手がウエイトトレーニングをやる重要性を伝えてくれたことが始めたきっかけだ。しかし周りには経験者おろか立派なジムもなく、公営のジムから独学でスタートした。

▲独学で続けていくことでいいこともあれば悪いこともある。ネットで見た情報がいかにも正しそうなフェイクニュースだったり、インスタグラムやツイッターで見た情報がスポーツ界に精通している人の発信であっても間違っていることは多々ある。なのでダブルチェック、トリプルチェックは必ず行うようにしている。そして独学で得た知識だけでは難しい部分もあり、トレーニングの専門家に指導を受けるために広島まで通い、今は管理栄養士のサポートを受け、近日中には睡眠のコンサルも受ける予定だ。そうした外部からのインプットは、初めは気付かなかったが独学と同じくらい重要である。

▲朱子学における「四書」の1つであり学校でも習う論語の中で、孔子はこのように説いたと書かれている。
「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。」
書き下し文なら子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思ひて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。意味は勉強などで外から知識を入れるばかりで自分で噛み砕いて考えないのは賢くない。また自分の中で考えることばかりしていて勉強をしないのは非常に危ない、ということだ。

▲もしインターネットや有名だからという理由でトレーニングメニューや練習法、理論や考え方を鵜呑みにしていたらどうなるだろう?
もし「これはいい!」と考えに考え抜いたものであっても、それを違う視点から見ずに続けて独りよがりな間違った努力につながらないだろうか?特にスポーツは動きが複雑であり、様々な要素がかみ合って初めて大きな力を生む。
今まで独学でやってきたからこその利点もあるが、それ以上に自分で考え抜き、外からの知識を取り入れる、この繰り返しを続けることが何より重要なのだ。


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