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好きなことで勝負する

最近幼稚園からの幼馴染と電話で話すことがあったのですが、そこでどうも気になることがありました。
それは「好きなことで満たされる」ことと「好きなことで勝負すること」を勘違いしてるのではないかということです。

好きなことで満たされるというのは、例えば趣味などで心が幸せな気持ちになることです。スイーツ食べておいしい、旅行に行ってその土地のものを食べられた、などなど…
これはどんな人でもこれがしたいという気持ちがあれば、実行したり想像することで実感できると思います。

一方好きなことで勝負するというのは、自分が得意なことや好きなことで勝負し続けて、勝っていかなくてはいけない。評価を上げたり、評価が高い状態でキープするという結果を残し続ける必要があります。そのために必要不可欠な準備を365日24時間常に行わなくてはいけません。
僕でいえば野球になりますが、上の例そのままに何も常にボールを投げろと言っているわけではないのです。練習やトレーニングで技術面を向上させフィジカルを改善し、食事をしっかりととることで栄養を体に取り入れつつ、休養や睡眠を適切な環境の下で取る。
遊びに出たり、夜更かししたり、スナック菓子を取ることが準備に入るのかと自分に問うた時の判断力も準備の1つです。

僕が尊敬しているジーコさん(現鹿島アントラーズテクニカルディレクター)が以前このようなことをおっしゃっていました。

「プロは24時間プロでなくてはいけない」
「自分はプロのサッカー選手なんだと思うことが大事。そうすればブレーキがかかる」

また鹿島アントラーズには「ジーコスピリット」というチームの指針を決めた標語のようなものがあるのですが、そこにはこう記されています。

​LEALDADE(誠実) プロとしていかにあるべきか。生活の中から常に問い続けろ。

僕はプロではありません。しかしながら支援して頂いたり、サポートとして管理栄養士さんやトレーナーの方がついていること、何より応援してくださる方がいます。そういった方々の応援に応える責任というものは、好きなことで勝負している以上常に存在しています。
だからこそプロであろうとなかろうと、「自分はそういう立場にいる選手なんだ」という意識を持って日々の練習やトレーニングに臨み、プレーし続けたりすることが何よりも大事なことなのです。

僕自身好きなことで勝負をし続けてきて、まず「好きで」「得意なことが含まれていて」「自分の100が分かっていて」「勝手に努力できること」が揃っていることが大事なのかなと思います。
これは好きな仕事をする時にも重なるのですが、好きという心から滲み出る感情や自分がどこまでやるとどうなるのかが分かっていること、そして気づいたら努力しちゃってたという結果は誰かが教えて出来るものではありません。
特に勝手に努力できること(僕も言われたりしますが、当たり前のことを当たり前にしていることが、他人から見たらものすごい努力だったりもします)って、本当にその人の武器にもなるすごく大事なものです。
ただ僕の場合やりすぎて体の調子を崩すこともたまにあるのですが(笑)

好きなことで満たされることと、好きなことで勝負することには大きな相違点が1つあります。それは「自分以外の誰かを喜ばせたり、幸せに出来たりする」ということです。
きっと僕はこの先も野球という好きなことで勝負をするという世界に身を置き続けるでしょう。続けた分だけ批判や悪口も当然受けます。ただ応援してくれている方や、自分のプレーする姿で喜んでくれる方のためにもこれからも精進を続けて、もっと素晴らしい景色を一緒に見られたらな、と思っています。

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