週プレ感想文!No.18 生きるドラマのグラビア編
どうも、とりです。今週も、週プレ感想文を書いていきます!
この表紙、とても好きです。カラッとしているようで、テキストや写真から熱い風が伝わってきて、小山璃奈さまとしっかり目が合う感じ。ぼやかさずにハッキリと、まっすぐに突き抜けているのが見ていてとても清々しいです。雑誌を購入する人が減っているとはよく聞くものの、こんなふうに射止められたら思わず手に取っちゃいますよね。ドキドキしました。1週間しか店頭に並ばない(何なら既に後ろに下がっているであろう)週刊誌。儚いなら儚いなりに、目一杯突き抜けよう!というど直球さが、堪らなく胸に響きます。
グラビアって、なんでこんなに面白いんだろう?音楽とは違った感情の伝達、映画とは違ったドラマチック。生活から近いところで起こる不思議な体験……。まだまだ深く読める気がしています。さて、ではこのままの勢いでいっちゃいます!
小山璃奈 photo by 岡本武志
表紙&巻頭グラビアは小山璃奈さまです!先月、初グラビアに向けたテスト撮影が急遽誌面に掲載され、瞬く間に表紙を飾ることとなった小山さま。昨年11月、約5年間駆け抜けられたアイドル活動を終えて、今年の春に高校を卒業。アイドル時代の名前である「小山リーナ」を「小山璃奈」に改めて、新鮮かつ覚悟のある表情を見せておられます。まさしく『Re:Birth』です。
「一枚の(写真)が劇的に運命を変えるかもしれない」。私もそんな奇跡を信じています。ちょいとリアルな話、グラビアってプロモーション的な出演もあるわけじゃないですか。それを悪いことだと言いたいのではなく、現にバラエティやドラマなどでたくさんいる出演者の中の一人になるよりも、一度でもグラビアで見られた方が私としては絵で覚えられるので、むしろ効果的だとも思っています(全部が全部覚えられているわけではないけど)。印象的なカットだと尚更、記憶にこびりついていますし。
グラビアは物語。記憶にこびりつく印象的なカットが全ての始まりで、それが紡がれていくことで、物語が編まれていく。グラビアと写真集が好きな身としては、その工程がもう大興奮ものなわけです。
そんな意味で、今回の小山さまのグラビアは、まさに物語の始まり。改名し、新たな道を進むと決意をされたものの、インタビューで語られている通り、過去のアイドル時代の経験もとても大切にされていて、それゆえに新たなる始まりに対する覚悟やケジメを感じます。前回のテスト撮影のグラビアも、それはそれは衝撃的でしたが、あれは序章に過ぎなかったのだと、やはりあくまでテスト撮影で撮られたものだったんだと(それであれだから凄いんですよね!)改めて実感するクオリティで、驚き感動しています。前回はまだアイドル時代の「小山リーナ」名義でご登場されており、表情もグラビアの雰囲気も、ただただ美少女性に溢れるものでしたが、今回のグラビアを見て「これは女優・小山璃奈だ」と感じざるを得ませんでした。
本誌に掲載されたテスト撮影カット
誌面に掲載されているカットのなかでお気に入りを選ぶとしたら、制服姿でスキップしている後ろ姿を捉えたカットと答えます。私は、一枚を選べとなると、このように表情の見えないカットを選びたくなってしまうのですが、このカットこそが今の小山さまを表した一枚のような気がしています。希望に満ちた輝かしいオーラを放ちながら、大きなステージへ向かおうとしているにも関わらず、どこか飄々としている。我が道を笑顔で、それこそスキップのような足取りで、ピョンピョンとどこかへ行ってしまう軽快さが、小山さまっぽいなって。
未来は誰にも分からないけれど、その行く先は、小山さまの未来なんでしょうね。そう思うと、喜びや切なさなど、いろんな感情がごちゃ混ぜになっちゃいます。グラビアの宿命です。運命です。
そして、誌面にはDVDまで付いております!グラビアはカッコいい雰囲気でしたが、DVDでは笑顔でハツラツとした小山さまが見られます。今回のグラビアで初めて小山さまを見たって方は、ちとばかし印象が違って見るのではないでしょうか。グラビアって面白いねぇ。
そしてそして、デジタル写真集が二冊同時リリースされているので、こちらもチェックした方がいいです!もう多くは語りません。どちらも素晴らしい写真集でした。「〜ゼロ〜」から「〜Re:Birth」まで、さほど時間があいたわけでもないのに、伝わってくるものがまるで違うような……。
そしてそしてそして、前回に引き続きインタビューを担当させていただいております!私にとっても思い入れのある原稿に仕上がりました。書いてて楽しかったです。こちらも是非!
写真は岡本武志さんです!鮮やかで暖かみのある岡本さんの写真。本来、ふわふわと柔らかい印象のある小山さまの確固たる部分をしっかり捉えようとしているのが伝わってきます(それでいて、厳かではない感じ)。それに最後の海のカットは、オレンジの夕景と赤の水着に色を任せているような、岡本さんのナチュラルな発光を感じました。光と岡本さんで挟む、小山璃奈。この三つ巴がドラマを見せているのかしら。
沢口愛華 photo by YOROKOBI
続いては「週プレプラス!」内の「+スペシャル」なるコーナーにご登場中の沢口愛華さまです!沢口さまへの思いは先々週号の週プレ感想文でも熱く語らせていただきましたが、もうちょっとだけ。
ミスマガ2018でグランプリを獲得したことから運命が変わり、名実ともにグラビアクイーンに登り詰められた沢口さま。今年の春に高校を卒業し、今後はフリーランスとして芸能活動を続けていくと発表されました。高校を卒業した段階の私が、こんな判断を下せただろうかと思うと、凄まじい決断力だと痛感します。
「+スペシャル」で公開されているグラビアは、まさにそんな沢口さまの未来を応援するかのようにあたたかく、それでいて、沢口さまの決意表明ともとれる表情が盛りだくさんです。沢口さまの姿を見ていると、ちゃんと将来を考えられていて、だけど無邪気に楽しむ心も持ち合わせていて、この方なら1人でもちゃんとやっていける芯の強さがあるんだなと思い知らされます(まじで誰目線)。真面目はいいことだけど、ちゃんと楽しそうであるところがカッコいいなぁ。
フリーランス人生は、まだ始まったばかり。これから自由に、のびのびと、どんなふうにご活躍されていくのか楽しみで仕方がない!私も同じフリーランスとして尊敬しているし、支えていただくような気持ちで応援させてもらいます。
そして「週プレプラス!」かなりお得と思うので是非是非チェックしてみてくださいませませ。
写真はYOROKOBIさんです!先々週号の感想文でも書きましたが、週プレ初登場時からずっと沢口さまを撮り続けておられるYOROKOBIさんだからこそ、撮れる表情があると実感します。大人びた沢口さま。成長アルバムのように、これからもYOROKOBIさん×週プレ×沢口愛華を続けてほしいなあ。10年後、どんなグラビアが生まれるだろうか(10年後も沢口さまがグラビアをやっているとは限らないけれど!)。
頓知気さきな photo by 細居幸次郎
お次は、昨日ファースト写真集『ときめきヒロイン』を発売された頓知気さきなさまです!みなさま、写真集見られましたか?タイトル通り、ときめきまくりの写真集でしたね〜。ときめき、止まらんですね〜。
ちょいとグラビアからは逸れますが、本誌では頓知気さまのお気に入り写真集20選のコーナーもございまして、こちらがとても面白いです。80年代から2010年代まで。さすがのラインナップで興味津々でした。『ときめきヒロイン』は、写真集大好きな頓知気さまが、お気に入り写真集を一部オマージュして構成された写真集となるのですが、表面的なオマージュではなく、写真集の魅力を根っこから読み解いたうえでのオマージュなんだということを改めて思い知りました。オマージュって一歩間違えればパクリだし、パクリ作品はただの模倣で何も面白くないんだけれど、踏み込んだオマージュになると、こうも面白くなるんだなと。
いろんな好きなものに触れて(グラビア以外も含めて)、いろんな表現を理解することで、意識的にも無意識的にもそれらの要素を取り入れる。それは何事にも当てはまり得る。曖昧な自分の感情を表現するための手法として、先代のものをお借りするというような。誰しもが、何かしらに影響を受けて表現が生まれるわけだけど、結局のところ、自分が先代の何にときめきを感じて、自分の感情とどうリンクさせるかが重要なわけですね。ただそれっぽいふうには、技術を身につければどうとでもなる。けれども、技術以上に大事なオリジナリティがオマージュの中には必要だ。もっと純粋に自分と向き合って、深く深く掘っていけば、オリジナルにたどり着けるんですねぇ。そんなことを学ばせていただきました。
どんな言葉でグラビア愛を語るよりも、ハッキリとグラビアに対するリスペクトを提示された写真集だと思います。読めば読むほど、面白い!
しれっと宣伝!YouTubeで公開されている女子グラにて、特別編として頓知気さまにゲスト出演していただきました!全然グラビアの感想になっていない気もするのですが、コチラでいろいろお話させてもらっているので、ここらで失礼させてください!そして、是非見てください!
写真は細居幸次郎さんです!頓知気さまって、面白い動きをされる方だなと写真集を見て思っていたのですが、そんな面白い動きを面白いままに、けれど写真として印象的な具合に、見事に撮られているなあと思いました。頓知気さまらしさと細居さんらしさの両方が感じられてよかったです!
石田桃香 photo by 中村昇
センターグラビアは現在放送中のドラマ『ガールガンレディ』にて連ドラ初出演の石田桃香さまです!「赤いペデキュアの秘密」。やけにそそられるタイトルに、渋みのある扉のカット。もうこれだけで、お味噌汁3杯いけちゃいそうだ(どゆこと……)。
数々のグラビア誌に引っ張りだこの石田さま。ぷっくりした唇に、熟れた果実のようなボディライン。キュートとセクシーを、バランスよく兼ね備えておられていて、同性の私から見ても毎度キュンキュンさせられます。そんな石田さまが、今回は自作でポエムを書かれたんだとか。それが「赤いペデキュアの秘密」なわけです。ネタバレはしません。是非、誌面でチェックしてくださいませ!
赤いペディキュアと聞くと、ビビットカラーが頭に浮かびます。魔女のような、もっと親しみのある言い方をすると精神的に強い女のような。けれど、一見強そうに見える人ほど、繊細な心を持っていて、人知れず行きつけのバーでホロリと酔っ払っては、一人暮らしの家でつーんと涙を流しているようなイメージもあって(あくまで妄想です)、今回のグラビアに涙を流すシーンはなかったけれど、美しさの裏にある脆さのようなものも感じました。
今はしていないけれど、私も前にジェルネイルをしたことがあります(本当は今もやりたいんだけどねぇ)。たかが指先のおしゃれ。されど、おしゃれ。かわいくなった爪を見るだけで、すこぶる気分が上がったし、自己肯定感もぶち上がりでした。誰しも、うまく笑えない日があることと思いますが、武装にも似たおしゃれをひっそりと仕込むことで、少しでもときめく瞬間が増えるのであれば、どんどん仕込むべきだよね。ちょっと趣旨の違う話に転じてしまってすみませんが、石田さまは自分の好きなことに囲まれることで、気分を上げている方のような印象を受けていたので、それがピタリとハマるグラビアでした。
写真は中村昇さんです!ビビッときました。直感的にイイ!と感じる写真、だいたい中村さん説が立証されつつあります。何度か書いたことがあるけれど、中村さんが撮った女の子って、今までの印象からガラリと変わることが多くて、いつも後味がいいんですよね。石田さまは比較的多くのカメラマンさんに撮られているから、それだけいろんな印象を受けてきた気がしますが、やはり中村さんが撮ると、生っぽさ、リアルさ、深みが出ますね。渋い!!
伊藤美来 photo by 細居幸次郎
巻末、お一人目は一年半ぶりのご登場になります。伊藤美来さまです!メディアミックス『Bang Dream!』シリーズやテレビアニメ『五等分の花嫁』などで注目を集めている人気声優さん。ここ最近、知っている声優さんの数が格段に増えました(昔は野沢雅子さんくらいしか知らなかった…)。伊藤さま含め、声優業界もかなり盛り上がっていますよね。せっかくだから声とミックスしたグラビアがあると面白そうですよね〜なんて。
伊藤さまの笑顔って、なんでこんなに眩くて、キラキラしているんですかね?シンプルに幸せを体現されているような、優しい笑い声が届いてきそうな。爽やかで可愛くて、見ていて気持ちが晴れやかになります。
けれども、それだけじゃない。ちょっぴり物憂げな表情があったり、立ち止まる足が写されていたり、考えに耽るような瞬間もあります。幸せというのは結局感じ方次第。今幸せと感じられないのはないものねだりで、本当は過去に求めていた幸せが側にあるかもしれないし、やっぱりないものねだりがさらなる幸せを運んでくれる可能性もある。幸せなんてものは人それぞれ。幸せそうなんてのも、ただの主観的な妄想でしかない。けれど、できることならば、誰かの心の負荷を和らげてあげられるような存在になりたいし、側から見て幸せそうだと思ってもらえたら何よりですよねぇ。
伊藤さまの夢。新たな始まり。心地の良い夢から目覚めた早朝のような輝き。私いま、幸せかもしれない!やさしい風にすうっと吹かれたようなグラビアでした!(幸せ幸せ書きすぎると、胡散臭く見えますね笑)
写真は細居幸次郎さんです!蛇口を捻っている写真があって、何とも細居さんらしい写真だと思いました。蛇口の水を見つめることはないけれど、私もふと流れる水の音を聴きたくなったり、その流れをずっと見ていたかなることがあります(川などで)。水ってのは、優しくもあり、冷たくもある。そんなに深い意味のあるカットではないと思うけれど、水を見つめる伊藤さまの頭のなかで、どんな思考が繰り広げられているのか、とても考えてしまいます。
ほのか photo by 三瓶康友
続いては”可愛すぎるビールの売り子”として注目を集め、現在はファッション誌『CanCam』の専属モデルとしてご活動中のほのかさまです!「ベストボディ・ジャパン2020」で準グランプリを獲得されるほどの美貌を持っていながら、バラエティではドッキリに仕掛けられてしまうという(笑)。そんなほのかさまだけれど、グラビアでは静かに、その美しさだけを感じさせてくれています。
バラエティでのご活躍の影響あってなのか、美しさと同時に親しみやすさも伝わってくるような。真顔も、笑顔も、色っぽい顔も、全部爽やかで、優しい。1ページ、ほのかさまの表情が全く見えていないカットだけが並べられたページがあります。表情だけでなく気持ちまでも不明瞭なのに、存在だけは確かに伝わってきて、とても戸惑いました。もっと言葉を聞かせてよ、と思うのに、ムッと口を紡いだまま、瞳だけはしっかり合わせてくる。うむむ。これがミステリアスか。
けれど、他人の全てを知ることなんて不可能だから、あえてミステリアスな部分を探ろうとする必要はないのかもしれない。その謎めきに翻弄されるのも、悪くはない。世の中には、どれほど説明されても理解できないような事象で溢れているのだから、柔らかい謎くらいないと、頭が働かなくなってしまいそうです。ミステリアス万歳。甘くて幸せな香りだけはちゃんと漂ってくるので、オッケーです!
写真は三瓶康友さんです!三瓶さんの撮る女の子は、とても甘くてイイ香りがします。自然に生きていると、汗なりなんなり、イイ匂いばかりでいられないのだけれど、そんな現実を封じ込めて、魔法のように甘さと幸せをミックスした香りを漂わせくれているような。女の子の味方です。
池田桃子 photo by 唐木貴央
さて、お次はほのかさまの現役マネージャーという池田桃子さまです!「げ、げ、現役マネージャー!?」ってなりました(ほのかさま以外にも、和地つかささま、日下部美愛さまも担当されているのだとか)。何やってるんですか!という衝撃はあれど、魅惑のフェイスと、可愛らしさしかないお名前に、ほんのりときめきを感じました。
扉で池田さまが抱えている宣材写真が妙にリアルです。マネージャーさんがテレビに出られることはあっても、グラビア(しかもソロでの撮り下ろし)に登場されるのって、かなりかなり珍しいことなのでは?しかも、めちゃくちゃ小慣れた脱ぎっぷりで、デジタル写真集までリリースされております!あらゆる現場を見てきたからこその度胸なのか、天性の才能なのか。2ページ目以降は、ほのかさまのマネージャーさんであることを忘れてしまうほど、ピュアで清楚なグラビアが続きます。
グラビアって、なんでもアリですね。そこに女体さえあれば(週プレの場合、女体でない場合もあったりするけど(笑))。「すべては担当するタレントのために……」ってキャプション、思わず笑っちゃったな。
ほのか これが扉なの!? 私、宣材写真ですし、ちっちゃいなー。
池田 ほのかさんもちゃんと宣伝してるって、ホメてもらいたいぐらいですよ(笑)。
ほのか いやいや、だったらキメ顔じゃなくてもっと自然に笑ってよ! 「私のほうが売れる」って顔してるもん(笑)。カメラマン、私のデビューグラビアを撮ってくれた唐木(とうのき)さんなんですね......。
池田 めちゃくちゃモテる写真撮ってくれるっていうから、ノリノリでやっちゃいました(笑)。
お二人の掛け合いが面白すぎるので、ぜひインタビューも(笑)!
写真は唐木貴央さんです!まさに、モテる写真を撮ってくれるカメラマンさんですね(笑)。わざとらしくない可愛さを自然に撮ってくれる唐木さん。唐木さんの腕っ節なのか、池田さまのポテンシャルなのか定かではないけれど、何も知らずに見たらタレントさんのグラビアとしか思えない(笑)。
鎌滝恵利 photo by 笠井爾示
ラストは女優の鎌滝恵利さまです!Netflixで配信された園子温監督作『愛なき森で叫べ』でヒロイン役を務められ、昨年公開された映画『子どもたちをよろしく』で主演を務められるなど、映画界を中心に、今後の活躍がさらに期待されている女優さんです。
まず、この扉のカットに惹きつけられました。白い光が印象強い一枚。けれど、その白を分断するかのように中央に鎌滝さまが立っておられて、表情は逆光で陰っていて薄暗い。写真は光が重要で、表情が見えにくくなる逆光はあえて避けられることもあります(逆光を活かした作品もあるけれど)。それに最初のカットは「かわいい!」「きれい!」と、ビジュアルで惹きつけることが多いと思うので、表情が見えづらいカットが最初にきていて気にならないわけがないです!
グラビアはビジュアル要素が強いコンテンツではあるけれど、もっと奥深い色を表すものでもあるんですよね。それこそこのグラビアからは、鎌滝さまが表現しようとした「人間のドロッとしたもの」が滲み出ていると思いました。
私、自分で言ってしまうけれど、結構正直な人間です。大人になるにつれ、それなりに嘘をつくことや誤魔化すこともできるようになりましたが……。正直すぎると、いろいろ大変ですものね。とは言うものの、ふと振り返って自分の嘘や誤魔化しを自覚したとき、いても立ってもいられないくらい悲しくもなります。その嘘に辿り着くまでの道筋を考えても、全く筋が通っていなくて。柔弱です……。
周りの人たちを見ていると、いつも元気で前向きで素直に見えるから、余計に自分の存在を嘘にしたくなることもあります。そんなときグラビアを見ると、人に話すには情けない、馬鹿馬鹿しいと一蹴されてしまいそうな自分の繊細な感情を表に出すことを許されるような気になります。気怠くて、自然で、ポジティブとかネガティブといった概念がなくて、今ここに、感情を持って生きているという事実を示すグラビアが好き。鎌滝さまの薄ら開いた唇から、浅くも深い息の音が聞こえてきて、とても救われるような気持ちになりました。
いつもと同じ部屋のなかで、感想文をしたためています。窓を開けると強い風が吹いていて、外で何かがカランコロンと転がっている。どこかで誰かも、その風を感じているのかな。感情というのは、見えにくいものだったりします。
写真は笠井爾示さんです!鎌滝さまご指名だそうで、とても納得です。恥ずかしくてあまり公言できないけど、私も人間として、女として写真を撮られるならば、笠井さんに撮っていただきたいと思ったことが何度もあります。その人の、あるいはその人の人生の、本質的な美しさを撮ってくれているような気がしていて。それに、笠井さんの写真こそ素直なものです。人間関係においては嘘も方便。けれど、写真はなるべく素直でいてほしい(使い方によっては嘘があってもいいのかもしれないけれど)。私が写真集に、グラビアに魅力を感じた要素が詰まっていて、とても愛おしい気持ちになりました!
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以上でございます!
グラビアってドラマですよね。本当に。ちょうど公開された女子グラYouTubeにて頓知気さまが語っている言葉をお借りすると「写真は嘘をつくのも上手」なんですよね。そこに写っていることは事実だけれど、ドラマチックな見せ方はいくらでもできるし、何でもない瞬間が意味ありげに見えたりして。
写真は被写体やカメラマンに主体性があるようで、見る側が主語を語ることがあってもいいと思っています。そうなると、写真が写す事実とはかけ離れてしまう可能性大だけれど、でもそれがグラビアのときめきでありドラマでもあるんじゃないかって。見る人がいて、語る人がいるからより面白い。きっとそうなんだと、最近自分がやっていることに少しずつ自信が湧いてきています。にひひ。
グラビアを見て感じる、さまざまな人生。追い続けることで、もっと深いところに辿り着けそう。そんな可能性を信じて、今週も週プレ感想文を書いてみました。
4/26の小山璃奈さまオンラインサイン会。私もお手伝いさせてもらうので、是非是非ご視聴いただき、小山さまの門出をお祝いしましょうぞ〜!(週プレ感想文内での宣伝が増えた気がするけれど、完全にこれは個人的趣味でやっているものですよん。一応。)
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