見出し画像

ふわちゃん“失言誤爆炎上”をスルーできない理由

タレントのふわちゃん(30)が同じくタレントのやすこさんへの裏アカウントでの誹謗中傷が過ぎる誤爆(投稿がバレた)事件が炎上している。

前から彼女は,落ち着きがない,失言が多い,遅刻が多いなどの理由で,失業したり,今回だけでなくストレートな物言いで失言があったり,「生活や仕事に支障が出る」レベルみたいだ。

だから「神経発達症(発達障害)じゃないか」なんて,ネットに書き込まれていて,「フワちゃん」と検索窓に入れると「フワちゃん発達障害」なんてぞろぞろっと出てしまう。

うーん。

ご本人がカミングアウトしているようではないし,「病院に行ったら違った」とご自身のYouTubeでお話していたし,違うみたいだけれど,確かに特徴は持っていそうな……。

ってことで,長らく神経発達に関わる心理士として,また神経発達症(発達障害)の子どもの親として,ちょっと言いたくなったので,動画にしてみた。

サムネイル(表紙)も2種類作ってみた。

ドーン!

今回の騒動で,ご本人の以前のYoutubeを拝見したのだけど,番組とはいえ,「いくらなんでもそれはちょっと……」という目に余る言動が多かった。

新潟・長岡に花火を観に行くために新幹線で新潟入りしたけれど,新幹線に荷物を忘れて忘れ物を取りに行くという趣旨の動画では,歩きながらずっと喋っている(番組だし)。

そして,せっかく受け取った荷物を「重たい」と言って,道路脇に置いてご飯を食べに行ってしまう。

そして,お店に入るのだけど,その間もずっと《見たものをそのまま口に出して話し続ける》ものだから,かなり辛辣な心の声がダダ洩れだ。

だから,今回のやすこさんへの誹謗中傷がうっかり外へ漏れてしまった《誤爆事件》が炎上したのだろう。

ここでは汚言の内容は書かないけれど(書きたくない),《人の容姿や生き死に》に関しての《誹謗中傷》は《ハラスメント》であり,人としての《モラル》を超えている。

悪意がないからいい,というレベルではなく,わたしが彼女のマネージャーだったら,「もうちょっと《言い方》を考えて話した方がいいよ。」と,注意するだろう。

小さい頃からそういうものの言い方をたしなめる人が残念ながらまわりにいなかったのかな?

もしかしたら,今までも注意を受ける機会があったのだろうけど,意に介さなかったのかもしれない。

だって,所属事務所で上司に注意を受けた時,上司が見ていないと思ってこっそりと中指を立ててFポーズをしていたのが不運なことに鏡に映ってバレて,即解雇になったとか…。

うーん。確かにかなりやらかしている。

とはいえ,憶測でものを言ってはいけないし,ご本人のかなりプライベートなことを外野がああだこうだ言うのは,例え,相手が芸能人であってもSNSにアップするなどはダメだろう。

確かに言いたくなるよね……。

でも,それが神経発達症(発達障害)への偏見へ繋がってしまう恐れもある。

わたしの場合,診断こそないけれど《隠れADHD》だと自覚しているし,わたしの子どもは,神経発達症の確定診断もついている(遺伝子検査で特定の遺伝子がある,いわゆる真正の疑いようのない神経発達症)。

昨日も子どもは習字教室でゴロゴロ寝ころんでいて,先生への態度も悪かったし,3分に1度は《注意》していて,胸が痛かった。確実に神経系をやられているのを実感する。

しかも,学童でもトラブルを起こして,わたしは菓子折りを持って謝りに行った(先方には神経発達症のことも伝えてある)。

常に菓子折り常備の緊張感のある子育てライフだ。子育ては,定型発達の子でさえ,個人ごとに違うし,なんでこんなに辛いんだろうと,心が折れまくって,日々,神経回路のレジリエンス(回復力)が鍛えられている。

本人の性格が悪いとか,やる気がないとか,そういう問題ではなく,どうやったら,脳神経の発達をいい方向へ伸ばせるか,苦手を減らして,得意を増やしてあげられるか。それに尽きる。

それには,もちろん療育のような治療と教育の環境を整えることも必要だし,そうでなければ本人が安心して特性を伸ばせる場を整えてあげること。

そして何よりも大切なことは,発達特性を持つ子どもでもそうでなくても,《自分が見守ってもらえる安心の愛情の基地:アタッチメント(愛着)》を大人が与えてあげること。それに尽きる。

それ以外はどうでもいいとさえ,わたしは思っている。

「どうか無事に生まれてきて。臨月までお腹の中にしっかり繋がっているんだよ」

切迫早産で安静になった時も,エコー検査で院長室に呼ばれて,子ども病院に即転院になった時も,生まれてすぐにGCU,NICUに入った時も,1か月おきに健診だった時も,常に「生きていてくれたらそれでいい」と思っていた。

それがいつのまにか,「もっと,もっと」と子どもに親の《期待》を押し付けていて,いつも反省する。

あ~あ。人を育てるって,めちゃめちゃ大変……。そりゃ,こんな世の中で子どもを産み育てるなんて狂気の沙汰。出生率も1を切るだろうよ…(東京都の2023年の出生率は0.99),なんて強がってみたところで,何も変わらないのだけども……。



いいなと思ったら応援しよう!

カシ丸夫人/隠れADHDな発達科学者
論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。