【韓国文学】꽃을 보듯 너를 본다 - 나태주(2015)
꽃을 보듯 너를 본다 - 나태주(2015)
難易度: ★☆☆☆☆(中級基準)
この本を知ったのは、アイドルが紹介していたからだった。
中国出身の彼がハマっているとファンたちに教えてくれた詩集。韓国では当時まだ本屋にあまり行くことがなく、知らなかったが、そのうちベストセラーの棚に陳列されるようになり、私が知った2017年から2年経った2019年になっても本屋の目立つところに陳列されていた。
ハードカバーに包まれた薄く広めのブルーの詩集。装丁の美しい本である。
個人的に、詩は目で追う美と音で語られる美の2つの面があり、前者でも後者でもこの本は完璧なのだ。
かなり簡単な韓国語で、1つ1つの詩が長くなく、とても読みやすい。
Twitterやブログなどにナ・テジュが上げたもののうち反応が良かったものを集めた詩集だという。
ナ・テジュの言葉は澄んでいて、すっと入ってくる、美しいものばかりだ。
今年(2020年)、満75歳になるらしい。韓国の人間国宝と言ってもいいだろう。
今度、彼の別な作品も紹介しようと思う。
「花を見るように君を見る」というのが直訳なのだが、これは「君」に「花」を代入した詩集、と言うのが最も近いだろう。つまり、花を歌っているようで、君について歌っているのだ。
「美しいからでもなく、すごいからでもない。ただ、君だから、君が君だから」大切なのだ。
花よ、ずっとそうやって(存在して)いてくれ。
もう1つ、何度も何度も反芻し覚えうっとりしていた詩がある。
오래 보아야 예쁘다 너도 그렇다は、ずっと見ていれば(慣れてしまえば)なんでも可愛く見えてしまうものなのだ、と、特別すごいわけでもないがどうしようもなく愛らしく思える相手に対する気持ちを合理化する言葉にも聞こえる。
誰かを好きで好きでどうしようもない時、自分の感情を言葉にしてくれる、そんな詩集である。
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