百歩蛇(ひゃっぽだ)『駐車場裏の汚ねえ紐』あとがき
はじめまして。百歩蛇といいます。以後お見知りおきを。
「駐車場裏の汚ねえ紐」を書いたのはもう何年も前のことです。「馬鹿馬鹿しいけど何かすごい」というコンセプトで書き始めたのを覚えています。文体も従来の自分の小説のものとは変えて文学賞に挑んだのですが、結果は一次選考も通りませんでした。その時は「審査員何考えてんだ!」と激高しましたが、改めて読み返してみると、まだまだ至らない点がいくつもあって気恥ずかしさを感じました。でも自分としては気に入っている作品の一つです。馬馬馬なんて読み方も決まってません。それでいいと思ってもいます。それくらいこの小説にはよく分からないパワーが秘められているように思います。だから気に入っているんでしょう。
コザック前田の歌の中に「生活」という作品があります。その冒頭の歌詞を引用します。「僕はいつでも唄っていくのさ なんや知らんが唄っていくんだ」
よく「小説を書いてるなんてすごいね」と言われます。でも僕にとってはまったくすごいことではありません。ただ生活の一部のように、訳の分からないままに、トイレに行くように、書き続けていく。その感覚はいつまで経っても持ち続けていきたい。そこに理由なんてないんです。
僕はこれからネットで小説を発表するという新たな試みに挑んでいきます。すこしでも多くの人の目に僕の作品が触れられますように。最後にこのnoteという場を紹介してくれた上に校正までしてくれた友人に百万本のバラを。これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
本編はこちら。
前編 https://note.mu/carnofsilver/n/nd5b3d0c17177
後編 https://note.mu/carnofsilver/n/n6efc0fdfadb3