ライブの思い出、90年代 イベント編(Bonnie Pink,サニーデイエンケン、ゆら帝etc)

1997年6月 明治大学 Bonnie Pink /ズボンズ

1997年初頭、Heaven's Kitchenが大ヒットとなったBonnie Pinkは、アーティスト名にPinkって名前がついていて本当に髪がピンクなんだ!って。
次の年ぐらいからは、髪の色はピンクじゃなかったと思う。

当時、スウェーデンポップが日本でブームとなっていて、Heaven's Kitchenもトーレ・ヨハンソンのプロデュースで音もそんな感じで。あの頃のトーレヨハンソンの音は、カジヒデキ、原田知世もそうだけど、とてもおしゃれなんだけど、ロックぽくてかっこよかった。渋谷系サウンドのようだった。

そんなこんなで、Bonnie Pink目当てで、明治大学の学園祭ライブに行った。

思ったより、Bonnie Pinkの存在感がない感じ(失礼)ではあったけど、期待通りの内容だった。
セトリはHeaven's Kitchenのアルバムが出たばかりで、それらの曲が中心だった。

ズボンズは、ライブで初めて聞いたが、ロックのようなヒップホップのような、当時ミクスチャという言葉が流行っていて、そういう感じの音楽だった。よくわからないが、なんかかっこよくて、衝撃を受けたことを覚えている。
Bonnie Pink目当てで見に行ったけど、ズボンズが思いの外かっこよく、Bonnie Pinkが印象が薄くなってしまった。

1997年12月26日  クラブチッタ川崎「真夜中のゴーゴー!」

出演
遠藤賢司バンド、サニーデイ・サービス、フラワーカンパニーズ、ザ・ハッピーズ、高田渡、ゆらゆら帝国、湯浅学グループ  etc

参考 https://enken.com/museum/rekishi/1997.html

このイベントは、たしか、夜中の22時くらいに始まり、始発ぐらいの時間帯までやっていた。
深夜イベントだったので、眠かったが忘れられない素晴らしい内容だった。

当時、URC周辺、エンケン、サニーデー、高田渡、フラカン。もう行くしかないっしょって感じで、速攻チケットを申し込んだ。

ライブの一発目は高田渡。本人が終電で帰りたいので一発目になったとMCで語っていた。あまりお酒を飲んでいなかったのか?歌もギターもいいパフォーマンスで、一緒に行った友達も、あまりの良さに感激していたのを覚えている。
とにかく最高だった。選曲はごあいさつとか系図あたりの曲を演っていた。一発目から、いいイベントになる予感がした。高田渡は一人の弾き語りの演奏だったが、高田渡節、全開だった。
もう高田渡を見ることができないのだあと、思うと寂しくなってくる。

このあとの順番は全く覚えてない。

サニーデイ・サービス
時期的には4枚目の牛のジャケットのアルバムのころだった。他のバンドに触発されたのか?、いつもよりも荒々しい演奏だったが、すごく発信していて神がかっていたのを覚えている。
ピンクムーンとか、ここで逢いましょうとか、サイケな曲もたくさん演ってくれた。満足のいく内容だった。

遠藤賢司バンド(エンケン、湯川トーベン、トシ)。
※湯川トーベンの娘が湯川潮音なのか、時が経つのは早い。
バンドメンバー、みんな50代だったと思うが、圧巻のパフォーマンスで、熱量の高い演奏だった。
サニーデイの演奏がいつもより荒かったのは、おそらく、エンケンバンドの影響なのではないだろうか。
エンケンのギタープレイは最高だった。エンケンも、もういないのかあ。

フラワーカンパニーズ
フラカンも当時のパンクやロックンロール系のバンドの中でも、演奏力が抜群で、野太く説得力のある音を出していた。竹安さんのギターが70年代ぽくて好き。
ゆらゆら帝国
ゆら帝はこのライブで初めて見た。この後ブレークするのだけど、当時全然有名じゃかったんじゃないかな。客も少なかったし。
ステージに対しての、ドラムの角度がものすごい奇妙な角度で、坂本慎太郎のピンクのタイツみたいなの着てて、ベースも昔の早川義夫みたいな出で立ちで「なんなんだ、この人たち」て思った。
一曲目、EVIL CAR。一曲目でこの曲か!っていう感じで。今でもその時の情景を覚えてて、変なバンド来た!って感じだった。
今でもこのイベントは、自分の印象に残るライブイベントの中でもベスト3に入る、あの時代にしかできなかったし、参加できたのは、幸せな体験がだったと思う。
これからも行きたいと思うライブはどんどん行こうと思う。

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