中国本土ノービザ解禁に思う
ようやくコロナ前と同様に、中国本土への渡航がノービザで行ける。
11月30日からとのことで、ちょうど今日からの出張より帰国した翌日からとなる。(既に5年ビザを保有しており何の問題も無い)
今回は以前(=14日間)と違い、30日間も滞在が可能になるので、商用はもちろんのこと、広大な中国大陸を旅してみたい人も多いのではないだろうか。
コロナを経て「巨大なガラパゴス」と化した感が有る中国では、久しぶりに訪れた外国人には、その余りの変化に戸惑う場面が少なからず有ると思われる。
この間、中国人民への「最適化」が多くの主要社会インフラで行われてきたからだ。
例えばお金の支払い。
VISAなどの国際クレジットカードは、4つ星以上のホテル以外での場所(レストランなど)ではほぼ使えないと思った方が無難。
現金も、売り手がお釣りを持っていない場合が大半で有る。
支払いはwechat payかali payの二択になる。
これは、その設定と、上手く設定が出来た場合の、実際に支払いが出来るかどうかの問題(何故か不可能な時も有る)が有り、まあまあやっかいでは有る。
また日本以上に至るところにQRコードが貼り付けて有り、これらが全て先に挙げたペイメントサービスと紐付く形となる。
何なら、ウェイターへのチップ(中国ではチップの習慣は無いので本来は不要)もQRコードのスキャンで支払う。
また商用で訪れた際も、名刺の交換よりもwechat(中国版LINEみたいな感じ)アカウントの交換が常識だ。(相手に要求しても気軽に教えてくれる。)
ゆえに、wechatアカウントを持つことは、お金の支払いを含め、中国での活動には必要不可欠と言える。
テクノロジーの進化も凄まじい。
今滞在して居る深圳では、EVのシェアは50%を超えて自動運転も最早流行りの機能だ。
中国では国策としてIT、AI、EV、とこの3要素を密接に絡めた産業政策を強力に推し進めて居るので、興味がある人は一度深圳を始めとした大都市圏に出向き体感してみると良いだろう。
もちろん、多彩な食文化も健在だ。
地域で異なる味を、現地で試すのもお勧めである。(かなりローカルなレストランでも、支払いはwechat payになるのでご注意)
昨今、中国本土では日本人を含めて、様々な事件に巻き込まれる場面が散見される。
昔から、諸外国と比べ、治安が悪いとは決して思わない中国だが、一定の注意は必要ではあろう。
ともあれ、どれだけ問題があったとしても国と国は引っ越すことは出来ないので、少なくとも相手を知っておくことは無駄にはならないと思う。
各種報道や二次情報を「全て」鵜呑みにせずに、色んな場所に顔を出して自分自身の目と耳で確認しておくことはとても大事なことだと思う。