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レッスルキングダムウィーク、8日間9連戦観戦

1月4日のレッスルキングダムを挟んだ年末年始、12月29日を皮切りに1月5日までの8日間、元旦のダブルヘッダーを含み9大会を観戦。
そのまとめを団体ごとに。

スターダム 12月29日両国国技館大会

12.29両国国技館

間引きながらも、発売した席が完売となったスターダム両国国技館大会。
周囲の観客層は自分も含め(笑)、中高年男性が以前よりも増えて、年齢性別ごとのバランスが良い感じ。
家族連れも散見されて、以前は余り耳に入らなかった、幼い女の子からの声援が良く聞こえた。
マリーゴールドとの分裂騒動や、その原因にもなった内部問題の影響は一掃された感じで、マッチメイクと試合内容にもメリハリが感じられた。
上谷のヒールターンは当初意外に感じたけど、メインで赤いベルトを奪取した姿が実に様になっており、さすがに見ている人がマッチメイクをしているんだなと納得させられた。

マリーゴールドとの対抗戦がどこかのタイミングで行われる(4月の横浜アリーナ?)と予想するけど、それ無しでも充分に盛り上がっていける雰囲気かな。

GREAT 12月30日東京ドームシティホール大会

12.30東京ドームシティホール

中嶋勝彦を抱えながら、今ひとつブレイクし切れ無かった様に感じるGREATの2024年。
中嶋勝彦デビュー20周年試合として組まれた試合は6人タッグで藤波&藤原組長と組み、相手は鈴木鼓太郎、井土徹也、石田凱士の3人。
良い相手だし、藤波&組長と組むのも意味は分かるけど、20周年記念試合で組むべき&やるべき相手なのか。
当日中嶋勝彦は髪を坊主、コスチュームを黒ショートタイツ&黒シューズの「ヤングライオン」仕様。
原点回帰、を体現したわけだけど、なんだかまたしてもネタにしか見えない。
正直、もったい無い使い方をされている内に、レスラーとして油が乗り切った今の時間を無駄に消化して居る様にしか思えず、もう少し何とかならないものかと思う。

メインは田村vs渡辺。
渡辺には場内から多くの「黄色い声援」が飛んで居ていて、試合にも勝利&タイトル奪取をしたのだが、田村ハヤトの実力はやはり団体内では頭ひとつ抜けていることは間違い無い。
渡辺推しが団体の今年の方針なのだろう。

田村ハヤトはせっかく無冠になったので、同じく団体内に適切な相手が居ない中嶋勝彦とじっくり時間を掛けて対戦して行って欲しいなと思った。
名勝負数え歌、になるんじゃないかな。
GREATは、若い良い選手とCIMAの頭脳を抱えているにも関わらずの状態が、実にもったい無い感じがする。

全日本プロレス 12月31日代々木第二&1月2日、1月3日後楽園ホール

12.31代々木第二

案外な観客動員だったの代々木第二大会。
でも、第一試合から異様な盛り上がりでファンとの良い関係を築いて居るんだなと思わされた。
その立役者は、何と言っても宮原健斗。
同窓(健介オフィスの先輩後輩)の中嶋勝彦が、散らかすだけ散らかして行ったあとに、後始末をしたのみならず、ファンとの信頼関係を身を以て再構築していった2024年。
それゆえに、シングルプレイヤーとしては未熟な斎藤ジュンに三冠を取らせたり出来るのだろう。
事実、三冠をDスミスから獲った試合は王者としては全く物足りない内容だったのにも関わらず、場内の観客が「何となく」納得したのは「どこかで宮原が挑戦して斎藤ジュンを上げてくれるだろう」と言う様な安心感が有った様に思えて仕方がない。

同様に、新年が明けた後楽園ホール2連戦でも同じ様な空気感を感じた。
宮原健斗への絶対的な信用が、今の全日本プロレスを下支えしているのだ。

それを「担保」に、全日本プロレスは今できることを精一杯観客に示していけるのだと思う。

また、今の全日本プロレスはとても良い状態で、初めて生観戦する人は是非全日本プロレスを観に行って欲しいと強くおすすめしたい。

ZERO one/栃木プロレス 1月1日後楽園ホール

1.1後楽園ホール

さて難解なのが今のZERO−oneと栃木プロレスの関係。
良くわからん(笑)。

両者のWEBサイトに互いの情報を掲載して居る段階で、関係性はゼロでは無いのが見て取れる。
だが、この元旦の後楽園大会は、「昨年もそうだった」けど、ZEROーONE名義での大会ではなかったのか。
カードなど見ないでチケットを買って居る身としては、何とも腑に落ちない今の状況である。

分かりやすく、この後楽園大会は栃木プロレスとしよう。

試合自体はとても良いし、選手も一生懸命に試合をしている。
だけど、大谷晋二郎の名前を出す限りは、そこに田中将斗が居ない時点で「ウソ」になるんじゃないかと思う。
こんな小規模団体が分裂して興行戦争をしている場合では無かろう。
少なくとも、「栃木プロレス」の段階でもはやインディ臭しか伝わって来ない。
何とか、再度本来の「ZEROーone」の姿に戻って欲しい。
2001年3月1日の、旗揚げ戦を観たイチファンの切なる願いである。

Noah 1月1日日本武道館

1.1日本武道館

数多有った、年末年始の興行で「インパクト」が最も大きかったのは1.1Noah日本武道館大会だろう。
OZAWAショックは、それほどまでにインパクトが大きかった。

セミで行われた中邑真輔v佐々木憂流迦の試合が霞んでしまうくらいのインパクトを残した試合と言える。
Noah最大のギャンブルを、大万馬券で払い戻された感じだ。

現場に居て驚いたのはOZAWAを支持する声援「しか」飛んでいなかったこと。
その上で、場内の予測を超える動きを見せて清宮海斗からピン勝ちをしてみせ、見事GHC王座を奪取したOZAWA。

さてさて、今後はどうやっていくべきか。

キャリアの無さから来るボロを出さずに防衛戦を重ねていけるのか。
相手には困らないNoahだけに、企業としての戦略が問われる一年になりそうだ。

とりあえず、1月11日後楽園ホールでのOZAWAvs拳王の一戦は大注目である!

新日本プロレス 1月4日東京ドーム「Wrestle Kingdom19」

1.4東京ドーム

この日のメインはザックvs海野のIWGP世界ヘビー選手権試合。
そりゃあ、誰でも「海野、顔じゃ無いよ!」って言いたくなるメイン。
当然、観客動員だって厳しくなって当然。
でも、このカードを「今」やる意味は?

それは、数年後への大きな「投資」。
1.1日本武道館でのNoahがやった「大博打」とは意味合いが異なるが、大まかな意味合いでは同じニュアンス。
それを東京ドーム大会でやる新日本の凄さをむしろ感じたマッチメイク。

反面、セミ前で組まれたフィンレーvs辻のグローバル選手権試合。
辻が、昨年のNJカップに続くシングルタイトル奪取となったが、G1でのファイナリストぶりと言い、すっかりと「安心感」がある堂々たるメインイベンターとしての地位を確立したと言えよう。
つまりは、数年後は海野vs辻の争いが主要な闘いになるよ、と言うファンへのメッセージなのである。
そのための「先行投資」の第一弾が今年の東京ドームで有り、足りない部分は棚橋自身が、その引退ロードで補填しますよ、と言うのが今年の新日本プロレスの基本戦略なのだろうと理解した今年の1.4であった。

竹下幸之介のNEVER戴冠&新日本所属化も、海野vs辻の対立にスパイスを与える手段のひとつと思われるが、竹下のスケールが、新日本ファンに海野&辻を超えるインパクト与える可能性は充分に有り、この辺が2025年新日本マットを観る際の大きなポイントとなるかと思われる。

新日本プロレス 1月5日東京ドーム「Wrestle Dynasty」

1.5東京ドーム

AEWとの合同興行、と言う建前で開催されたドーム大会2日目。

この日は何と言っても、ケニーvsゲイブの一戦。
ケニーにとっての1年以上ぶりの復帰戦であり、ゲイブにとってはドームでの初の大きな試合。
事前の煽りも十二分、さて試合内容は...

もはや、2025年のベストバウトはこの試合で良いんじゃないかと思うくらいの試合内容。
ゲイブは、海野、辻、竹下の争いにファンの支持を根拠に割って入るほどの資格があることをオフィスに示したんじゃないかと思う。
それほど、ファンの心を鷲掴みした、そんな試合だった。

片やケニー。

ベストバウトマシーンの名に恥じぬ、長期欠場からの復帰戦とは思えぬ動きには感嘆せずには居られない。
試合後、継続して新日本との関係継続も示唆したケニー。
2025年の新日本の展開は、実に楽しみである。

#新日本プロレス #全日本プロレス #Noah #zero -one #栃木プロレス #GREAT

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