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2025年沖縄プロ野球キャンプ地巡り

今年も2月7日から9日の3日間で沖縄プロ野球キャンプ(一次キャンプ6球団)地巡りをしてきた。
その感想を訪れたチームごとに。
例年と比べて天候に恵まれず小雨混じりで気温も低く、これではなかなか選手たちも調整が難しいだろうと思った。
ダウン無しでは居られないほどの気温だった。


北海道日本ハムファイターズ

2月7日金曜日1球団目。

先ずは名護から。
海辺に面したロケーションで大好きな球場。


北海道日本ハムファイターズ キャンプメイン球場

ブルペンへ行くと、北山、金村、生田目の各投手がピッチングを行っていた。
コロナ仕様の時と比べると多少見やすくはなってはいるけど、距離もあり、ブルペンの観ずらさは否めない。
時期的に5割程度の仕上がりだろうけど、それでも一線級で投げている投手陣のブルペンは迫力が有り、見ごたえが有った。

北山、金村、生田目の各投手のブルペン

小雨混じりのために、球場内やサブグランドでの練習は行われておらず、ブルペンのみの見学で場を離れた。

阪神タイガース

2月7日金曜日2球団目。
名護から移動して宜野座の阪神のキャンプ地へ。
人気球団だけあり、駐車場の空きを探すのに一苦労した。
(いくらでもある)空き地を利用した臨時駐車場に車を止めて徒歩10分ほどの宜野座球場へ。

ここでも先ずはブルペンから。
昨年までと違い、ブルペンが完全公開となっていて観やすかった。

ビーズリー、巨人から現役ドラフトで移籍の畠、伊藤将司の3人のブルペン投球が観られた。
ビーズリーの投球に迫力が有り、時間を忘れて見惚れてしまう。

完全公開となっていた阪神宜野湾キャンプのブルペン

しかし、さすがに阪神、周囲は関西弁だらけだ笑

サブグランドでは、ローテーションピッチャーの村上、才木、大竹がフィジカルを行っており、その終了に合わせた出待ちファンが大勢待ち構えていた。

#41村上投手
#49大竹投手
#35才木投手。今季のエース格!

メイングランドでは、シートノックでレギュラー陣が守備に着いていた。
プロとアマチュアの差がはっきりと分かるのは、このなんでもないシートノック。

シートノック


捕球から送球までのスピード、更にはその正確さ。
これぞプロと思わせる「美しさ」が有る。

東北楽天イーグルス

2月7日金曜日3球団目。
宜野座から車で20分足らずの場所にある金武町でキャンプを張る楽天球団。
田中将大を放出して、ファンの心が離れていないか気になるところだが、キャンプ地の中で、そもそも一番ファンの数が少ないのが楽天である。

楽天一軍のキャンプ地金武町スタジアム

楽天のキャンプ地で一番良いのは、実はそこ。
ファンの数が少ないので、良いポジションで選手たちの練習が観られる。
特筆すべきは、ブルペン。
キャンプ地随一の観やすさで、プロが投げるボールの迫力を堪能出来る。

この日は、一軍定着を狙う#45松井友飛投手のブルペンを観れた。

#45松井友飛投手のブルペン


ブルペン捕手にアドバイスを受けながらフォーム固めをしている感じで、ストレートのみを投げ込んでいる様子。
大卒4年目であり、勝負の今季にかける意気込みを感じたブルペンだった。

東京ヤクルトスワローズ

2月8日土曜日1球団目。
朝一番で浦添市民球場へ。
あいにくの雨で、練習開始時間が遅れるも、小雨になった段階でグランドでは投手陣のキャッチボールから開始。

雨のために、シートが掛けられていた


#47高橋奎二投手のキャッチボールは 、相変わらず観ていて飽きない。
距離が離れていても、投じられたボールが沈むことなく、むしろ伸びて相手方のグラブに収まる。
この投手が15勝出来ないのは本当にもったいない。

投手陣のキャッチボールが終わると、投手陣を入れた形でのケースノックへ。
#18奥川、現役ドラフトで広島から移籍の#41矢崎両投手を始めとした主力の面々が姿を見せてくれた。

ケースノックでの#18奥川投手

ノックが終わるとフリーバッティングへ。
#1山田、#13オスナ両選手の打撃を見終えて浦添を後にする。
手術のため、二次キャンプから合流の#55村上選手を見ることが出来なかったのが残念なのと、相変わらずブルペンを見せてくれないのにはがっかりである。

横浜DeNAベイスターズ

2月8日土曜日2球団目。
この日、紅白試合が行われる宜野湾へ。
ところが、さすがに昨季の日本一球団ベイスターズ、駐車場が満車で止める場所が無く、泣く泣く見学を諦めた。

中日ドラゴンズ

2月8日土曜日3球団目。
宜野湾からほど近い、北谷へ。
さすがに中日ドラゴンズ、余裕で車を止めて、球場内へ。
するとここでも紅白戦が行われており、最終回6回のみだったが見学する事が出来た。

中日ドラゴンズ一軍キャンプ地の北谷では紅白戦を観戦


試合後、小田バッテリーコーチがマイクを取り場内のファンへ挨拶。
サインボール投げも行い、積極的なファンサービスに昨年までとの違いを感じる。
選手の雰囲気も明るく、井上新監督の効果を感じられた。
抑えのマルチネスが抜けたとは言え、もともと投手陣の質量ともにリーグ屈指でもあり、今季の意外なダークホースかも

中日ドラゴンズ二軍

2月9日日曜日1球団目。
中日ドラゴンズの二軍がキャンプを張る読谷へ。
お目当ては、今季が勝負の#30根尾投手を見るためだ。
この日もあいにくの天気だったが、屋根が有るブルペンには関係ない。

うまい具合に根尾投手が投げている時に現地へ到着する事が出来て、随分と長い時間投球練習を観ていたのだが、再三再四フォームの、特に腕の振り角度を確認するしぐさや、フィニッシュ時にややバランスを崩すシーンが見られるなど、未だしっくりと来ていない感じが見て取れた。
なんとか、一軍で活躍する姿が見たいのだが、シーズンを通して安定した力を発揮するのには不足している部分が多い様に感じる。

#30根尾投手(真ん中)のブルペン

他、同時に#38松葉、#34福両投手のブルペンも観ることが出来た。
特に松葉投手はマイペースでの調整を任されている感じでベテランらしく開幕までに仕上げていく感じなのだろう。
福投手は、登板数を大きく減らした昨季からの復活を期しているのが良く伝わる迫力だった。
独立リーグから入団二年目の#48土生投手は、凄くまとまった良い仕上がり具合を感じた。
今季高卒2年目#36福田投手は、未来のエースと言う感じ。
今年一軍でデビューして、来季以降ローテーションを狙っていける器だろう。

阪神タイガース二軍

2月10日日曜日2球団目。
今年より高知から具志川へ移ってきた阪神二軍の春季キャンプ。

阪神二軍キャンプ地 具志川


お目当ては、4年目を迎える2021年ドラフト1位の#120森木投手の現在位置だ。
中学時代に、「軟式」球で150キロをマークするなどその素材は間違いなく一級品。
だが、高知での高校生活では、ことごとく名将馬淵監督が率いる明徳義塾の壁に阻まれて(コロナで中止になった大会も有ったにせよ)一度も甲子園大会へ出場出来なかった「勝負弱さ」を感じさせる投手でもある。
そして、今季支配下から育成へ切り替わったわけで、まさに崖っぷちとも言える状態でありとても気になる選手である。

ところが、この日は一軍の宜野湾へ派遣されており残念ながらその姿を見ることが出来ず。

難病からの復活を目指す#65湯浅投手の姿を見ることが出来たのは良かったけど、やはり少し残念な阪神二軍キャンプ地見学となった。

まとめ

二軍を含め、3日間で計8球場を廻ってきた今回のプロ野球キャンプ地巡り。
特に野球は、練習で行っている内容が試合でそのまま見られることは稀な競技だ。

その分、選手たちは観客たちが知らない場所で地道な努力をしているのだが、その繰り返し行う反復練習を観るのはキャンプ地巡りの醍醐味。
また、その鍛え上げられたフィジカルを近距離で見ることや、驚くくらい気軽なファンサービスに接するのも楽しみのひとつ。

野球ファンのみならず、寒い本州を抜けて温かい沖縄で各球団の練習風景を見て回るのをおすすめしたい。

#2025年沖縄プロ野球キャンプ地巡り #那覇 #浦添 #名護 #読谷 #宜野湾 #宜野座 #具志川 #北谷


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