『教室を動かす言葉のチカラ』
渡辺道治著『教室を動かす言葉のチカラ』を読みました。読書を通して考えたことを綴っていきます。
教室で伝えたいことが溢れてくるとどうしても、話す時間が増えてしまい…結局、児童にとっての受け身な時間が増えてしまう。きっと題材は悪くないだけど、どこか停滞感。説教くさくなってしまうこともしばしば。夏休み明けはもっと児童に響く伝え方を身につけねば…
そんな時に、ナイスタイミングで渡辺先生の新著。
言葉のチカラが教室と子どもを変える!
たった一言。たった一文。それが多くのの人の心を動かす。言葉のチカラは私たちが感じているよりも遥かに大きい。言葉のチカラで教室は変わる。言葉のチカラで子どもは変わる。そして、教師としての自分自身が変わる。
教師として、使わない日はない、この言葉のチカラを磨き上げていこうというのがこの本の趣旨。相手を思って伝えた言葉が届かない、響かない…これはトレーニングを通して変えていける。
自分の発する言葉を振り返ってみる
まず、子供の立場に立って話をしていたか…結局自分が今目の前の子供達に必要だと思ったことを思ったタイミングで伝えただけ。そこに子供の思いは存在しない。「啐啄の機を逃さない」という言葉があるが、相手の思いも大切にした伝え方をしないといけなかった反省。
次に「たった一人のターゲットを決める」だが、今まで全体に向けてふわっとした話をしてしまう。もしくは、ターゲットが決まっていても説教くさい話になってしまっていたと思う。つまり、ターゲットのwantを見極めた言葉を発しているとは言い難い状況にあったことは容易に想像できる。これまた反省。
最後に
相手に伝える言葉のコンテンツにばかり拘っていた自分がいるが、そこに必要なのは耳障りのいい素敵な話ではなく、相手を見極めた、言葉というプレゼントであり、成長のきっかけである。自分の発する言葉だけでなく、相手の思いを想像する考える経験を意図的に積み、言葉を通して、子ども、教室ではなく、まず自分を変えていくことが先決なのかなと感じた。
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