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【#109】☀️クウェート・ドリフト

7月12日(金)

日記を書いたり、勉強したりして過ごした。

韓国のキムが作ってくれたトッポギ
ヌーラ

夜はサッカーをしに行った。

シュウェイフグラウンド。今秋シュウェイフキャンパスが無くなるので、最後の写真だ。
大駐車場
水塔

40度はある。暑すぎる。

サッカーグランド

時間があるのでお湯につかる。

温泉のもとを使えば、ゴキブリまみれの浴場も秘湯に早変わりだ!
私はひと時たりとも「丁寧な暮らし」を忘れない男である。


7月13日(土)

クウェート大生3人組および他留学生たちと出かける。

彼女らは韓国語を勉強しているらしく、この頃夏期講習によく出没している。(夏期講習にはクウェート人大学生が10人ほど潜り込んでいる。)

私をはじめ東アジアの何人かの学生が招待され、今日はシェイフ・アブドゥッラー・アル=サーレム文化センターに行く。
日本でもよくあるような科学館である。

観光客は特に行く必要はない

実はここに来るのは二回目である。
正直なところ、「クウェートだけでしか見られない」というような展示は少ない。

恐竜
プール。下にはサメが飼われている。

お土産を買うため、フリージュスウェーレのサルミーヤ店に寄ってもらう。

フリージュファン垂涎のグッズ

ディナーは韓国料理。

"Thomas Bokke"レストランに行った。タッカルビ以外はあまり美味しくないので、クウェートで韓国料理を食べたければ「高麗館」か"The Kimchi"に行くことをお勧めする。
チーズタッカルビ。

クウェートには時々、常軌を逸するクレイジー・ドライバーがいる。そういった運転手は、「ヒマール(ロバ)」やら「マジュヌーン(狂人)」やらと言われて罵られる。

私が見た中で最強のヒマールは、歩道を爆走していた。

エジプトで出会ったロバ友達。かわいい。

車を持たない私の代わりに、クウェート人学生が運転してくれる。それはありがたいのだが、彼女もヒマールだったらしい。
常にヒジャブを付け、家族とはおとなしそうに電話をするのは、一つのペルソナに過ぎない。

煽り運転や異常加速、急な車線変更、無意味なドラフト走行……。
私は生きて日本に帰ることができるのだろうか?

私は神に祈る。

しかし車内は信心ではなく物理法則が冷徹に支配する世界だった。遠心力は無慈悲にも私を弾き飛ばす。

幸いにして私は無事に寮に帰って来ることが出来た。私は神様に深く感謝した。


クウェートは娯楽が少ない国であり、タブーも多い。
例えば今日いるクウェート人学生たちはバドウ(ベドウィン)系であるため、親の目が厳しい。怪しい日本人男子学生を連れて博物館に行ったなど、言語道断である。

暴れまわりたい時があっても、それができる場所もない。
健全な若者がちょっと暴走することぐらい、神様も目をつぶって下さるのではないだろうか。

友達を連れて180キロでぶっとばす姿は、実に楽しそうである。

もっと何か大切な目的がなきゃ、走る意味がない。

ハン(ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT)

日本人の私には共感しかねるが、無軌道なクウェート・ドリフトには「大切な目的」があるはずだ。

展示されていたダチョウ。「ダチョウは意味もなく走る」と言われることがあるが、本当に意味が無いのだろうか。ダチョウの考えはダチョウにしか分からないはずだ。そして当の本人しか走る理由が分からなくたって良いのだ。

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