役員「おまえの元部下みんな辞めていくな!(笑)」
以前、タイトルの言葉を言われたことがある。
「そんなことないですよー!(笑)」と返しつつ、よくよく振り返れば確かにそうかも・・・と思ったことも事実だ。
最近も数件、同僚からの転職相談を受けた。
「普通転職する話なんて、元上司や先輩にするか?」と思いつつも、信頼してもらっているようでなんだか嬉しいのも事実だ。
転職相談はまず本人の話を聞く。
本人が考えていること、これからどうしたいか、(結婚しているなら)家族はなんて言っているか、などなど。
その話を聞いた私のスタンスはこうだ。
「転職したいならしたらええやん。」
別に突き放しているとかそんな話ではなく、あなたの人生はあなたが決めたらいいよ、と本当に思っているのだ。
それが直属の部下であっても同じだ。
当たり前のことだが、自分の人生の責任は自分で負うしかない。
その決断に対して私が言えることなんてない。
ただ、私ができることは協力するよ!というスタンスなのだ。
※この記事で書いたのだが、同僚が転職したら友達が1人増えるのである(笑)
先日、転職相談をしてきた別部署の後輩にはこんな話をした。
その後輩が転職を考えている会社の課題が、私がすすめているプロジェクトに合致していた。
私は今のプロジェクトの企画書やら考え方やらすべてを後輩に伝えた。
後輩には「この企画自分でやったように話したらいいよ(笑)」と伝えた。
もちろん、自分でやったわけではないのでもし転職することになって何かあったら自分の責任だよ、とも伝えた。
後日、後輩からこんな話が。
後輩「みかんさんの企画、面接で話したらめちゃくちゃ興味持ってもらえました!内定も出ました(笑)」
後輩の転職支援をしている私大丈夫か・・・。と思いつつ内定が出てよかった!
もちろん私の企画なんて関係なく、後輩の人柄とこれまでの頑張りが評価されたのだ。
その後輩は結局転職はせずに、今の会社を続けることになった。
他社と自社を比べることで、自社の良さが見えてくる、そんな経験も大切だと思うのだ。
それは視野が広がると言い換えることが出来るかもしれない。
私にとっては視野の広い人が上司になった方が、長期的には会社で働く若い子たちは仕事がしやすくなるだろうなーとも思う。
最近は入社する子たちの約半分が、転職を意識しているそう。
私は時代の流れ的にはいい傾向に感じている。
今の時代は人が商品化された時代に感じるからだ。
転職市場という言葉があるように、人に対して値段が付く。
私たちに値段が付くということは、良いか悪いかは別にして、私たちは魅力的な商品にならなければならないのである。
商品としての魅力は他者との比較の中で生まれる。
その魅力を知るには、自社の狭い範囲の中では分からないということが往々にしてある。
自分の価値を知るために、転職活動をしてみるのはありだ。
市場から何を求められていて、それを踏まえたうえで、打算的に自社でする仕事を選ぶ。
その仕事は自分の市場価値が高まる仕事だ。
あまり人には言っていないけど、私はそうしてきた。
(それが上手くいっているかは別として。)
キャリアという言葉があるが、キャリアなんて究極的には、いかに幸せな人生をおくれるか、そんなことだと思う。
幸せに過ごすためには時代の変化を察知しながら、行動に落とし込むことが必要になってくる。
時代は変わったのだ。
年功序列・終身雇用なんてもう無理だ。
そんな時代の若い子たちは、ある意味人生の難易度が上がっているのかもしれない。
全てが自己責任になる時代。
格差が広がる時代。
個の時代。
そんな時代には自分の頭で考えて、幸せに過ごすための努力が欠かせないように感じる。