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サラリーマンとして働いた一番の財産ってもしかしたら…

先日、元部下のSさんと旦那さんと飲みに行った。

Sさんはこの記事で紹介した子だ。

幸せそうなSさん夫婦

Sさんが新入社員の時から2年間上司として働いた。

よく2人で飲みに行って「将来こんな会社作りたいんやー!」なんて夢物語を聞いてもらっていた。

Sさんは旧帝大卒、旦那さんも同じ大学の大学院まで行っている方で2人とも頭がよくお似合いの夫婦だった。

また旦那さんは真面目で優しく、「結婚生活はどうですか?」と聞いてみると2人とも「本当に楽しいです!」と嬉しそうに答えてくれた。

その報告を聞けただけでも行って良かったなと思えた。

2人と飲んでいる時間は楽しく、私は飲み過ぎていつも通り記憶が断片的なのだが、今思い出しても嬉しいことがあった。

Sさん「みかんさんついに会社辞めるんですね!記事読みましたけどやっぱりやりたいこと変わっていないですね(笑)」

やりたいことが少しずつ明確に!

そうなのだ。少し前の記事にも書いたが私がやりたいことは、サラリーマンとしてうまくいっていない人たちにサラリーマンとは別の収入源を提示すること。

そうすることで会社への精神的依存度を下げて、会社が好きならもっと肩の力を抜いて働ける人を増やしたい。

それは投資という手段もそうだし、自分で稼ぐという手段もそうだ。

私は投資はもう十分学んだので、足りていない自分で稼ぐ手段を次の10年で模索する。

私「そうなんだよ。とりあえずは無職期間を満喫してそれでもやりたい!と思えたら頑張ろうと思うんだよね。」

Sさん「私にできることあったら言ってくださいね!会計の知識はあるので経理は任せてください!」

Sさんは会計の会社に転職した。「今の仕事は覚えることが多く大変ですが、毎日勉強になって将来のためになっています。」と嬉しそうに話してくれた。

そんな彼女を見ていると着実に人生を歩んでいるようで嬉しくなった。


Sさんは私の部署から別部署に異動してからというもの、日々悶々としていた。

Sさん「今の仕事誰にでもできる仕事で本当に将来が不安になるんです。人生の時間を無駄に過ごしている気がして。」

私はあなたの人生なのだから転職したいと思ったらしたらいいし、今の会社で働きたいと思うなら働けばいいよなんて言っていた気がする。

まあ無責任なのだ(笑)


Sさんが経理やりますよ!と言ってくれたときに旦那さんがこんなことを言われた。

旦那さん「Sの市場価値ってそれこそ数百万じゃないですか。それを関係性だけで無料で提供するってすごいことですよね(笑)」

私「確かに…!もうね。ありがたすぎて泣けてくる(涙)」

ふと振り返ると私の周りにはそんな子たちが多い。

「みかんさんが独立したときこれだったら私できますよ!」

別に助けてもらおうと打算的にその子たちに接してきたわけではない。

無私という考え方

むしろ私はやりたくない仕事が多すぎるので、仕事を振りまくる嫌な上司だったと思う。

嫌な上司なのにいい風に作用したのはたぶんこの考え方。

無私。

無私とは私的な感情にとらわれたり、利害の計算をしたりしないこと。私心がないこと。

この記事で紹介したのだが、とりあえず私の利益はわきに置く、という考え方だ。

サラリーマンにおいて自分の利益を優先したい誘惑とは常に隣りあわせだ。

自分の評価は給料に直結する。ついつい部下のはしごを外して自分の利益を優先したい気持ちにかられる。

人間は弱いのでよほど正義感が強い人でないと自分の利益を優先してしまいがちだ。

私も弱い側の人間なので、先に不労所得という保険を作る必要があった。保険を作るとこうなる。

「評価ひとつ下がったら年間30万円マイナスか。投資から500万利益が入っているからまあええか。」

この状態であれば自分が正しいと思える判断ができる。私の場合、この状態が無ければ無私の考え方を実践することが出来なかった。

自分の利益をわきに置くと、問題がシンプルになる。

「目の前で相談してくれているその子にとってのベストは何だろう?」

それを考えるだけだ。

そんな接し方をしていたからそれなりに信頼してくれる人が増えた。

依存するのではなく自立する

書きながら思ったのだが私は大切な人たちに対して一貫したメッセージを送っていたように感じる。

「自立しよう」

自立とは自分の足で立つということだ。何かに寄りかかっていては自分の足で立てない。

最初はいいのだ。親に寄りかかり、会社に寄りかかり、パートナーに寄りかかる。

寄りかかる先が無ければ立ち上がることが出来ない。

ただ、必要以上に寄りかかりすぎると依存する状態になってしまう。

なにかに依存するということはその対象からコントロールされるということだ。

親が必要以上に口出ししてくる。会社で理不尽なことがあってもNOと言えない。パートナーが束縛してくる。

もしかしたらその状態は自分自身が作り出しているのかもしれない。もちろん例外はあると思う。でも依存しすぎると対象にコントロールされやすくなるのはあまり間違っていないと思う。

厳しい言い方をすると、納得いかないことが今目の前で起きているのは自分が招いた結果なのかもしれない。それはあなたも私も。

さいごに

サラリーマン生活は楽しいことも嫌なこともたくさんあったけど、「私これだったらできますよ!」と利害無しで言ってくれる人たちがいることこそ、一番の財産だったのかなと思います。

Sさんご夫婦の着実に前を向いて歩んでいる話を聞きながら、私も頑張らねば—!と思えた経験でした!

おしまい!


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FIREサラリーマン みかん🍊ブログ
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