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9月20日に入籍するIさんとの昔ばなし。結婚おめでとう!

私の部下にIさんという女性がいる。

年が近いこともあり会社の中で一番気を許す子だ。

会社という空間の中でここまで信頼できる人と出会えるなんて、この点に関してはサラリーマンも捨てたものではない。

この記事を書いているのが8月24日。

昨日Iさんからこんなことを言われた。

Iさん「婚姻届の証人欄ってあるじゃないですか。みかんさん誰にお願いしました?」

私「前のことだから忘れたけど、両親にお願いしたんじゃないかな?」

Iさん「やっぱりそうですよね。なんか彼が証人みかんさんに書いてもらったらいいじゃん、とか言い出して私すごく怒ったんです。なんでみかんさんなの!関係ないじゃん!」

私「(ええ。私のいないところでなんか私の株が下がっている。)両親でいいんじゃない?」

この何とも言えない気持ちが分かるだろうか?

Iさんの彼が「みかんさんに書いてもらったらいいじゃん。」と言ったときに、内心「書けと言われれば書いてあげるけど(えっへん)」と思ってしまった自分自身を呪った。

えっへんをしていた自分に恥ずかしくなったのと、私のいないところでなぜか私が怒られている理不尽さに対して、なんとも言えない気持ちになったのだ。

そんなIさんとは今の部署でかれこれ6年働いている。

最初の4年は別のチームだった。

Iさんは仕事ができて、美意識も高く、人当たりもいいので私は最初苦手だった。

完璧な人間は腹の内が分からないからこちらが不安になるのだ。

一方の私はというとノリで生きている感じで、自分で言うのもあれだが上司や先輩たちに可愛がられていたので、仕事のできなさをキャラでカバーしていた。

その4年間はそんなに深いコミュニケーションを取ることもなかった。

2年前にIさんが私の部下になった。

Iさんはやっぱりめちゃくちゃ仕事ができた。

取引先からの信頼も厚く、完璧の一言だった。

でもあることに気付いた。

Iさんはなぜか自分に自信がないのだ。

私がIさんだったらあふれる自信がオーラとして外にギラギラ出るのに。

完璧な人間も悩みはあるのかと思うと、Iさんの人間らしさが少しずつ見えてきた。

それからは一気に仲良くなった。

しょっちゅう飲みに行ったり、バーベキューしたり、ランチなんてどれだけ行ったか分からないぐらいだ。

私の価値観はゆがんでいる部分もあるので、あまり人には言わない。

そのゆがんでいる部分も全部話した気がする。

逆にIさんの、(私から見ればしょうもない)悩みも嫌ってほど聞いた気がする。


Iさんと同じチームで働いた2年間は人生の財産だ。

結構傷つけたと思うし、少しだけ傷つけられたと思う。

その過程があったからこそ今の心地よい距離感になった気がする。

信頼関係を形成するのは時間がかかるし、辛いこともあるけれども、それを乗り越えた先にはこんな楽しい世界があるんだ!とIさんから教えられた。

私は少し変わった人間なので、素の私を受け入れてくれたIさんには頭が上がらない。


今日はそんなIさんの入籍する日。

結婚することに対しIさんは悩んでいたが、結婚生活は最高だ。

長い人生で心から信頼できるパートナーができるからだ。

私たち夫婦は今うまくいっているように思うでしょ?

Iさんも知っていると思うけど、結婚当初はめちゃくちゃだったよ(笑)

私は飲み歩いてしょっちゅう朝帰りだったし、女遊びはするしギャンブルもした。

ゲームに100万課金もした。アル中にもなった。

妻が私にブチキレてゴミがいっぱい入ったゴミ袋を投げつけて、床にごみが散乱したこともある。

そのゴミを拾うときのみじめさといったら。

Iさんと彼氏はお互い穏やかで大人だからそんなことはないかもしれない。

でも、結婚生活は長いので何が起きるか分からない。

私から言えるのはこれだけだ。

人間って変わるよ。

夫婦は一番長い時間を過ごすパートナーだ。

私が少し変わって、妻も少し変わる。

妻が少し変わって、私もまた少し変わる。

この相互の作用が絶え間なく続くのが結婚生活だ。

そしてこの作用を活性化させるのは対話だ。

毎日毎日少しずつ、今日嬉しかったことや悲しかったこと、あるいは将来はこうしたいなんてことを対話する。

そうすると、あるとき気付くと思う。

「また同じこと言ってる」

なにかを見たときの反応が夫婦で同じになってくるのだ。

私たち夫婦はまだこれぐらいしか分からない。

結婚生活がもっとうまくいく秘訣はIさんのご両親が知っていると思うよ!


Iさん結婚おめでとう!


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FIREサラリーマン みかん🍊ブログ
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