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「しなければならない」で終わらせない――― Daigasグループの「配慮」の考え方

お客さま数1,000万件以上、 従業員数2万人以上を誇り、関西圏を中心とした 人々の生活を支えるDaigasグループ。(旧・大阪ガスグループ)
そんなDaigasグループでは、障がいのある従業員も多く働いています。
社内でどのような配慮をしているのか?社内のコミュニケーションはどうか?
話を聞いてみると、配慮を「するべきもの」だけではない、違った視点でとらえている姿が見えてきました。



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プロフィール

岡本 尚子 おかもと なおこ
所属:大阪ガスビジネスクリエイト株式会社 採用育成事業部 兼 大阪ガス株式会社 人事部 
担当業務: 大阪ガス株式会社とDaigasグループ(旧・大阪ガスグループ)の障がい者採用事務局および人権啓発を担当
水谷 弘 みずたに ひろむ
所属:大阪ガスビジネスクリエイト株式会社 採用育成事業部
担当業務:大阪ガス株式会社とDaigasグループの障がい者採用事務局を担当
田中 綾子 たなか あやこ
所属:大阪ガス株式会社 人事部 ダイバーシティ推進センター
担当業務:障がいのある方、女性、外国籍の方、LGBTQ当事者などに対する施策立案・推進を担当

設備や施設などハード面の配慮について

ー障がいのある従業員へのハード面の配慮には、どのようなものがありますか?
田中:本社には、車椅子を使われている方でも使いやすい、鏡の付いたエレベーターがあります。
岡本:各フロアではありませんが、バリアフリートイレもありますね。
田中:正直、全てがバリアフリー化されているわけではないのですが、採用面接の時に執務フロアをご案内するなどして、業務をするうえで支障がないかをご確認頂くようにしています。やはり、入社後は多くの時間を過ごす場所になるので、安心して働ける環境を整備していきたいと思います。

ー障がいへの配慮にとって、いちばん大切なことは、『聞いてもらえること』。それに取り組む会社なのですね。

制度などソフト面の配慮について

ーDaigasグループでは、障がいに伴う通院日を特別休暇として取得できたり、内部障がいなどで、通勤の人混みを避けた出勤が必要な場合に、時差出勤が認められたりなどの配慮もあると聞きました。そのほか、ソフト面での配慮はありますか?
岡本:私は今、車椅子の方と一緒に働いています。就業規則上、12時から13時がお昼休憩になっているのですが、12時になるとエレベーターが混雑して乗れなかったり、食堂が混雑して席が取りづらかったりします。そのため、その方には、臨機応変に時間をずらしてお昼休憩を取ってもらっています。
水谷:ランチについて気にされている方もおられます。たとえば、食事は1人で食べたいという方には、『自分の席や社員食堂でも1人で摂れますよ。そうしている人もいます』とお伝えしています。働いていると新たな要望も出てくるので、その都度、言っていただければと思っています。

田中:それに加えて、当社には産業医が常駐する健康開発センターという施設があります。入社される方は、健康開発センターとの面談をしていただき、『どのような配慮が必要か?』を第三者的な立ち位置から、医療的な見地から診て、管理者に共有する体制もあります。
岡本:健康開発センターの産業医との面談の際に、主治医の意見書などもご持参いただけるようになっています。
田中:医療的な観点は、管理者も気づきにくい部分なので、大切だと思います。

ー医療的な観点から、第三者的な立場で管理者に助言してもらえる機関がある企業は少ないですよね。そのような機関があることで、入社当初から配慮をしっかり伝えやすかったり、必要な配慮に自身も気づけたりするかもしれません。

社内のコミュニケーションのしやすさについて

ー障がいのある従業員が働く上で、社内のコミュニケーションも大切になると思うのですが、そこはいかがでしょうか?
田中:障がいの有無に関わらず、風通しのよさなどを意識して、定期的にコミュニケーションをとるようにしている職場がほとんどです。また、上司・部下の隔たりもあまり感じない、フランクな雰囲気の職場だと思います。
岡本:たとえば、私たちの人事部門であれば、役職者なども『〇〇部長』『〇〇マネジャー』とは呼ばず、『〇〇さん』と呼ぶようにしています。

ーなるほど。話しやすい雰囲気なのですね?
田中:そうですね。従業員からも、『風通しのよさ』を当社の魅力として挙げる声も多くあります。会社として、1on1を推奨していますし、定期的にチームミーティングをしている部署も多いですね。

障がいへの理解促進について

ー社内の障がいへの理解は進んでいるのでしょうか?
田中:当社では受け入れ側に対しての理解促進研修や啓発活動も行っています。上司がアンコンシャス・バイアス(思い込み・偏見)を持っていることが原因で、部下の活躍の場が減ってしまうことがないように、管理者研修などを積極的に行っています。

ー具体的に、どのような研修をされているのでしょうか?
田中:たとえば今年も、発達障がいに関するマネジメント研修を行いました。管理者側に理解があれば、障がいのある方へ必要な配慮をしつつ、長所を活かすマネジメントもできると思っています。

ー管理者への働きかけを通して、障がいのある従業員を活かす考え方を、会社全体に行き届かせようとしているのですね?
田中:そうですね。参加者からは、『こういう配慮が必要なのだと気づきました』『特性を理解したことで、相手と接しやすくなりました』『こちらから決め付けるのではなく、相手の可能性を掘り下げるために、コミュニケーションを積極的に取っていきたいと思いました』などのコメントをいただきましたね。

ー管理者も、障がいのある従業員に対する関わり方や考えが変わっているのですね。
田中:障がいのある方だけではなく、すべての従業員が、得意なこと不得意なことがあると思います。こうした取り組みを通して、全従業員が得意なことを発揮して、生き生きと楽しく働ける環境を目指していきたいと思います。

「配慮」の根底にある考え方について

ーハード・ソフト、教育、いろいろな面で従業員が働きやすい環境が作られるよう努力しているのですね。
岡本:そうですね。以前、車椅子のタイヤに画鋲(がびょう)が刺さっており、『どこかで画鋲を使っていますか?』と問合せを受けました。建物を見て回ったところ、1カ所だけ画鋲を使用した掲示板があることが分かりました。今後もタイヤがパンクすると大変なので、その掲示板はすぐにホワイトボードに変えていただきました。このように、入社されてから問題が発生する事もありますが、その都度対応するようにしています。
田中:それは、車椅子を使っていない我々にとっても大切なことですよね。足に画鋲が刺さったら痛い。このように、障がいへの配慮が、結果として、みんなの気づきになり、働く人全員のプラスになっていると思います。
水谷:私も、障がいのある方が働きやすい職場は、全従業員にとっても働きやすい職場だと思っています。たとえば、発達障がいのある方で、『あいまいな指示を受けるのが不得意』という方、『仕事の優先順位を明確にしてほしい』という方、『気軽に質問させてほしい』という方、『高い場所にあるものが取りにくい』という方がいらっしゃいます。しかし、『指示が明確である』、『優先順位をつけて仕事を依頼する』、『質問しやすい、話しやすい雰囲気を作る』、『頻繁に使うものの置き場所を改善する』、それらは誰にとっても大切だし、ありがたいことですよね。障がいのある方への配慮を職場のスタンダードにすることによって、これまで何となく『仕事がしにくいなぁ』と思っていたことが、結果として改善される。障がいのある方々への配慮によって、みんなが仕事をしやすくなると、私は思っています。

ー配慮は「しなければならない」だけではなく、周りにも還元する。大阪ガスの「聴く配慮」の根底には、その考えがありました。

採用情報


現在、Daigasグループは障がい者採用に力を入れております。
募集要項・応募方法はHPにまとめておりますので、気になる方は下のリンクよりご確認頂けますと幸いです。


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