キャリアを考えるって誰のため??
キャリア・サロンのかんちゃんです。
初めての投稿ですので、最初に、私自身の職歴を簡単にご紹介しておきます。
関西の大学を出て、東京本社の某大手メーカーに就職、営業部門を5年経験した後は、人事総務部門を30年ほど経験しています。
丸の内の本社と工場の経験が半分、子会社の社長も2社経験しています。
工場は全国にあり、北は北海道から、南は九州まで、勤務しています。
そんな私がキャリアコンサルタントという資格に出会いました。
今までのいろいろな従業員を見てきました。
・新入社員で会社に入って、1か月の研修が終わって、工場に配属されたら
週間したら会社をやめると言ってきた人、
・会社をやめたいけど、親から「せっかく大きな会社に入ったのだからやめるな」と言われ、会社をやめれないけど、会社にも行けないと悩む人、
・本人が地方の工場に転勤の内示があり、東京勤務の奥様から会社をやめて東京の会社に転職してくれと言われて、異動と同時に退職と申し出た人、
・メンタルで休職となり、会社をやめたくないけど、会社に行きたくないという人、
いろいろな人がいて、いろいろな決断・悩みをしています。
キャリアコンサルタントになって、みなさんとキャリアを考えるってことは、どういうことかなって、少し考えてみたいと思います
1)キャリアは自分のものかな??
キャリアとは、狭義でいうと「職歴や経験を積み重ねることによって得られる職業能力」ということですし、広義では、「それぞれの人生の生き方そのもの」といえると思います
でも、皆さん、一人ひとりにとって、どんな「キャリア」になりたいって、聞かれると、どのように感じるでしょうか
動物が好きだから動物園で仕事をしたい・・・
空を飛びたいから、パイロットになりたい・・・
大金持ちになりたい・・・
人より偉くなりたい・・・
キャリアのとらえ方はそれぞれですね。
そうなのですね・・「キャリア」のとらえ方も、内容も、意味のレベルもまったく違うんですね
でも、共通していることは
○○になりたい、〇〇をしたい という熱い思いなのですね
だから、○○になりたいから、勉強しようとか、頑張ろうとか、自分の描くキャリアを実現するために、頑張ろうっていうモチベーションが生まれていくのですね・・・
皆さん、一人一人にとって、キャリアを考えるってことは、自分のモチベーションをあげることにつながっていくのですね。
でも、キャリアって、時間を経ると最初とはやや方向が変わっていくこともありますね
たとえば、動物が好きで動物園に入ったけど、いろいろな動物の世話をしているうちに・・・
特にチンパンジーの生態に興味がわいて、動物学の勉強をし直す、とか、アフリカに行って自然のチンパンジーの生態を調べよう、とか、目指していたキャリアの方向が変わったりもしますね
このように、自分のキャリアを考えて、方向が変わることは、自分自身の成長につながっていくのだと思います。
でも、どこまでも、自分がOOになりたい、〇〇したいという気持ちですね
2)キャリアを考えるって自分だけのもの?
では、会社や個人が所属している組織にとって、働いている社員が、自分のキャリアを考えること、そして、自分のキャリアを目指していくことは、どんな意味があるのでしょうか?
「キャリアは自分自身のもの」と考えれば、会社にとってみれば、自分のキャリアを目指すだけの社員は、会社を辞めてしまうかもしれません。
もしかすると、会社として力の入れてほしい仕事に集中していないかもしれません。
会社にとって、キャリアを考える社員ではなく、会社の仕事をやってほしいと考えてもおかしくはないですね
そう考えると、会社としては、やってほしい仕事に集中して、余計なことを考えない社員が望ましいと考え方もあります。
では、今の時代、会社で与えられた仕事をこなすだけ、処理するだけの仕事をやっている人はどのくらいいるのでしょう?それで、満足している人はどれほどいるのでしょう?
まったくいないとは言いませんが、かなりの少数派ではないでしょうか?
きっと多くの人は、仕事の内容を理解し、より良い結果を目指し、より効率的に改善を行いながら、お客様の満足を得る、お客様に喜んでもらうと思って、仕事をやっているのだろうと推測します。
そんなとき、個人にとっては、モチベーション高く、仕事を遂行してくれる人が会社にとっても貢献できているということなんだと思います。
しかも、現在は、いろいろなことが、すごいスピードで変わっていく時代。
物事の考え方や、処理の仕方、ITの進歩により、従来のやり方は、どんどん変わっています。新しい道具を使いこなす、新しい感性の人たちに、新たなサービスを提供する、そんな時代です。ただただ、今までのやり方をやっているだけでは、務まりません。
個人の求めるキャリアが、会社が求めている仕事と一致しているときは、とっても、良い状況といえるでしょう。
完全に一致しないまでも、会社の求めるものと個人の求めるキャリアが完全一致しないまでも、重なる部分があれば、それを最大化することで、個人にとっても、ウインーウインの関係になることができると思います
ただ、個人が目指すキャリアと、会社が求めるものの方向性がずれている場合に、問題が起こることも事実だと思います。
3)キャリアを考えない人材
では、キャリアを考えていない人材はどんな人でしょうか?
・親がいう「いい会社」に入って、言われた仕事をまじめにやるだけ
・有名だ、あるいは給料が高いというだけで今の会社に入った人
・地元に残れ!と言われて地元の役場に勤めて、一生役場に勤めようと思っている人
きっと、こんな人はなかなか自分自身のキャリアを考えていないのでしょう。
きっと、自分の仕事をやってよかったと感じたり、わくわく感じる、ということは少ないのだろうと思います
なかなか個人にとってやりがいを感じることができないということでしょう
4)個人にとって、キャリアを考えるとは
皆さん、まだ小学生だった時に、〇〇になりたい、〇〇したい、と思っていたでしょう。
だんだん大きくなって、現実を見て、その夢が夢と実感していったのかもしれません
でも、今は、また自分でやりたいこと、成し遂げたいことをがあると思います。その実現に向かって、生きていくことが、まさに「キャリアを考える」ことになるとだろうと思います。
キャリアは“仕事”だけではありません。
あなた自身の人生そのものをどう生きていくのか、を考えることだと思います。
そしてキャリアは、今、自分で決めたとしても、それで終わりではありません。常にキャリアを積むことで新しい興味や関心が出てきて、新たなキャリアを考え、目指すことになるでしょう
そして、
あなたの目指すキャリアのため、今の会社の仕事で達成できる、得ることのできることは、どんどん、今の会社の中で実現させていきましょう。
ちょっと会社の中では無理だなと思ったら、会社の外に、場所を見つけていきましょう
是非、どんどん自分のキャリア実現のためにトライしていきましょう
「キャリアを考える」
きっとあなた自身の中にいる、気が付いていなかったあなた自身に会うことができる、今まで思っていなかった新たな人生があなたを待っていると思います。
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