
心身と整容の関係性
整容の生理的な意味
整容の役割→清潔を保つ、健康の維持、生活リズムを整える
社会との関係を保つため
爪
皮膚の付属器官でケラチンと呼ばれる硬いタンパク質で構成
健康な爪→爪の下の毛細血管の色で薄いピンク色をしており、表面も滑らか
成人の手は一日に約0.1〜0.15㎝伸びる
爪体→爪の外部に露出している部分
爪根→皮膚によって隠れている部分
半月→爪の根元に見られる乳白色の部分で完全には角化していない
口腔
口蓋→口腔の上方
硬口蓋→前方の骨のある硬い部分
軟口蓋→後方の骨のない軟らかい部分
唾液腺→耳下腺・顎下腺・舌下腺があり、口腔内に唾液を分泌
唾液には消化酵素のアミラーゼがデンプンを麦芽糖に
分解
嚥下の時、鼻腔と咽頭の間は軟口蓋によって区切られ、喉頭の上部にある喉頭蓋の働きで咽頭を通った食物は、気管に入らないようになっている
口腔の清潔
口腔内は温度や湿度、養分などが繁殖しやすい条件が揃っているため、虫歯や歯周病といった歯科疾患、誤嚥性肺炎などの全身疾患を引き起こすことがある
口臭→口臭の原因の9割以上は口腔内にあり、虫歯や歯周病の他に糖尿病や
肝臓、呼吸器の疾患によっても生じる
高齢者の場合は唾液の減少も原因となる
毛髪
皮膚の付属器官で皮膚が角化したもの
健康な成人の毛髪は一日に約0.3㎝伸びる
毛根→毛髪の皮膚に埋もれている部分、毛包という鞘状のものに包まれて
いる
毛珠→毛包の下の部分で、玉ねぎ状に膨らんでいる
皮脂腺→毛穴にある、頭皮や毛髪には外界のホコリに汗や皮脂が加わった
汚れが生じ、痒みや匂いの原因となる
機能低下・障害による弊害
脳血管障害
運動麻痺や感覚麻痺が生じ、歯磨きなどが扱いにくく、顔面の下部に麻痺が起こると、口唇を十分に閉じられなかったり、麻痺側から唾液が流れたり、咀嚼は健側側となる
また麻痺側の自浄作用も低下し、虫歯や歯周病の発生などのリスク
歯の喪失
高齢になり歯を多数喪失すると咀嚼機能の低下や口腔内の乾燥により味覚の低下や濃い味付けを好むようになる
これにより栄養の偏りや低栄養につながるなどのリスク
摂食・嚥下障害
嚥下反射時に食塊が気管に入ってしまう誤嚥性肺炎のリスク