注文をまちがえる料理店における、ウェイターを応援している黒子の心得1
0.介護職は(基本的には)黒子である。
この記事は音声入力を初めて使ってみたので句読点の使い方がよろしくない可能性があります 皆さん我慢して読んで下さいね。よろしく お願いします。
ひな祭りが終わり、僕にとっては本番。3月4日、5日は、注文をまちがえる料理店@厚生労働省。僕は4日午前、午後、5日午前と参加した。 注文をまちがえる料理店にいらしているお客さんは料理を召し上がりに来ている他に認知症状態にあるウェイターさんを見に来ている。 興味や好奇心や認知症に対するお客さんの認知バイアスをブレイクスルーできたらいいななんて考えながらやっています 。お客さんにとってすればウェイターさんの後ろにいる 介護職は存在しないと同じである。 今のところ公邸閣下の料理人のように 例えば スティーヴンホーキングを 介護していた職員がいたとしたら認定介護福祉士よりも腕が立ちそうな気がする。 つまり利用者 あってこその介護職でありカリスマ介護職 などは今のところ存在しない理由である。そんな中でもカリスマ介護福祉士として NHK のプロフェッショナル仕事の流儀で取り上げられた和田行男さんのお誘いに馳せ参じ今回注文をまちがえる料理店に、飯塚は来た。和田さんと初めてお会いしてからかれこれ16年近くになるか 昔からお話しされているのは介護職は黒子であるということである。
1.全日本黒子選手権
基本的に介護職は要介護高齢者等に手をかけすぎる気を使いすぎる などをして ご本人の自立を妨げていることが多い 。もちろん介護施設などで転倒事故が起きた時に注意義務違反ということで数千万円の賠償責任を負うこともある したがって24時間365日ご本人と共に過ごすような介護施設の場合 必要以上にご本人の安全を担保しせねばならず 過保護に介護をして結果ご本人は廃用症候群になることも少なくない。 ご本人のできることに応じず 全ての介護を介護職が行うこと は実は専門職でなくてもできる ベテランの介護職員になると、ご本人にできること、できそうなこと、できないことをきちんと知っており、ギリギリのところまで見極めながらご本人の杖になるように邪魔にならないようにご本人の生活を応援する。 少し気を使ってベテランの介護職員という表現をしたが そもそもご本人のできることの見極めについては介護職員初任者研修という最も介護の入り口に近い 学びの場において 真っ先に習うことである。
注文をまちがえる料理店において介護職員が求められてない以上 介護職員がどれだけ本人のできることを見守りながら引き出していくことができるか という点で 介護の質が図られる。
2.知っていること1~3
そんなこと当たり前じゃないから飯塚と言われるかもしれないけれども 基本的なことなので書いておこうと思う。
注文をまちがえる料理店で必要な介護職は ウェイターのことを その場の誰よりも 知っており ご本人を応援するに値する 人物が求められる。 ここでいう知っているというのはどういうことであろうか 。そもそも認知症状態にあるウェイターさんが初めて訪れる店でいつもやっているわけではない仕事をするのである。 少しでも 介護をかじったことがある方であればお分かりの通り ご本人が受けるリロケーションダメージ による BPSD は計り知れないものとなる。アルツハイマー型認知症の程度にもよるが 概ね 、『同じ場所で違う人がいる状態』よりも 『違う場所で同じ人がいる 状態』の方が 安心をするのは分かっていることだ 。注文をまちがえる料理店で活躍する介護職員というのは、 介護の腕(?)が優れているものよりも ご本人と親密な関係性を持っているものの方が求められるのである。 知っているその1 、ご本人が介護職のことを 好意をもって認識している。
先ほど申し上げたように初めての場所である。 アルツハイマーも中期になると空間認識障害が 出ることがある。 ウェイターさんは高齢なので長時間の立ち仕事になると 足元がおぼつかなくなる。その際に 机の縁を手すり代わりにしながら歩く 。また椅子の間を縫いながら食事を提供することもある 。 長時間の仕事の中での 本人の体調変化を鑑み ご本人の移動の能力や どのくらいの重さのものを持つことができるかといった能力を 見極める必要がある。 知っているその2、本人の身体的な 安全。
認知症状態にあるご本人がお客様からオーダーを取り食事を提供するまでに 今回は八つのプロセスを踏んだ。 アルツハイマー型認知症による記憶障害は30秒前のことを忘れてしまうこともある 約45分で八つの プロセスを 概ね8人から16人の お客様に提供する お料理提供の進行状況は たとえ 記憶障害がなくとも覚えるのはなかなか骨だ。 もしご飯を召し上がられたかたの空になったお皿が まだご飯を提供されてないの 前に置かれてしまった場合 記憶障害があるウェイターさんは 再び召し上がられた方の前に食事を提供するだろう。 そういった混乱がないように 黒子はまさにウェイターさんの 脳細胞になるように状況を 理解していないといけない。 都度都度ご本人が状況を理解できるように黒子がウェイターさんに適切な声かけをする必要がある。 知っているその3 ご本人の 認知能力。
さてここまでは 実は一般的な介護職は 真っ当ならほとんどできることで、 介護職員初任者研修のテキストにも書かれていることである。ここから先は ひょっとしたら良いと言われている事業所が毎日行なっていることでなかなか時間がない事業所はできないことだろう。
この続きを書きたいところではあるが 2000文字 を超えたので 今日はおやすみなさい。
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