《デザインミーティング実施!》共創から生まれる車椅子利用者用レインウェア製品化プロジェクト
こんにちは!ケアウィルコミュニケーションチームのハルです。
ケアウィルは、あなたの「着たい、選びたい、着て人と会いたい」という意思を第一に尊重した服づくりを目指し、「ケア衣料※」という専門ブランドで、ものづくりをしている会社です。
弊社では、以下の製品を販売しています。そして現在、新たに「車いす用レインウェア」を開発しています!
「車いす用レインウェア製品化プロジェクト」とは?
この事業は、ある一人の車いすユーザーさんの願いから始まりました。それは「雨の日も気にせずに外出したい」という希望。
はじめはオーダーメイドで作ったこの車いす用レインウェアは、他にも必要としている人がいるのではないか、そんな意見から製品化への道がはじまりました。
そしてこの事業は「車いす用レインウェア製品化プロジェクト」として、川崎市の市制100周年事業として採択され、異分野の方々との『共創』による製品化を目指しています。
プロジェクトには川崎市をはじめ、エヴァンジェリストユーザー、デザイナー、パタンナー、製造企業、理学療法士・作業療法士、日本臨床作業療法学会、女子美術大学共創デザイン学科、田園調布学園大学といった共創パートナーが参画し、共にものづくりを進めています。
今年1月から始まったこのプロジェクト。現在は、ついに製品の最終化に向けた段階に入りました。デザイナーさんが、これまでのヒアリングを集約し、アイディアをデザインに反映させる段階です。つまり、”集められた声が製品として形になる”瞬間です!!
この記事では、2023年12月中旬より行われている、製品の最終化に向けた「デザインミーティング」の様子、そしてその会場となっている川崎市の施設「ふくふく」と「ウェルテック」についてご紹介します!
川崎市複合福祉センター「ふくふく」とは?
本プロジェクトは、川崎市の市制100周年事業に採択されており、今回のレポートでお届けするデザインミーティングも含め、川崎市複合福祉センター「ふくふく」を会場として利用しています。
川崎区日進町の川崎市福祉センター跡地に整備され、JR「川崎駅」駅からは徒歩15分、京急「八丁畷」駅からは徒歩5分の場所にあります。
ふくふくは、「高齢者や障害者の在宅生活支援の推進」を基本目標とし、市と社会福祉法人三篠会による”官民複合施設”です。
総合リハビリテーション推進センター(*精神保健福祉センターと障害者更生相談所を統合再編)の他、南部リハビリテーションセンター、ひきこもり地域支援センター等の施設が運営されています。
本プロジェクトは、ふくふく1階共用エリアにある「Kawasaki Welfare Technology Lab」(略称「ウェルテック」)を拠点に実施されています。
「ウェルテック」とは?
ウェルテックは、福祉施設を想定した”模擬環境ラボ”を備えた福祉製品・サービスの開発支援施設です。
川崎市と国立大学法人東京工業大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所の三者が共同して運営を行い、福祉製品の開発・改良を行う市内の中小・ベンチャー企業を中心とした開発事業者を支援しています。
開発事業者が福祉現場のニーズを捉えられるよう、具体的には次のような取り組みが行われています。
興味のある方は紹介動画もありますので、ぜひご覧ください!
デザインミーティング レポート【2023年12月中旬~】
今回のミーティングは、これまでのヒアリングから得られた意見が反映された車いす利用者用レインウェアが、デザイナーさんから初めて提案される日でした。デザインとして一体どう反映されているのか…まさに、”声が形になる”瞬間です!
レインウェアを見た感想は、「あの意見がこういうデザインで解決されるのか!」と驚きの連続でした。知財の関係で、ミーティングの様子を詳しくお伝えできないのが残念です…。
細かいパーツひとつをとっても複数の案が提示されたり、今回のデザイン案を基に更なる改良点が発見されたりと、非常に濃密な時間となりました。
今後の展開は??
今回レポートしたデザイナーさんからのデザイン案を受け、現在も製品の最終化に向けたミーティングが重ねられています。
様々な声が、最終的にどのような形になっていくのか…。
気になる製品の発表は、『2024年3月』!
まずは、共創パートナーである日本臨床作業療法学会主催の「第9回学術大会(3月9・10日開催/@帝京平成大学池袋キャンパス)」、そして川崎市100周年事業としての成果発表の場として「ウェルフェアイノベーションフォーラム2024(3月15日開催/詳細は今後発表)」にて展示予定です。
どうぞご期待ください!