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保育学生の総合力や人間性を高める学びのススメ


 保育士や幼稚園教諭になることを目指す学校では、国の示すカリキュラムに沿って、たくさんの科目を学ぶ必要があります。それ以外にも、自分なりに経験を積んだり、本を読んだりして、日々、研鑽を積んでいる学生さんもたくさんいることと思います。
 必修科目以外の学びが、その人を豊かにし、人間性を高めることにつながるのかもしれません。
 「やみくもにがんばる」よりも効果的に自分の力を高められる、そんな選択科目の授業で使われているお勧めテキストを紹介します。

『改訂 保育学生のための基礎学力演習 教養と国語力を伸ばす30Lesson』(馬見塚昭久・大浦賢治 編著)


 学生の日本語力が落ちていると嘆く学校の先生方がたくさんおられます。意見をまとめられない、レポートの文章が書けない、実習先で記録が書けない、大人と電話で話をすることができないなど。これでは社会人になっても苦労することが目に見えています。
 よく「たくさん本を読め」「新聞を読め」とは言われますが、一朝一夕に効果が出るものでもありません。
 本書は、保育士や幼稚園教諭を目指す学生向けに特化したテキストです。日本語力に自信のない学生さんでも気軽にクイズ感覚で取り組める問題や、間違えやすい文法の確認、著名な小説や児童文学などから優れた日本語表現を学ぶコーナー、同世代の学生が書いた作文、保育や人生に役立つ知識や教養など、楽しく取り組める内容が盛り込まれています。尊敬語や謙譲語の使い方、はがきや手紙の書き方といった実践的な内容もありますので、実習にも役立ちます。
 中学生・高校生が取り組んでもよいレベル感ですので、気軽に取り組むことができますし、巻末に解答も用意されていますので、授業でなくても自分で取り組むことができます。
 早々と推薦入試で大学等に合格した学生のための、入学前の課題としても最適です。コミカルなイラストも、読み進める楽しみを添えてくれています。


『認定絵本士養成講座テキスト』(絵本専門士委員会 独立行政法人国立青少年教育振興機構 発行)


 保育者を目指す学生さんなら「絵本が大好き!」という方はとても多いと思います。そんな絵本のことを体系的に学べる養成講座・資格があります。それは、(独)国立青少年教育振興機構が実施している「絵本専門士」という資格です。しかし、それはすでに保育・教育や図書館業務などで実務経験を有する社会人を対象とする講座のため、学生が受けることはできません。
 学生向けのものとしては、(独)国立青少年教育振興機構が認定した認定校(大学・短大等)にて開講される「認定絵本士養成講座」の授業を受ける「認定絵本士」という資格があります。興味がある方は、自分が入る学校へ「認定絵本士養成講座」の授業があるかどうか、聞いてみるのもよいかもしれません。
 本書は、その「認定絵本士養成講座」のために作られたテキストです。絵本の歴史や系譜、美術やストーリーからの理解、絵本の魅力や力の理解、子どもの年齢や発達に応じた絵本選びのポイント、読み聞かせ方法やイベント企画の方法、図書館や流通の役割、絵本を作る現場の取り組み、おすすめ絵本など、幅広く絵本について学ぶことができます。
 保育者を目指す人のみならず、子どもの支援に携わるすべての人、子育て中の人、絵本好きな人などにお勧めできる一冊です。こちらも、たとえ学校で授業がなくても、傍らに置いて絵本と共にこの本を参照することで、絵本についての知識や理解が自分の財産となるはずです。


Twitterでも!


 それでは恒例となってまいりましたTwitterでの投稿の一例をまとめてみます。これ、ほんとに一例です!
 「認定絵本士」で検索をすると拾いきれないくらいの投稿がありました。すごいですね、ツイッター!



子ども向け絵本の出版 エンブックス @enbooksJP さん!


haruka@馬と絵本。 @harucheb2009 さん!


森 覚|MORIKAKU @kaku_mori さん!


絵本カフェ Mébaé(めばえ) @ehoncafe_Mebae さん!


絵本カフェ ムッチーズカフェ @mucchiscafe さん!


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