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保険♯17: 「介護保険」 <- このようなものがあることを知るだけで、気持ちがすこし落ち着くかもしれません

今回は「介護保険」について見ていきましょう。

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「介護保険」: 高齢化社会における介護問題に対応するため、2000年に創設された制度です。介護が必要になった高齢者が、その人らしく安心して暮らせるように、社会全体で介護を支えることを目的としています。

介護保険の目的

  • 高齢者の尊厳と自立の支援: 介護が必要になった高齢者が、可能な限り自分らしく、住み慣れた地域で生活できるように支援します。

  • 家族の介護負担の軽減: 介護は家族だけで抱え込むものではなく、社会全体で支えるという考えのもと、家族の介護負担を軽減します。

  • 介護サービスの提供: 訪問介護、通所介護、ショートステイなど、様々な介護サービスを提供し、高齢者のニーズに合わせたケアを行います。

介護保険の仕組み

  1. 要介護認定: 介護が必要かどうかを市区町村が認定します。

  2. ケアプランの作成: ケアマネジャーが、利用者の状況に合わせて、必要なサービスや利用量などを計画したケアプランを作成します。

  3. サービスの利用: ケアプランに基づいて、訪問介護や通所介護などのサービスを利用します。

  4. 費用: サービスの費用は、利用者の所得や資産に応じて自己負担割合が決まります。

介護保険で利用できるサービスの一例

  • 訪問介護: 介護職員が自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。

  • 通所介護(デイサービス): デイサービスセンターに通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けます。

  • ショートステイ: 短期入所のことです。家族の旅行や病気などで、一時的に施設に入所できます。

  • 施設サービス: 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などに入居し、24時間体制で介護を受けます。

介護保険のメリット

  • 経済的な負担の軽減: 介護保険を利用することで、介護費用の一部を国や自治体が負担します。

  • 専門的なサービスの利用: 介護のプロである介護職員によるサービスを受けることができます。

  • 社会参加の機会: デイサービスなどを通じて、他の利用者との交流や活動の場が得られます。

介護保険の注意点

  • 要介護認定を受ける必要がある: 介護保険を利用するためには、まず要介護認定を受ける必要があります。

  • サービスの利用には制限がある: 利用できるサービスの種類や回数には制限があります。

  • 自己負担がある: 全ての費用が介護保険で賄われるわけではなく、利用者も一部の費用を負担する必要があります。

介護保険に関する相談

介護保険について、より詳しく知りたい場合は、お住まいの市区町村の介護保険窓口にご相談ください。ケアマネジャーの紹介なども行っています。

まとめ

介護保険は、高齢者が安心して暮らせるための社会保障制度です。ご本人やご家族が介護について悩んでいる場合は、まずはお気軽に相談してみてください。

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