生活新聞: 「うつ病の人は健康な人と比べて特定の脳ネットワークが平均73%も拡大していることが判明」
今回は「うつ病の人は健康な人と比べて特定の脳ネットワークが平均73%も拡大していることが判明」について見ていきましょう。
Gigazine: 13 Sept,2024
「うつ病の人は健康な人と比べて特定の脳ネットワークが平均73%も拡大していることが判明」
「うつ病の人とそうでない人の脳を比較した新たな研究により、うつ病の人の脳では特定の脳ネットワークが平均73%も拡大していることがわかりました」
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「コーネル大学医学部などの研究チームは、うつ病の被験者141人と非うつ病の対照群37人を対象に精密機能マッピングを行い、脳ネットワークのサイズを正確に測定してそれぞれの平均サイズを調べました」
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「その結果、うつ病の人々ではFrontostriatal salience network(前頭線条体顕著性ネットワーク)と呼ばれる脳ネットワーク領域が、健康な人々と比較して平均73%も大きいことが判明」
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「この結果は、過去に健康な被験者932人とうつ病患者299人から収集された脳スキャン結果の分析でも裏付けられました」
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「思春期にうつ病を発症した57人の子どもの脳スキャンデータを分析したところ、うつ病患者で拡大している脳ネットワークは、症状が出る数年前から拡大していることも判明」
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「成人になってからうつ病を発症した人でも、同様に数年前から脳ネットワークの拡大がみられた」
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「研究チームは今回の発見について、将来的なうつ病発症リスクを調べる方法の開発につながるほか、個別化された治療法の開発にも役立つ可能性があるとしています」
うつ病の決定的なものにはならなくとも、脳の中で何が違うかがわかっただけでもっとだいぶ研究が進んできたと言えるでしょう。
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