サタン
サタン。介護業界では、この3文字をよく耳にする。一方、一般的にサタンと聞くと、何?悪魔?となると思う。
介護業界では、当たり前のようにサタン=サ担=サービス担当者会議の認識となっている。今回は、このサービス担当者会議の呼称について持論を展開していきたい。
前提として、このサービス担当者会議は、サービスの導入や変更、要介護度が変わった時、情報共有が必要な時等に開催される会議である。ケアマネにおいては、必要時にこの会議を開催していなかったり、会議の要点である4表の記録がないと、運営基準減算に該当する可能性がある。というより、なる。というより、運営基準減算になった事業所を見たことがある。
それはさておき、ケアマネや業界関係者が発している、サタン、サ担、担会である。
そこで、ひとこと。
カッコ悪い。昨日の夜寝ていないアピールぐらいカッコ悪い。
今まで、関わってきた、いわゆる「できるケアマネ」「尊敬しているケアマネ」で、このサタン、サ担、担会を使っている人を見事に見たことがない。大体、少し自信がついて、こ慣れてきたケアマネが使っている印象。
ちなみに20年選手である、私の上司は勿論、使っていない。しっかりと「サービス担当者会議」もしくは、お急ぎの時は、「担当者会議」としておられる。
まぁそういうこと。いや、どういうこと。笑
今回、この呼称について取り上げたきっかけは、クライエントからの「そろそろ私もサタンなん?アレ苦手やわ」の言葉。このクライエントは、前任のケアマネから引き継いで以降、課題変化がなく、順調に自立した生活を送れているため、私に担当が変わってからは、サービス担当者会議を開催していないケースである。クライエントがこの呼称が苦手なのではなくて、サービス担当者会議が苦手ってことは、勿論理解している。
とにかく、何故、サタンってワードを知っているのか。興味はそちらに。
聞けば、前任者が使っていた、デイサービスの人も言ってたとのこと。
ナルホド。笑
ということで、冒頭に前提として〜と挙げたサービス担当者会議の意味を説明してみた。
クライエントから「へー。そうなんや。知らんかったわ。」と。
いやー、ナルホド。笑
つまり、クライエントが主役なのに置いてけぼりだったワケである。
ということで、クライエントがわからない言葉を使う意味ってあるのかな?と考えた次第。
やっぱり「サービス担当者会議」とした方が、まだ意味が何となくでも伝わるし、この正式名称を発した方が断然カッコいいと思う。
仮に、担当者から
「サタンを開催します」
「サービス担当者会議を開催します」
と言われたら、どちらがいい?
自分がクライエントの立場であれば、圧倒的に後者にお願いしたいと思う。
自ら価値を下げる。そんなリスクを負ってでも、呼称を略して、こ慣れ感を出したいかなと。そんなに寝ていないアピールしたい?
主役であるクライエントがわからない言葉は使うべきではない。というのが私の持論。
とか考えていたら、福祉用具業者から電話。
「○○さんのサタンいつ頃ご予定ですかー?」
いやー、ナルホド。笑