望むキャリアをいち早く得るには
キャリアサイクルを短くする、つまり望むポジションへの昇格や異動を早く実現するには、「拡大する組織」に身を置くことが王道。人が増える分ポジションが増えるスピードが速いので、成果を残し組織に必要な人材と認められればマネジメントや新設ポジションへの異動が叶いやすい。
逆に、今身を置く事業が数年間人が増えていないというのなら昇格も異動もポジション争いのレッドオーシャンになる。もっと言えば、そのポジションに今就いている人が辞めない限りチャンスはない。
ポイントは、組織が立ち上げ期であればあるほどキャリアチャンス獲得の可能性が高いということ。既に成熟していれば結局ポジション争いがレッドオーシャン化する。
企業が若手を欲しがるのは「才能の青田買い」のためだが、個人から見ても「組織の青田買い」がキャリア獲得のメリットになる。
青田を見つける審美眼を養うのは難しい。しかし比較的見分けやすいやり方は二つある。一つは「親」を見ること。出資者、親会社、事業運営母体。バックに付いている親の特性が事業の拡大のデルタをどうコントロールするかを握っている。もう一つは「採用規模」。大規模採用を事業が小さい段階から行うようであれば、キャリア獲得のチャンスは多数あることは間違いない。
最終的には、青田が見つかっても転職含めたキャリアチェンジ、つまりその組織に身を置いて全力を尽くし続ける「胆力」が肝になる。ノーリスクなど存在しない。