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非デザイナーがデザインの部署を立ち上げたのでミッション・ビジョン・バリューをつくった話。

こんにちは!
プロダクトデザイン制作部です。

昨年10月に、会社として大きく成長していくために企画部門の強化を行っていく関係でデザイン部署の立ち上げを行ってからもうすぐ1年。ということで今回は中堅企業でのデザイン組織の立ち上げ、主に初期の方針策定について書いていこうと思います。

この記事を読んでほしい!

  • マネジメント初心者

  • 突然できた部署の立ち上げを担当する人

  • ミッション・ビジョン・バリューをつくろうとしている人

なお、現在のデザイン組織(プロダクトデザイン制作部)のお仕事やメンバーについてはこちらで紹介しています。


デザイン部署立ち上げの背景

キャリタスは創立51年目の会社となります。よりユーザーに寄り添いながら、自社サービスをグロースさせていくため、会社の経営戦略としてIT化/IT人材の採用に注力していく方針があり、アウトソースしている業務を内製化することとなりました。そのなかの取り組みの一つとして、プロダクトのデザイン業務を行う部署の立ち上げを行いました。

  • キャリタス就活の内製化を中心とした各種サービスのデザイン業務を行うこと

  • キャリタスがto C向けに手掛けているサービスのデザインを横軸で見ること

を期待されて誕生した部署となります。筆者はその立ち上げ担当者です。

部署の立ち上げ、とにもかくにもメンバー集め(採用活動)

立ち上げ当時は前の部署の仕事を持ったままだったため、兼務のような状態でのスタートでした。
まずはデザインの部署と言いながらディレクター職しかいないため、この新しい挑戦を共に行ってくれるデザイナーの採用から始めました。

採用を行うために整理したことは以下です。

  1. 実際どのような仕事をするのかを洗い出し

  2. 社内でこの部署があったらどのくらいの仕事が発生しそうなのかをヒアリング

  3. 1、2にともなって何名、どのようなスキルを持った方を採用すればいいのかをまとめる

  4. 社内でこの部署にまとまった方が業務効率の上がる人はいるか調査

  5. 人事部から依頼できる採用関連企業はどのようなところがあり、各媒体ごとに募集要項等手掛ける差はあるかをヒアリング

です。

上記を元に募集要項を作成し、まずはやってみようということで、コツコツスカウトを打つ日々を開始しました。当時はスカウトを中心としつつ、エージェント、リファラル、直接応募で進めていました。

どう進むのか目線を合わすためにも、ミッション・ビジョン・バリューの策定

バタバタと採用活動を行いつつ、1名社内で制作のお仕事をしていた方を仲間に加えたところで、突然できた部署の頭として据えられた者として、この部署が進んでいく道を自分の中でも改めて腹落ちさせることでマネジメントや採用活動に活かしたいと思い、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を策定することにしました。

自分のためだけではなく、メンバーと一緒に目線合わせをすることによって、手探りの立ち上げ期のなかで何をする部署なのか、何を目標にしていくのかを明確にしてメンバーの業務も進めやすくしたかったため、当時所属していた3名でワークショップを行いました。

MVVだと個人的にですが直感的に頭に入ってこなかったので、部署としての「使命」、部署としての「目標」、部署として大切にしたい「クレド」としてまとめていきました。

使命は会社の企業理念に合わせて私が作成しました。
UI UXデザインの力で自社サービス(事業)を成長させることで、一人ひとりのキャリアに貢献する

目標とクレドをみんなで考えようと思いましたが、進めていく中で目線合わせのためには数年先どうなっているか、具体的に分からないと進むべき道も考えにくいと思い、具体的なマイルストーンも一緒に考えることにしました。

ワークについて

ワークについては下記の記事を参考にしました!ありがとうございます。

3人かつ他の業務もある中なので、私の思いを伝えながら、なるべく短時間でちゃんと納得感がある形に出来るように組み立てました。

ワークは私含めたチームメンバー3名で行いつつ、開発本部の本部長にも同席してもらっています。

①全体のスケジュール・ワークの枠組みの作成

つくりたいものを洗い出してそれぞれのワークのゴールを設定しました。
使命は作っていたので、目標・マイルストーン・クレドをつくるためのワークを考えました。
今回私たちは2回に分けてワークを実施。1回目はがっつり実施し事前ワークを踏まえた目標、マイルストーン、クレドの作成、2回目は整理したものの共有とすり合わせ、クレドに対するOK・NG行動を作成するというイメージです。

②事前ワークの依頼

新しい部署に招集されて、何も決まっていない状況だからこそ、会社を使っての自己実現がしやすい環境ではあるため、まずは「やりたいこと」「やるべきだと思ってたこと」を挙げだしておいてもらいました。手探りの中なので、わくわく感を大切にしていろんなことが出来る環境を整えようと考えました。
また、お互いのことを知るためにも大切にしたいことを挙げだし。これから入ってくる人にもこの部署で働くうえでもっておいてほしい心構え、といった観点としては私から事前に挙げだしておきました。

③ワークの実施

当時はFigmaもFigjamも導入していないので、スプレッドシートで事前ワークしてます、、、
っぽさが全然ありません!!!恥ずかしいです!!!笑

事前に挙げだしてもらっている項目はコピーして付箋形式にして準備。当日それぞれを読み上げて説明してもらって並べていきました。具体的なものはマイルストーンに、抽象的なものは目標として仕分けをし、その上で目標に関してはグルーピング、マイルストーンに関してはいつその状態になっていたいかをみんなで考えました。
まとめていった結果、目標は大きく2つの方向性にまとめられました。言語化は次回までの宿題としてます。
(こういうのはある程度で区切る、大体の感じが大切だと思ってます…!)

マイルストーンに関しては、私が1年後、2年後、3年後にはこうなっていたいという状態を叩きとし、それに対して新しい具体の項目を追加したり、これは現実的にどうなんだ、というものを精査したりしてみんなの目線を合わせていく作業を行っていきました。

ここでつくったマイルストーンは一番役に立っていると考えていて、部としてのこれからの目標を考える際や、今やっていることが正しいのか悩む際に立ち戻る場所になっています。

目標について、ある程度2つの方向性に絞れたため、小休憩を挟んでクレドについてもそのまま話していきました。

こちらも事前に記載いただいていたものをカード化、説明をしてもらいながら近いものを集めていって、みんなでグルーピングをしていきました。
私がこの部署で大切にしていきたいと思っていたもの、みんなが元々大切にしていたものをあわせてできたクレドになります。

ここはみんなの考えていることに相違がなかったのですんなりと決まっていった印象でした。

これで1回目のワークは終了です。

④言語化作業

当日ざっくりとみんなの前でまとめたものを、言語化していく作業を行いました。
もちろんChatGPTさんの力を借りてます!

⑤2回目ワーク

整理したものを読み上げて確認し、相違がないかを確認。その後クレドに対してのOK/NG行動をその場で挙げだしました。ChatGPT先生に頼りすぎてちょっとおかしかったまとめも、ここで洗い出すことができました。

⑥完成!

2回目のワークの内容をまとめて、完成としました。
今は部会の資料などをまとめているスプレッドシートに貼っていつでも見れる状態にしています。中途や異動で入ってきた人にも見てもらって理解してもらうようにしています。

メンバーも増えてきたため、また見直しをしていこうと思っています!

これからについて

それなりに続いてきている会社での、新しい取り組みとしての内製化。開発部門もデザインの部署も手探りの中で始めましたがなんとか形になってきそうな1年目です。

デザインの部署としては、内製化のメインの目的だったキャリタス就活の内製化だけではなく、社内に散らばっていた内製化した方がよさそうなデザイン案件の調査から始めました。種まきしかできていない部署もありますが、現状は常に何かしら仕事のある状態を維持しています。デザインシステムの構築やキャンペーン等静的画面の他部署連携の効率化など、今までいなかった人材が入ったからこそできることや部署としてまとまったからこそできる仕組化を主に取り組み、できることのキャパシティを増やし、質の高いアウトプットが出せるように取り組んでいます。静的画面やバナーの制作に関しては属人化していたものを紐解き、FigjamやGASを使って仕組化をスタートさせています。
今後はよりデータや調査を根拠としたPDCAをまわしやすい仕組みづくりやそれぞれが成長しやすい環境づくりができたらと考えています。

自身で売り上げを持ってくる部門ではないため、より社内での存在意義や何をすべき部署なのかを明確にもつことによって、業務を進めやすいと思いますので、立ち上げの際の参考になると嬉しいです!


またキャリタスでは引き続きサービスを良くしていく仲間を募集しています。
ご興味のある方は下記リンクよりご応募お願いします!


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